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abenova(アベノバ)

2018年3月にグランドオープン ショップの枠を超えたスポーツサイクリングの総合空間
あびこ筋沿いにあるabenova(アベノバ)。オレンジの店舗外観が目印だ
優しい接客の江谷店長。グルメライドやロングライドを楽しむという
セールスマネージャーの小松さん。英語と中国語が堪能で、学生時代は競技に打ち込んでいた
一大規模を誇る東洋フレームコーナー。竹之内選手が実戦で使っていたバイクも
東洋フレームのカラーオーダーは自由自在。あなたはどんな色にする?
東洋フレームが展開するシティコミューターライン「the PARK」もフルラインナップを展示
スタイリッシュなオランダのジャージブランド、IRIS(アイリス)は日本でアベノバだけが取り扱う
広大なパーツ&ウェアコーナー。あなたの探し物がきっと見つかるはず
取材班も驚いた、圧倒的なスパカズ製品のラインナップ。無い物を探す方が難しいほどだ
アイウェアも人気ブランドが勢揃い。特にオークリーの在庫量が豊富だ
スコットは低〜高価格帯のロードバイクを中心にMTBも在庫を置く
ヨーロッパのハイエンドニーズを受け持つのはルックとタイム
タイヤやコンポーネントの各部品など、消耗品類も豊富に用意されている
ヘルメットはMET製品が主力。ほぼ全てのカラーを目近に確認できる
カブトやカスク、ルディプロジェクトのヘルメット在庫も豊富だ
ケミカル用品は信頼のワコーズ
トライアスロン用品の用意も十分。4月から専門スタッフが加入するため、よりパワーアップしそう
大型デパートのようなショップインショップも行う。取材時はWinnerというアパレルブランドの製品が並んでいた
通勤通学に便利なバッグ類もラインナップ
こちらは中古委託販売コーナー。目利きされたバイクがお買い得価格で並ぶ
委託販売コーナーはバイクのみならずパーツ類も豊富だ
2階にはトイレやシャワーコーナーも完備されている
フィッティングは主に阿部さんが担当
アベノバはシマノのバイクフィッティング中、最も緻密なメニューを施行できる「ステージ3」店舗だ
大阪駅から大阪メトロ御堂筋線か、JR阪和線で南に30分ほど。大和川へのアクセスが良く、陸上やサッカーで有名な長居公園からほど近いあびこ筋を歩くとオレンジ色の店舗が見えてくるはず。関西の名門ハンドメイドブランド、東洋フレームのオーダーバイクが飾られたそのショップこそ、スポーツサイクリングに特化したプロショップ「abenova(アベノバ)」。シドニーオリンピックのロードレース日本代表、阿部良之さんがプロデュースし、2018年3月10日にグランドオープンしたばかりの期待の大型店舗だ。

大阪の「阿倍野区」、「阿部さんの場」、あるいはイタリア語で「新しい」を意味するNOVA(ノバ)と、様々な意味や願いを掛け合わさせて生まれたアベノバ。1階は様々なバイクやパーツ、ウェアやグッズ類が多数ラインナップされるショップ&メカニックスペースなのだが、2階にあるサロン&ジムスペースには他とちょっと違う意味が持たされている。

フィットネスルームやセミナールームが備えられたこの場所を核としたソフトサービスの提供こそ、阿部さんが思う「これからのプロショップのカタチ」なのだ。

「僕たちのコンセプトは、自転車に楽しく乗っていただくこと。僕がプロ選手として走っていた時代から比べると本当にスポーツバイクユーザーは増えました。だからこそ、いかに安全に、楽しく、ストレス無く乗れるかを啓蒙していきたいと考えていたんです」と、かつて全日本王者に輝き、世界の第一線の舞台で長く走ってきた阿部さんは言う。2階スペースを使った座学に始まり、ビギナーライドやトレーニングライド。あるいは旅要素を加えたツーリングなど、単に物売りであるだけでなく、「こと」売りを通してスポーツサイクリングの面白さに触れてほしいという願いがある。
扉をくぐった先はショップスペース。常時100台以上のバイクラインナップが迎えてくれる
初めてのロードバイクにオススメというアルゴン18のGo!
スポーツバイクの入門編として人気なルイガノ。各色各サイズを取り揃える
日本一の規模を誇る東洋フレームコーナー。スタッフの松井さんはオーダー時に頼れる存在だ
「自転車は自分の力でどこにでもいける自由な乗り物。でも、一人で走っているだけでは決して見えない世界もあるんです。だから僕らはそのお手伝いをしたい。誰もが自転車には乗れるけれど、誰もが効率の良い走り方、安全でスマートな走り方を知っているわけではありません。アベノバではそういうイロハを伝授するソフトを充実させることが大事だと考えています」と、阿部さん。その上でも大きな公園が近くにあったり、奈良方面や南河内エリア、あるいは和歌山方面にも出やすい立地の良さが活きてくる。最近では福島晋一氏がフランス人コーチを招いて講習会を開催し、大きな反響があったという。

そんなアベノバを存分に活用する上でおすすめなのが、会費制(月5,000円)のショップ会員になることだという。ちょっと割高...と感じるかもしれないが、月に一度プロの手による洗車サービス(通常は1回5,000円)を無料で受けることができ、ライドイベントへの無料参加や、商品購入時の割引などなど、特に近隣在住の方にとってメリットは大きくなる。各部調整などの定期点検が無料にもなるため、日々の通勤通学など乗る機会が多くなる場合でも、愛車を良い状態でキープできるという利点もある。

さらには輪行やパンクなどの講習会はもちろん、ジムスペースを活かしたコアトレーニング、ヨガやピラティス、女性だけのライドや、阿部さんがイロハを伝授してくれる「阿部塾」、そしてその座学を活かした実習など、既存の形にとらわれない幅広いサービスが充実。他店購入のバイクオーナーでも全くノープロブレムという姿勢が嬉しいところだ。

競技者としてレベルアップしたいユーザーに対してはクラブチームへの門戸も開かれており、そこはもちろんトッププロとして走った阿部さんのノウハウが活きる場所。「1年間クラブ員として共に走ってもらえれば、年間スケジュールやトレーニングの方法、レースに向けてのコンディショニングなども分かってもらえるはず。ただひたすらにローラーを回すのとは違う、実践的な強くなるための方法を伝えることが今の私の使命だと思っています」と言う阿部さん。4月からはトライアスロンのトップ選手として活躍したスタッフも加入するとのことで、遊びの幅はより一層パワーアップしそうだ。
アベノバを支えるスタッフたち。HP上でそれぞれのプロフィールが確認できる
店舗を率いる阿部良之さん。かつて日本王者に輝き、ヨーロッパの舞台で戦った経験を持つスゴい人
東洋フレームのフィールドモデルでもある松田さん。女性スタッフの在籍は嬉しいポイント
「販売よりもソフトサービスの提供がずっと大事」と言いつつも、全国有数の大型店舗と肩を並べるほどにショップスペースの充実ぶりも魅力の一つ。ルイガノやビアンキ、ジャイアントといったビギナーユーザーに人気の各ブランドに始まり、ルックやタイムといったフレンチブランドが高級車ニーズを支える。そして際立つのは、多くの展示車が用意されている東洋フレームの存在だ。

アベノバと東洋フレームの結びつきは強く、数十台にも及ぶ充実したラインナップがその証拠。ロードバイクやシクロクロスのみならず、シマノのパワーユニットを搭載したEバイクや、カジュアルライン「the PARK(ザ・パーク)」など東洋フレームのフルラインナップが揃う様は、日本中どこを探してもアベノバだけ。ちょっと難解に思えるフルオーダーに関しても、東洋フレームのバイクを駆りレース活動をしている松井さんがスタッフとして在籍しているので安心できる。もちろんカラーオーダーに関する相談にも対応してくれる、心強い存在だ。

パーツ類に関しても在庫量は豊富だ。ヘルメットで言えばカブトやメット、ジロ、ルディプロジェクト。シューズで言えばシマノやマヴィックなど王道ブランドはもちろん、フィジークやレイクといったブランドもほぼフルラインナップが取り揃えられている。

オークリーと始めとするアイウェアも充実し、取材時点ではまだ出回って間もないスラムの新型RED eTAP AXSが置かれていたり、東洋フレームの選手が使うスパカズ製品のフルラインナップなど、主力ブランドの売り場はさながらメーカー展示会と見紛うほどだ。大型デパートでは当たり前のショップインショップとしての形も導入しているため、常に売り場の形が変わることもユーザーを飽きさせない部分と言えるだろう。

そして1階の中でユニークなのが、中古車販売コーナー。買い取りではなく前オーナーが希望額を伝えて販売される委託販売制を取っており、全てはスタッフによる目利きが行われたもの。車体はもちろんパーツ類の販売も行なっているので、お宝探し的な楽しみが味わえる。もちろん売り手としても、しっかりとしたプロショップでの委託販売だけに安心度はずっと高いはずだ。
2階はサロン&ジムスペース。ここがアベノバのサービス発信の中心地だ
タックスのスマートトレーナーを完備する。ズイフトを活用したトレーニングが可能
ライドやジムアフターに便利なサロン。ドリンクや軽食もオーダー可能だ
安心安全な自転車生活をサポートする上で欠かせないのがメカニックサービスだ。もちろんアベノバとしても一切の妥協無く、竹之内悠選手(東洋フレーム)の専属メカニックである、鬼頭メカを中心とした高品質なサービスを提供中だ。

例えば、室内ブースで行う洗車サービスはアベノバの特徴の一つで、そこには過酷なコンディションで戦うシクロクロスレース現場で培った鬼頭メカのノウハウが活きる。完璧な各部調整やグリスアップが施されるため反響も大きいそうで、先述の通りアベノバ会員になれば月に1度無料で受けることができる。店舗ラインナップとしてはロードバイクが中心だが、メンテナンスに関してはシクロクロスはもちろん、MTBなどオフロードジャンルも守備範疇。BMXやタンデムなど専門性が高いものであっても、できるだけユーザーの要望に応えたいというのがアベノバの思いだ。

さらにはメカニックや自らのショップを持ちたい方に対しても研修プランを用意しており、アベノバとのコラボで「面白いこと」をしたい企業も随時募集中なのだという。「僕としては、一般ユーザーに自転車の楽しみを紹介するだけでなく、ショップスタッフを、あるいは自転車業界をもっと大きく育てる場所としてもアベノバを活用していきたいんです」と阿部さん。

まだまだソフトウェアに注力するショップは少ないですから、僕らの意思をシェアできる人材を増やす必要がある。そこに興味を持つ企業や団体に名乗り出てもらって、一緒に大きな流れを作り出せればより環境が良くなるはずなんです。まだまだオープンから日が浅くできていないことだらけですが、今後も随時新しいこと、面白いことを仕掛けていきたいですね」

新しい楽しみを追求する、新しいスタイルのショップ。グランドオープンから1年の時を経て、アベノバの取り組みは地域に馴染み、そして受け入れられてきた感がある。これからの発展が楽しみでならない。今回の取材を通し、そんな風に感じたのであった。
メンテナンスサービスの中核を担う鬼頭さん。竹之内選手の専属メカを務め、日本代表チームでも活躍した経験を持つ
アベノバの特徴の一つが洗車サービス。会員になると月に一度無料で施工してもらえる
親切丁寧な接客が印象的だった江谷店長
店舗情報
郵便番号 
545-0014
住所 
大阪市阿倍野区西田辺町2-6-21
営業時間 
11:00~20:00
定休日 
無し
TEL 
06-6629-8070
FAX 
06-6629-8071
アクセス 
JR阪和線鶴ヶ丘駅から徒歩3分
大阪メトロ御堂筋線西田辺駅から徒歩7分
スタッフからのメッセージ
「アベノバ」は、シドニーオリンピック・ロードレース日本代表・阿部良之がプロデュースするスポーツバイクのプロショップです。1Fは本格プロショップ、2Fには阿部良之が監修するスポーツサロンも併設。ここ大阪西田辺の拠点から、老若男女、アスリート志向、サイクリング志向、ヘルシー志向問わず、自転車を愛する本気のライダーたちをサポートします。

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