前編では「風の谷」と呼ばれる浜田道の瑞穂インター過ぎの登り坂でアゲインストの風とお約束の腰痛に襲われ始めたこなき部長。石見グランフォンド 200kmの部に真っ向から立ち向かう彼の雄姿を、再びお届けしましょう!



原山のトンネルから急激に下り、浜田道の瑞穂インターを過ぎたところで左折指示。またまた登りである。しかも、だらだらと長い。加えて風も出てきた。この辺りは「風の谷」と呼ばれているらしいが、アゲンストは勘弁して欲しい。

この辺りから腰に若干の痛みが出てき始める。マ、マズい・・・。
だが、この程度の事で心が折れる私では無いのだ。(笑)

― 12:42
腰痛なんてお構い無し!第6チェックポイント・道の駅 瑞穂到着。
チェック表には既に多くの者の氏名が書き込まれている。みんな早いなぁ。地産の竹輪をひと口頂いて、スグにスタート。

チェックポイント・道の駅 瑞穂チェックポイント・道の駅 瑞穂 鯉のぼりが河を渡っています鯉のぼりが河を渡っています


端午の節句、鯉のぼりが河を渡っています。この辺りからいよいよ風が強くなり、気が付けば背後に5,6人がくっ付いてきている。 少しは前を牽いて欲しいが…。
瑞穂からの短い平坦道を終えると、邑南広域農道って10%を登る。

景色としてはいいんですがね。でも、登るのも飽きてきました。やっぱり腰が痛い。

ドンマイ10%!!ドンマイ10%!! しかしみんなスゴいわしかしみんなスゴいわ


でも皆さんとってもガッツあるわ!いいピッチで登って行きます。この後、地上30mのJR駅で有名な宇津井を経て江の川を渡り国道375号をフラットに走る。 今大会でまともに平坦な道はこの区間だけみたいなもの、つかの間の安堵感。

― 13:50
第7チェックポイント 、道の駅 グリーンロード大和に到着。
この辺りまでくると、粕淵到着の時間計算に余裕があることが判明し、皆さん比較的にゆったりとされている。私もちょっと休憩。

― 14:00
大和ASを出発。またもや坂を登る訳だが、ここの坂が長い。4%ほどしか無いが10kmの間ずーっと登りっぱなし。
美郷町に入る頃には、結構ゆっくり目で走る私ら。

第7チェックポイント 道の駅・グリーンロード大和第7チェックポイント 道の駅・グリーンロード大和 へろへろですへろへろです


この坂を過ぎると小さな街並みへと入る。昨年はエイドだった浜原。ここへ差しかかったまさにその時。
あっと言う間の出来事だったんだが、道路脇で応援してくれてる地元の方の中で、道路右側に立ってた男性の方が、何故か山岳賞ジャージ(マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ)を着てる。

なぜにマイヨ、なぜに山岳賞??って思いつつ、その人の前を通過しようとした、その瞬間に!!
道路左側に立っていたお子さんが、手に持っていた水道ホースのノズルを斜め45度で空に向け、道路に散水するようにレバーを引いた。

プシューって音と共に、一瞬のウォーターシャワーを私らにプレゼントしてくれた!!
そう!暑いから涼しくしてくれたんやね。なかなか粋な計らいが嬉しかった。汗が目にしみたけど心遣いが嬉しかった。ありがとねー。

美里町に入る美里町に入る 粕淵の市街地に入る!!粕淵の市街地に入る!!


引き続いての町中へ来た。そう!!いよいよ粕渕。

― 15:21
遂に、粕渕チェックポイントに到着。ここまで159.82km。
15時45分のタイムリミットまで20分以上を残しての到着。既に多くの方々がチェックを済まされ、くつろいで居られる。

例年お会いしている常連さんに、ようやくここで追いつけた。皆さんリラックスしておられたので、遅れて談笑に加わるが、やはり腰が痛いと言う人多い。補給食とドリンクを摂りつつ休憩。

― 15:38
常連さんは十分に休憩されたので先に行かれた。さ、そろそろ行こうか。
粕渕CPをスタート。ここが2番目の分かれ道。

チェックポイント・粕淵到着!!チェックポイント・粕淵到着!! 200km挑戦者は右へ200km挑戦者は右へ


三瓶に登らない人は左へ向かい、三瓶に登る人は右へと向かう。当然、私は右に!! 三瓶に登る、ま新しい道。気温表示は現在28度!!

アスファルトの照り返しまで含めると、体感気温は30度を超えていると思われ。暑い。あ、粕淵CPで水を買うの忘れた!水分なしで三瓶アタックか、厳しいぃ!!一昨年の大会では雨の中で極寒に耐えて登った三瓶だが、今年は暑い中での登坂。

三瓶に登る頃が最高気温三瓶に登る頃が最高気温 三瓶温泉街に向かう急な坂道三瓶温泉街に向かう急な坂道


距離は短か目だが、石見高原林道よりもキツいかも。終盤だし。でも時間を気にしなくて良いだけ、ゆっくりと登ることが出来て安堵。
三瓶温泉街を抜けると登りも終わり、平坦な周回コースの道に入った。雄大な三瓶の大自然が参加者たちを迎えてくれます。

― 16:29
最後のチェックポイント、三瓶 西の原チェックポイントに到着。ここから眺める三瓶山の景色は本当に美しい!!平原では牛が放牧されているなどの大自然。

三瓶の平原にきました三瓶の平原にきました 最後のチェックポイント、三瓶山・西の原 到着最後のチェックポイント、三瓶山・西の原 到着


先行していた常連メンバー、ここでもゆったりと集合写真などを撮りつつ談笑中。
CP表を見ると、思ってたよりも多くの名前が書かれていることに驚く。

意外と多いですね。何人くらい通過しましたか? とスタッフの方に尋ねると・・・「さぁ、150-160人くらいですかねぇ」。とのお答え。多いなぁ。参加者全体のレベルが上がってきている証拠ではないかと思われ。

― 16:50
「あんまりゆっくりしていると、最終ゴール制限時間に間に合わなくなりますよ」との意見に反応して、最後のスタートをきる。最後の登りはZ登坂。オートバイスタッフの「最後の登り ファイト!!」のボードに励まされて登りきると三瓶ともお別れです。

意外と多い、チェック表意外と多い、チェック表 最後の登り!最後の登り!


左折して下るのですが、右端に立っているコース立哨の人が「ここから先、ぜーんぶ下りでーす。もう登りは1つも無いですからぁ!」って叫んでくれる。

まじですかぁ、ひゃっほーぅ!との歓声をあげつつ、みんなが堕ちて行く。すごい勢いで。

北の原から下り坂へと向かう北の原から下り坂へと向かう 三瓶ダムの脇を快適に下る三瓶ダムの脇を快適に下る


最後の最後にちょっとだけ登ったが、そんなの無かったかのように走りぬけて大田の市街地に入る。いよいよ本当の本当に終盤です。

朝はあれほどイライラした赤信号も、今はこんなに落ち着いた心で待ってられます。ゴール地点の海水浴場に向かう交差点を右折するところで、バイクサポーターの方々が皆さんで出迎えてくれてました。

お世話になりました。今回のバイクサポート最高でした!!

大田の市街地に帰ってきた大田の市街地に帰ってきた バイクサポータの方々がお出迎えしてくれますバイクサポータの方々がお出迎えしてくれます


― 17:47
そして迎えるゴールアーチそして迎えるゴールアーチ いよいよ、感動のゴールアーチをくぐり抜ける。

最終制限時間18時15分に30分ほどを残して余裕のゴールイン。
CP3とCP5のスタンプが押されてないのは、140kmコースでのチェックポイントだからです。

愛車Bianchiも良く頑張ってくれました。今回はノーパンク、ノートラブル。
チェーン落ちはフロントがアウターに1回のみでした。


今回の記録

スタート - ゴール時間=10時間32分
チェックポイント通過証明のスタンプチェックポイント通過証明のスタンプ 走行時間=9時間10分14秒
距離=197.60km
平均速度=21.5km/h
最高速度=71.2km/h

以下、大会掲示板より引用:
参加総数 484名 (男性459名、女性25名)
出走総数 455名 (欠席29名)
完走状況 200キロ完走者 = 174名
       180キロ完走者 = 104名
       140キロ完走者 = 139名
       リタイヤ・コース変更走者 = 38名

ひぇ~、200kmが一番多かったの!? とっても意外です。

年々人数が増えて、大きな大会になりつつあると感じます。雑誌やWebで紹介されたりして、知名度が向上しつつあるのでしょう。お話した方の中でも、関東圏から来られた方も多かったです。実力者の割合も増えてきているのでしょうが、くれぐれもタイムレースではないってことでお願いします。また一方では、キャリアの浅い方も増えてきつつあり、幅の広がりが実感されます。いいことですよね。

今年のコースをひと言で言い表すなら「登って下ってエイド、登って下ってエイド、登って下ってエイド…の繰り返し」って感じ。フラットで流すってところがほとんど無かったです。登りが多くて腰が痛くなりましたが、思い返せばいいコース設計だったと思います。スタート/ゴールと昼ご飯のASを共通にしつつも、140kmと180/200kmは別ルートと言う上手いコース取りに感心しました。

お立ち台で記念撮影。闘い終えたこなき部長の素敵な笑顔が全てを物語っていますね。お立ち台で記念撮影。闘い終えたこなき部長の素敵な笑顔が全てを物語っていますね。

5月初旬のいい季節。山々の新緑がとっても鮮やかで、水田では田植えの全盛期。最後に登った大山も雄大に私らを迎えてくれました。とっても清々しく石見地方の自然を満喫させて頂きました。各チェックポイントでの補給食も地域色が演出されるなどの細かな配慮もありがたかったです。

今年も ありがとう今年も ありがとう 主催のサイクリストビューさん、今年もお世話になりました。

多くのスタッフの方々、街頭から声援を送ってくれた地元の方々、いつもの常連さん、Youtubeのコースガイドを自主制作してくれた方も沢山ありがと。


石見グランフォンドが大好きです。
距離もスケールも人も大自然も。

来年もまた、必ずお会いしましょう。


report:こなき