子供たちに楽しみながら自転車のルールと技術を身につけてもらおうと、日本マウンテンバイク協会が「自転車キッズ検定」を全国各地で開催する。

マーカーのコースで8の字走行マーカーのコースで8の字走行 ブレーキ中級は150cmの枠内に止まるブレーキ中級は150cmの枠内に止まる


この「自転車キッズ検定」はその名の通り子供たちを対象にして、検定制度を通して技術の向上をはかりマナーやルールをおぼえて『楽しく安全』に自転車に乗れるようになることが大きなテーマ。

“自転車に乗る楽しみ”を伝えると同時に、街や自然の中で“如何に安全に”“ルールを守りながら”“自転車のメカニックまで知る”という自転車に関わるさまざまことを、身につけてもらう検定制度だ。

台の上に置いてあるあめを片手乗車で取る台の上に置いてあるあめを片手乗車で取る 具体的には、 走る・曲がる・止まる の基本的な乗車技術を確実に出来るようになることを目的にするほか、たとえば歩道走行時にむやみにベルを鳴らしたり、携帯電話を使用する、車道の逆走などをすることのないよう、自分の安全確保のみならず、人・車と協調して走れることを目的としている。

検定級は1級〜12級まで設定される。11級と12級は補助輪付きの自転車や三輪車を対象としたクラス。10級〜1級は補助輪無しの自転車を対象としている。各級には実技種目が設定され、設定された種目を全て合格してその級が与えられる。

リンボーは上級検定の種目リンボーは上級検定の種目
ちなみに1番難易度の高い1級を覗いてみると、スタンディングスティル10秒や、フロントホイールリフト10cm、ボトル拾いとボトル置きなど、大人でもなかなか難しそうな項目が並ぶ。自転車整備の講習には、自転車技士、自転車組立整備士、自転車安全整備士、スポーツバイクメカニック講座の講師・修了検定合格者などが講師を努めるなかなか本格的な内容だ。

こうして幼いうちから自転車に慣れ親しむことで高い意識をもち、大人になっても自転車が社会の中で市民権を得た存在として、最も実用的で利便性が高く、なおかつレクリエーション・ツールとしても価値のある存在として認知され、将来的には自転車が国民レベルの使い方ができるようになることが目標という。
スタンディングは難しいテクニックだスタンディングは難しいテクニックだ
この検定制度は、当初は子供を中心に展開していくが、時期を見て大人にも適用し日本国民全員が自転車を買う、乗る、使う、楽しむ際の基本的なパスポート機能として存在感を得るようにしたい考えだ。

自転車自体の存在を今よりももっと価値を高く押し上げ、街では自動車や歩行者との調和の取れた公共性の高い乗り物として。またレクリエーションやスポーツ競技のアクティブな道具として使う上でも、検定の成果が自転車に乗る一人一人の意識の高さに出るようにし、社会の中での自転車の地位向上にも繋がるようにしていきたいという。


【開催日程/会場】
沖縄  平成22年5月23日 糸満観光農園/沖縄県糸満市
長野  平成22年7月設定中 長野県 会場設定中
福岡  平成22年6月13日 福岡県宮若市宮田B&G
北海道 平成22年6月27日 北海道倶知安町ニセコ
宮城  平成22年7月3日 宮城県七ヶ宿スキー場
兵庫  平成22年7月4日 兵庫県たつの市
岡山  平成22年9月5日 岡山県瀬戸内市長船町 吉井川.備前大橋下
愛知  平成22年10月31日 東郷町 東郷町交通児童遊園
栃木  平成22年11月3日 栃木県「スポレク・プレ大会」
広島  平成22年12月5日 広島県立中央森林公園「どろんこ忘年会」
東京  平成23年2月27日 東京都 (中央大会)

【内容】
講習会(自転車点検、マナーやルール、実技)
検定(講習会終了後実施)

【参加資格】
自転車に乗れる健康な男女。(補助輪付き可)参加者は自己の責任において健康管理に細心の注意をはらうこと。
18才未満の参加者には保護者が同伴し注意をはらうこと。また承諾書を得ること。

【認定】
検定内容により合格者に対し認定書等を発行する。

【主催】
日本マウンテンバイク協会/各実施県支部

【後援】
(財)日本レクリエーション協会、(財)自転車産業振興協会、(財)日本自転車競技連盟、(財)日本自転車普及協会、(社)自転車協会
※この事業は競輪の補助を受けて開催しています。

【お問い合わせ】
日本マウンテンバイク協会
TEL 03-5363-3200 FAX 03-5363-3201
[email protected]

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