イタリアを拠点として幅広い種類のホームトレーナーをラインアップするELITE(エリート)。スマホやタブレットと連携するためのワイヤレスセンサーが標準装備された、ミドルグレードの固定ローラー台「QUBO DIGITAL SMART B+」が登場した。



エリート QUBO DIGITAL SMART B+エリート QUBO DIGITAL SMART B+ (c)カワシマサイクルサプライ
専用サイクルコンピューターやスマートフォン、タブレットと連携する電子制御負荷ユニットを搭載した「QUBO DIGITAL」。100V駆動の電子制御負荷ユニットによって、実際に山を登るかの様な「低ケイデンス高負荷」を再現できる固定ローラーだ。トッププロのニーズにも耐えうるモデルで、最大で1600W(斜度6%相当)もの高負荷を生み出すことができる。

フレームはエリートが得意とする自重式。ライダーと自転車の自重によってタイヤをローラーに押し当てることで、実走行に近い自然な負荷の掛かり具合を実現しているという。ローラーはエリート社とドイツ・バイエル社が共同開発した赤いエラストGELローラー製で、従来品との比較で騒音を50%、タイヤの摩耗を20%低減することに成功した。

エラストGELローラーは静音性とタイヤの耐摩耗性に優れているエラストGELローラーは静音性とタイヤの耐摩耗性に優れている (c)www.elite-it.com[img_assist|nid=188620|title=ANT+とBluetooth両対応のワイヤレスセンサーを内蔵したユニットだ|desc=(c)www.elite-it.com|link=node|align=right|width=360|height=]自転車の固定機構には、女性でも少ない力で楽に作業可能な「ファスト フィキシングシステム」を採用。不使用時は本体を折畳むことでコンパクトに収納できる。

QUBO DIGITAL SMART B+は、従来モデルはANT+に対応するのみだったが、今回のマイナーチェンジによってBluetoothにも対応できるワイヤレスセンサーが内蔵された。今まではスマホやタブレットにANT+対応のドングルを装着する必要があったが、このアップデートによって多くのスマホはドングルを用意する必要が無くなった。また、自転車にセンサーを装着せずとも、主要データを計測可能となっている。

スマホなどのデバイスと連携することでトレーニングアプリが使用可能となる。例えば、エリートの「MY E-Training」アプリならば、パワートレーニングやコンコーニテスト、仮想現実を走行できるリアルビデオを利用できる。退屈しがちな屋内トレーニングを充実させられるだろう。

2015年モデルは同梱されていたエリートオリジナルのサイクルコンピューター「コンソール」は省略された。これによってセンサーがANT+、Bluetooth両対応となったものの昨年モデルよりも低価格化を実現。価格は51,430円(税抜)。また、「MY E-Training」の6ヶ月無料クーポンが付属する。



エリート QUBO DIGITAL SMART B+
フレーム:自重式
負荷ユニット:電子制御マグネティック
最大負荷:1,600W
通信規格:ANT+、Bluetooth
電 源:AC100V
価 格:51,430円(税抜)