今年で28回目を迎えるホノルルセンチュリーライドが9月27日、ハワイ・オアフ島で開催された。天候にも恵まれ、2300人を超える参加者がそれぞれの距離でそれぞれのハワイアンライドを満喫した。

どんなサイクリストもウェルカム!今中大介さん、絹代さん、鶴見辰吾さん夫妻も参加。ツアーをアテンドしてくれました今中大介さん、絹代さん、鶴見辰吾さん夫妻も参加。ツアーをアテンドしてくれました photo:Makoto Ayano

センチュリーライドとはセンチュリーマイル(100mile=160km)を走破することを意味する。この大会では参加者が各自の脚力に応じて20マイル(約32km)、 25マイル(約40km)、40マイル(約64km)、50マイル(約80km)、75マイル(約120km)、100マイル(160km)の6つの距離を選んで走ることができる。タイムや順位を争うレースではなく、参加者は当日の体調次第で距離を伸ばすことも引き返すことも可能となっているため、初心者も気軽に参加することができる。日本人参加者の中にはレンタサイクルで走る人も多い。


ホノルルセンチュリーライドのスタート!ホノルルセンチュリーライドのスタート! photo:Makoto Ayano例年9月の最後の日曜日に開催されるホノルルセンチュリーライド。海外イベントでありながら参加者の半数は日本人が占める日本のサイクリスト憧れの大会だ。今年は日本のシルバーウィークの直後ということが影響してか、参加者の数は全体でおよそ2300人と昨年より微減。しかしスタート地点のカピオラニ公園でスタートを待つサイクリストの熱気は例年に勝るとも劣らないものだった。

スタートラインにはシャ乱Qのまことさん、アナウンサーの富永美樹さん夫妻や、チームブリヂストンアンカーの山本雅道選手と夫人で元バレーボール選手の益子直美さんら著名人の姿もちらほら。ホノルルセンチュリーライドが多くの人を魅了する大会かがうかがえる。


スタートセレモニーが行われた朝6時15分頃こそぱらぱらと小雨に見舞われたが、6時30分にスタートを切る頃には雨も上がり、2300人を超える参加者たちは濡れた路面に気をつけつつそれぞれの旅路へとスタートを切った。昨年から導入されたグループスタートは、自己申告した脚力別にスタート順を分けるというもの。月に500km以上ライドを楽しむ上級者が前方でスタートし、子どもと参加するファミリー参加者は後方からのスタート。グループスタートのおかげで大きな混乱も無く、ホノルルセンチュリーライド2009は幕を開けた。

シャ乱Qのまことさん・フリーアナウンサーの富永美樹さん夫妻も参加シャ乱Qのまことさん・フリーアナウンサーの富永美樹さん夫妻も参加 photo:Makoto Ayanoチームブリヂストンアンカーの山本雅道選手と夫人で元バレーボール選手の益子直美さんも走るチームブリヂストンアンカーの山本雅道選手と夫人で元バレーボール選手の益子直美さんも走る photo:Makoto Ayano


シクロワイアードは参加者約200人を集める大人気ツアーとなったトップツアーのホノルルセンチュリーライド参加ツアーに同行。日本人として初めてツール・ド・フランスに出場した今中大介さん(インターマックス代表)や絹代さん(サイクルMC、タレント)と一緒にツアー参加者をサポートしました。

ホノルルのワイキキ海岸の南端カピオラニ公園をスタートした参加者たちは、ダイアモンドヘッドの麓からオアフ島東海岸をいっせいに北上していく。ハワイカイの海岸道路ハイウェイの一車線を占有使用して走る。あとはそれぞれ自分の脚力にあわせた地点で折り返し、再びゴールのカピオラニ公園を目指すことになる。

海をバックにサイクリストがホノルルを駆ける海をバックにサイクリストがホノルルを駆ける photo:Makoto Ayano女性サイクリストもハワイを満喫!チャリフィスのみなさん、ひとみさん(鶴見辰吾夫人)、絹代さん女性サイクリストもハワイを満喫!チャリフィスのみなさん、ひとみさん(鶴見辰吾夫人)、絹代さん photo:Makoto Ayano


ハワイの美しい海を右手に、日本では普段走らない右車線を参加者は駆け抜けて行く。朝日が参加者たちをオレンジ色に染めると、その後は突き抜けるような晴天に。参加者たちは強い日差しに南国を感じながら先に待つエイドステーション(AS)へと走って行く。

ハワイの様々な表情を楽しみながら走るヤシの木をバックに「アロハ!」ヤシの木をバックに「アロハ!」 photo:Makoto Ayano



25マイル折り返し地点のサンディビーチパークのASを過ぎると、内陸へ進路を変更。大きなヤシの木が生い茂るジャングルのようなルートはハワイの別の顔。サイクリストは南国ハワイの懐の深さを味わいながら北を目指す。



50マイル折り返し地点のカイルア・インターミディエイト・スクールASでは、「はじめは50マイルの参加のつもりだったけれど、ここまで来たらもっと行きたい!」ともっと長い距離に挑戦する参加者の声も多く聞かれた。このような参加者の意欲に応えてくれるコース設定の柔軟性はホノルルセンチュリーライドの大きな特徴のひとつだ。

突き抜ける晴天が最高の南国ライドを演出突き抜ける晴天が最高の南国ライドを演出 photo:Makoto Ayano

75マイルの折り返し地点を過ぎてからはホノルルセンチュリーライド屈指の海が楽しめる。チャイナマンズ・ハット(またはトカゲのしっぽ)と形容される海の中の岩を眺めながら走ると、海と浜が道路脇すぐそばに迫る。ジュラシックパークの舞台にもなったクアロアランチや、シーライフパークなど、ハワイアンコーストの名所をつなぎながら100マイル折り返し地点へ。


感動のゴールに笑顔がはじける!感動のゴールに笑顔がはじける! photo:Yufta Omata
折り返し地点を過ぎてからは、一度走った道を再発見しながらのライディング。疲労の色をにじませる参加者も多いが、みな一様にゴールへの意志をたぎらせてペダルを踏んでゆく。


日本語で名前をアナウンスされながら、参加者は歓喜と安堵の表情でゴールへ。トップツアーの参加者の多くも目標とした距離を走りきることができたようで、ワイキキの夕日が参加者たちの笑顔を明るく染め上げていた。

直前走り方講座、プラクティスライド、下見バスツアーを開催

トップツアーでは大会前日に今中さん・絹代さんによる「直前走り方講座」と、25マイルコースの折り返し地点サンデービーチまでの「プラクティスライド」を開催し、万全の体制で参加者をサポートした。

前日の午前中にカピオラニ公園で開催した「直前走り方講座」では、今中さんより自転車の乗り方の基本や上手な走り方やフォームの説明、コース攻略のコツなどの説明。MCタレントであり健康管理士でもある絹代さんからは走行中の補給食の食べ方や水分の摂りかたのコツを解説してもらった。


ハナウマ湾の絶景を楽しめるプラクティスライドハナウマ湾の絶景を楽しめるプラクティスライド photo:Makoto Ayano「プラクティスライド」は試走の意味もあるけれど、せっかくだからハワイを前日にも自転車で楽しんでしまおうという狙いもある。サンディービーチを目指して走り、帰路は本来のコースには取り入れられていないハナウマベイの海岸沿い道路を走る。このコースはオアフ島でも随一の景観を誇る海岸道路で、参加者の誰もが青い海と奇岩、そして溶岩性の山を背景にしたダイナミックな景観を楽しんだ。

もちろんコースを事前に知っておきたいという人には「前日コース下見バスツアー」も開催。走り方の解説つきでコースのポイントをバスでみてまわった。初めて参加する人もコースを一度見知っておくことで、翌日のライドのイメージをつかんだ。

後夜祭パーティでお互いの完走を祝う

トップツアーのホノルルセンチュリーライド参加ツアーでは、今中大介さんと絹代さんと一緒に独自の後夜祭・フェアウェルパーティを開催。ツアーに参加した俳優で二台目自転車名人の鶴見辰吾さんの軽快なトークも飛び出して、会場は大盛り上がり。マリオットホテルご自慢のハワイアンブッフェを楽しみながら、参加者が体験したさまざまなエピソードが披露され、完走の夜を皆で楽しんだ。

シクロワイアードはホノルルセンチュリーライドを徹底レポート!

ライフ・シクロワイアードではホノルルセンチュリーライド2009の模様を様々なカタチでお伝えします。スタッフの実走レポートや絹代さんの実走レポート、参加者の声、充実のフォトギャラリーに加え、今中・絹代・鶴見の自転車著名人によるホノルル爆笑対談など、ホノルルセンチュリーライドを語り尽くします。参加した人も、参加を考えている人も楽しめるコンテンツ配信をお見逃しなく!

text:Yufta Omata
photo:Makoto.Ayano

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