毎年、多くのサイクリストを集める「富士ヒル」ことMt.富士ヒルクライム。12年目を迎える今年は、募集定員を8000名以上に拡大して開催されることとなった。名実ともに日本一のヒルクライムレースである本大会の魅力を紹介しよう。



今年は8,500名に定員が拡大されたMt.富士ヒルクライム今年は8,500名に定員が拡大されたMt.富士ヒルクライム
だんだんと富士山が近づいてくる中を5合目を目指して走っていくだんだんと富士山が近づいてくる中を5合目を目指して走っていく ベンツに先導される主催者選抜クラスベンツに先導される主催者選抜クラス たくさんのゲストが大会に華を添えてくれるたくさんのゲストが大会に華を添えてくれる 富士山。標高3,776mを誇る日本最高峰として知らぬものはいないこの名峰を舞台とするヒルクライムイベントが「Mt.富士ヒルクライム」だ。今年で12回目となるこのイベントは、これまでも5,000名を超える定員がわずか数時間で埋まってしまうほどの人気を誇っている。

あまりの人気ぶりに大会エントリー自体が一つの「峠」に例えられるほどの狭き門となっている富士ヒルクライム。参加したくても、申し込みに間に合わず涙を飲んで諦めた方もこれまで多くいたのではないだろうか。

しかし、今年はそういった方にも参加してもらうためにと、定員の大幅拡大に踏み切ったのだ。昨年の6,500人からさらに2,000人、比率にして約30%の参加枠拡大が行われることとなり、今まで申し込みできなかった人へも出場のチャンスが大きく増えた。ちなみに、8,500人のサイクリストが集まるイベントというのは国内で最大規模となる。

それだけの人気を誇る大会のコースとなるのは、「富士スバルライン」。富士登山道のなかでも最もメジャーなルートが8,500台の自転車で埋め尽くされることとなる。距離25km、標高差1,270m、平均勾配5.2%、最大勾配7.8%と走りごたえがありつつも、初心者でも頑張れば登りきることができるコースプロファイルも富士ヒルクライムが人気を集める理由の一つだ。制限時間も3時間15分とたっぷり用意されており、完走率は99%を超えている。

募集されるカテゴリーは細かく14に分けられた年代別カテゴリーのみ。しかし、前年大会や他の主要市民レースの成績をもとに応募者の中から主催者が選抜する100名が最速を争う「主催者選抜クラス」が用意され、迫力のヒルクライムバトルを繰り広げる。このカテゴリのみ、計測方式はゴール着順がそのまま順位となる、グロスタイム計測を採用。日本一の山を最速で駆け上がるチャンピオンを決めるのにふさわしいクラスとなっている。

4合目までくれば、富士山がより大きく見える4合目までくれば、富士山がより大きく見える
たくさんの人でにぎわう出展ブースたくさんの人でにぎわう出展ブース フレームが当たる大抽選会も行われたフレームが当たる大抽選会も行われた また、今年も完走時間ごとに色分けされたコラムスペーサーが完走者全員に贈られる。フィニッシュタイムが65分切りではゴールド、75分切りでシルバー、90分切りでブロンズ、90分以上ではブルーのコラムスペーサーがそれぞれ用意され、大会の思い出を形として残すことができるのは嬉しいポイント。また、「去年はブロンズだったけど、今年はシルバーを狙う!」といったように、リピーターのモチベーションを上げる仕組みとしても人気だ。

メインの会場となるのは、富士吉田市の富士北麓公園。大会前日には参加受付が行われる他、さまざまなステージイベントが行われ、会場を盛り上げてくれる。しかし最も魅力的なのは、なんといっても数多くのバイクブランド、パーツメーカーが出展するブースエリアだろう。

サイクルモードのような大規模展示試乗会もかくやといわんばかりの出展ブースエリアは、見て歩くだけで一日が潰れてしまいそうなほど。しかも、試乗なども実際の走行環境で心いくまでテストすることができるので、出場しない人でも足を運ぶだけの価値があるだろう。

アクセスが良いのもこの大会の魅力の一つだ。車であれば富士五湖道路の河口湖ICから10分程度、電車であれば富士急行富士山駅から自転車で20分程度と至便。また、新宿駅発着の大会参加権がついたサイクルトレインが運行されるとのことで、自家用車を持っていない人でも気軽に参加することができるのは嬉しいところ。サイクルトレインについては、運行を行う富士急トラベル内のサイトから申し込みを行うことができる。なお、こちらのサイトからは、宿泊付きのツアーや応援バスなどの申し込みも行うことができる。

エントリーは4月3日の20:00から開始される。定員が8,500名に拡大されたとはいえ、過去の実績からすると1~2日程度で定員締切となることが予想される。エントリーはRUNNETからのみ可能で、申し込みに際してはRUNNETのアカウントが必要となっている。混雑が予想されるため、事前にRUNNET会員登録をしておくとスムーズに申し込みできるだろう。日本最大のヒルクライムの祭典、ぜひ一度挑戦してみては?

エントリーは定員締切 参加枠譲渡システム「ゆずれーる」エントリーが4月30日まで受付中
4月5日11時にエントリーは締め切られたとのこと。申し込み後に都合が悪くなってしまい、大会に出場出来なくなってしまった人から、エントリー出来なかった人に参加枠を譲渡する「ゆずれーるエントリー」が4月30日まで受付中だ。どうしても参加したい方はチェックしてみてほしい。「ゆずれーる」の詳細についてはこちらから。


富士の国やまなし 第12回Mt.富士ヒルクライム
開催日: 2014年6月14日(日)
種目:年代別カテゴリー
参加費:19歳以上:10,000円
    18歳以下:6,000円
    ※競技種目や参加料の基準となる年齢は大会当日の年齢
    ※別途エントリー手数料がかかります。
定員:8,500名
申込方法:RUNNETより申し込み可能
申込期間:2015年4月3日20:00 ~ 2015年4月12日


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