8月24日、ジャパンカップ2010記者発表会が東京で行なわれ、出場13チームが発表された。UCIプロツアーチームからカチューシャ、ガーミン、チームミルラムが初出場。そして昨年優勝のチームサクソバンクが出場する。ロビー・マキュアンらスターが来日する。

チームカチューシャチームカチューシャ (c)team Katushaプロコンチネンタルチームは新城幸也のBboxブイグテレコムが3年連続出場。そしてツアー・オブ・ジャパンを制したデローザ・スタックプラスティックが初出場する。

コンチネンタルチームでは福島晋一が今季立ち上げた韓国のクムサン・ジンセン・アジアが初出場する。
これに加え日本のコンチネンタルチームである愛三工業レーシングチーム、チームブリヂストン・アンカー、シマノレーシング、チームニッポ、宇都宮ブリッツェンが迎え撃つ。




合計13チームの内訳はUCIプロツアーチームより4チーム、プロコンチネンタルチームより2チーム、コンチネンタルチームより6チーム。そして出場しないチームからの選抜メンバーで構成された日本ナショナルチームが加わり、合計13チームで争われることになる。
現在ジャパンカップ事務局はランプレ・ファルネーゼヴィニとの出場交渉を行っているが、まだ決定はしていないという。

また、土曜日に宇都宮市街での開催されることになったクリテリウムには、特別招待選手としてオランダのトラックスター、テオ・ボス(サーヴェロテストチーム)が来日、出場する。

ガーミン・トランジションズもジャパンカップ初出場(写真はツール・ド・フランス2010)ガーミン・トランジションズもジャパンカップ初出場(写真はツール・ド・フランス2010) (c)Makoto.AYANOジャパンカップ2010出場チームは改めて以下のリストだ。

■出場チーム

日本ナショナルチーム

UCI コンチネンタルチーム 日本
愛三工業レーシングチーム
チームブリヂストン・アンカー
シマノレーシング
チームニッポ
宇都宮ブリッツェン

ジャパンカップ初出場のチームミルラム(写真はツール・ド・フランス2010)ジャパンカップ初出場のチームミルラム(写真はツール・ド・フランス2010) (c)Makoto.AYANOUCI コンチネンタルチーム アジア
クムサン・ジンセン・アジア

UCI プロコンチネンタルチーム
デローザ・スタックプラスティック
ビーボックス・ブイグテレコム

UCI プロツアーチーム
チームミルラム
ガーミン・トランジションズ
チームサクソバンク
チームカチューシャ

特別招待選手(クリテリウムのみ出場)
テオ・ボス(オランダ)


マキュアン、チオレック、マーティン、ラーションら来日するスター選手 

チーム紹介および暫定選手リスト

ビッグパワーが魅力のグスタフエリック・ラーション(サクソバンク)ビッグパワーが魅力のグスタフエリック・ラーション(サクソバンク) (c)team saxobankチームサクソバンク

グスタフエリック・ラーション
アンドレ・ステーンセン
アナス・ルンド
ヨナス・ヨルゲンセン
ヤロスラフ・マリチャ
リザーブ
ミカエル・モルコフ

昨年ジャパンカップに初参戦し、優勝したサクソバンクがタイトル防衛のために帰ってくる。グランツールを沸かす強豪チームであり、今年も宇都宮で一暴れしてくれるだろう。
昨年のジャパンカップ覇者はクリスアンケル・セレンセン。ジャパンカップで癒傷した後の2010年シーズンの大活躍は御存知の通りだ。しかし今回の来日メンバーには入っていない。
登坂力には懸念が残るが、個人TTスペシャリストで北京五輪&2009年世界選手権銀メダリストのグスタフエリック・ラーションに注目だ。
チームは継続するが、来季はコンタドール獲得、そしてシュレク兄弟が離脱するなど大きく変貌するチームは、現体制での最後のレースになる。


ついに来日するスプリンター・レジェンド、ロビー・マキュアン(オーストラリア)ついに来日するスプリンター・レジェンド、ロビー・マキュアン(オーストラリア) (c)team Katushaチームカチューシャ

ロビー・マキュアン
アレクサンドル・プリウスチン
マルコ・バンディエラ
デニス・ガリムジャノフ
もう1名は未定

昨年ロシアの国家プロジェクトの一環として始動したチームカチューシャ。ロシア企業の強力なバックアップが功を奏し、潤沢な資金を元にビッグネームを次々と獲得。設立1年目からヨーロッパのトップチームと肩を並べる戦力を有した。すでにジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスでのステージ優勝を始め、ヨーロッパレースで好成績を残している。

多国籍な布陣を揃えるロシアチーム。今回の来日メンバーとして最高のビッグネームがロビー・マキュアン(オーストラリア)だ。現在38歳のマキュアンは、これまでジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスでステージ通算12勝ずつ飾っている大ベテラン。今シーズン前半の負傷がもとで活躍が少なかったが、エネコツアー第1ステージでステージ優勝をあげて復調をアピール。ジャパンカップのコースは登りが厳しいが、土曜のクリテリウムは最有力候補だ。
もう1名は未定となっているが、日本好きとして知られるホアキン・ロドリゲス(スペイン)の出場に期待したいところだ。昨年ケースデパーニュの選手として来日。チームは3位入賞を果たしたが、ロドリゲス自身はリベンジを果たしたいところだろう。


好調のダニエル・マーティン(アイルランド)は優勝筆頭だ好調のダニエル・マーティン(アイルランド)は優勝筆頭だ (c)kei Tsujiガーミン・トランジションズ

ダニエル・マーティン
ミシェル・クレダー
ヨハン・ファンスーメレン
トーマス・ピーターソン
リカルド・ファンデルフェルド

元プロ選手のジョナサン・ヴォーターズが監督を務めるアメリカチームは2009年からGPS機器製造会社のガーミン社をスポンサーに迎え入れ、プロツアーチームに昇格。アンチドーピングに対して最も厳格な姿勢を取っており、チーム内に厳しいアンチドーピング検査体制を持つ。今年ジャパンカップ初出場だ。

アイルランド期待のダニエル・マーティン(アイルランド)や、プロトン随一の長身男、197cmのヨハン・ファンスーメレン(ベルギー)らが出場。特にマーティンはシーズン後半にかけて調子を上げており、8月のツール・ド・ポローニュで総合優勝を果たした。ヒルクライムを得意とするマーティンが今回のジャパンカップの優勝候補筆頭と言えそうだ。


若手ナンバーワンのスプリンター、ゲラルド・チオレック(チームミルラム)若手ナンバーワンのスプリンター、ゲラルド・チオレック(チームミルラム) (c)CorVosチームミルラム

ゲラルド・チオレック
ヨハネス・フレーリンガー
ドミニク・ロエルス
ビョルン・シュレーダー
ポール・ヴォス

チームミルラムは乳製品メーカーのミルラム社のサポートにより2006年に発足。乳製品メーカーだけに、青い牛柄デザインのジャージが特徴的だ。
2009年からドイツ国内唯一のプロツアーチームとなり、世界各国に散らばっていたドイツ人選手を招集。機材もドイツ製品を中心にセレクトし、名実共にドイツ最強チームの地位を築いている。現在ドイツとオランダのナショナルチャンピオンが在籍している。

来日予定選手の中で注目は、ドイツの将来を託される23歳の若手スプリンター、ゲラルド・チオレック(ドイツ)だ。2005年にはドイツ選手権で18歳ながら優勝を果たし、2006年のロード世界選手権のU23で優勝した有力株だ。昨年ブエルタ・ア・エスパーニャで念願のステージ優勝を飾っている。7月のツール・ド・フランスではステージ優勝を挙げることができなかったが、ステージ上位に食い込んでいる。

初参戦となるが、「選手たち全員が日本へ行くことを非常に喜んでおり、モチベーションも上がっています」とチームは初めての日本のレースに意気込んでいる。チームはスポンサーが見つからず解散の危機にあると言うが、最後のレースで意地を見せるか。


Bboxブイグテレコム(写真はツール・ド・フランス2010)Bboxブイグテレコム(写真はツール・ド・フランス2010) (c)Makoto.AYANOBboxブイグテレコム

新城幸也 
フレディー・ビショ
ヴァンサン・ジェローム
ギョーム・ルフロッシュ
ペリグ・ケメヌー

3年連続ジャパンカップ参戦となるBboxブイグテレコムは、フランス大手の携帯電話会社がサポートする生粋のフランスチーム。起源は現チーム監督のジャンルネ・ベルノドーが立ち上げた地域密着型の「ヴァンデU」に遡る。

悲願の優勝目指す新城幸也(Bboxブイグテレコム)悲願の優勝目指す新城幸也(Bboxブイグテレコム) (c)Makoto.AYANO以降、スポンサーの変更に伴い「ボンジュール」「ブリオッシュ・ラブランジェール」「ブイグテレコム」と推移。2004年には「ブリオッシュ・ラブランジェール」としてジャパンカップ初参戦した。

ジャパンカップでは、2年連続でツール・ド・フランスを完走し、今年ジロ・デ・イタリアでステージ3位に入る活躍を見せた新城幸也(ユキヤ)がもちろんエースを担うだろう。今年もBboxブイグテレコムは“ユキヤを勝たせる布陣”で日本に上陸予定。ヨーロッパで磨かれたユキヤの走りに注目だ。全力でアシストするチームの走りに注目。悲願の優勝なるか?



デローザ・スタックプラスティックデローザ・スタックプラスティック (c)DeRosa Stac Plasticデローザ・スタックプラスティック

クリスティアーノ・サレルノ
クラウディオ・クチノッタ
ジョルジオ・ブレビッラ
ユーレ・ゴルサー
クラウディオ・コリオーニ


TOJ奈良・富士山を制し総合優勝に輝いたクリスティアーノ・サレルノ(イタリア)TOJ奈良・富士山を制し総合優勝に輝いたクリスティアーノ・サレルノ(イタリア) (c)DeRosa Stac Plasticイタリアの伝統的バイクブランドであるデローザ社がサポートするプロコンチネンタルチーム。登録はアイルランドだが、実質的に純正イタリアチームだ。昨年までグランツールで活躍したLPRブレーキの後継チームとして今年スタートした。
今年のTOJツアー・オブ・ジャパンに出場したことでご存知の方も多いはず。奈良ステージと富士山ステージで優勝し、総合優勝に輝いたクリスティアーノ・サレルノ(イタリア)、そして美濃ステージと東京ステージで優勝したクラウディオ・クチノッタ(イタリア)の2人が再び来日予定。元プロツアーチーム所属のクラウディオ・コリオーニ(イタリア)も注目の選手だ。
プロツアーチームにも負けない戦力を誇っており、TOJに続いてジャパンカップでも主役になる可能性は充分にある。



クムサン・ジンセン・アジア

2003年の日本チャンピオン、そして2004年ツアー・オブ・ジャパン総合優勝者の福島晋一率いる韓国登録のコンチネンタルチーム、クムサン・ジンセン・アジア。今年立ち上がったばかりの新生チームで、メンバーは日本や韓国、タイ、マレーシア、シンガポールなど、アジア人選手で構成されている。
クムサン・ジンセンアジアクムサン・ジンセンアジア 現在38歳のチームキャプテン福島は出場メンバーに入っていない(※)。急成長中の日本人選手、五十嵐と奈良に注目だ。
※福島晋一がkim yeong ukに代わり出場する(8月26日)

福島晋一
choe hyeing min
五十嵐 丈士
奈良 基
yoo ki hong

リザーブ
kim yeong uk



愛三工業レーシングチーム

愛三工業レーシング愛三工業レーシング (c)Makoto.AYANO西谷 泰治 
別府 匠
綾部 勇成
鈴木 謙一
品川 真寛

元日本チャンピオンの西谷泰治は2007年のジャパンカップ7位、2008年10位と安定した成績を残している。今年、アジア最大のステージレースと呼ばれるツール・ド・ランカウイで見事ステージ優勝を果たした。アジア最高のレースであるジャパンカップの優勝はチーム最大の目標だ。


チームブリヂストン・アンカーチームブリヂストン・アンカー (c)チームブリヂストン・アンカーチームブリヂストン・アンカー

飯島誠
狩野智也
清水都貴
普久原奨
伊丹健治

チームキャプテンはトラック競技とロードを両立するベテランで、3大会連続でオリンピックに出場している飯島誠。シマノレーシングから移籍した日本屈指のクライマーの狩野智也や、ヨーロッパのレースで優勝経験もある清水都貴がチームの中枢を担う。2008年のジャパンカップオープン男子で優勝した伊丹健治や普久原奨ら、若手の活躍にも期待したい。

シマノレーシングシマノレーシング (c)Shimano Racingシマノレーシング

鈴木 真理
鈴木 譲
畑中勇介
平塚吉光
村上純平

昨年並みいるヨーロッパライダーに混ざって日本人最高位の9位でゴールした鈴木真理を中心に、現在Jサイクルツアーのシリーズリーダー畑中勇介や、山岳クライマーとして着実に力を伸ばしている平塚吉光らがジャパンカップに挑む。引退したばかりの野寺秀徳が監督を務める。

地元宇都宮の期待を集める宇都宮ブリッツェン地元宇都宮の期待を集める宇都宮ブリッツェン (c)studio notis宇都宮ブリッツェン

柿沼 章
廣瀬 佳正
中村 誠
辻 善光
長沼 隆行

地元宇都宮の期待を一身に負う、地域密着型プロチーム。ジャパンカップではプレイングコーチの柿沼章やキャプテンの廣瀬佳正、日本トップクラスのクライマーとして知られる長沼隆行らの活躍に期待。
チームのコメント「国内レースを中心に活動していますが、そのなかでもジャパンカップは、地元宇都宮が世界に誇るアジア最大規模のワンデーレースであり、我々としても1年で最も大きなモチベーションを傾けるレースとなります」。


イタリアで活動するチームNIPPOイタリアで活動するチームNIPPO (c)team nippoチームNIPPO

井上 和郎
宮澤 崇史
増田 成幸
中島 康晴
佐野 淳哉

“国内最強チーム”との呼び声も高いチームニッポは、イタリアを拠点に活動するコンチネンタルチーム。2010年エキップアサダ(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)の活動休止に伴い、主力選手として活躍してきた宮澤崇史、増田成幸、中島康晴、菊地誠晃らが新たに加わり、戦力が増した。チームにはイタリア人やスイス人選手も所属している。

今年6月に開催された全日本選手権ロードレースでは強い結束力を見せ、宮澤が念願の全日本チャンピオンに輝いた。ヨーロッパレースでも結果を残す宮澤は、もちろん白い日本チャンピオンジャージを着ての出場となる。その宮澤の全日本勝利をお膳立てした佐野淳哉も日本を代表する選手の一人。ヨーロッパでの経験豊かな井上和郎らとともに、地元日本でヨーロッパチームに立ち向かう。


テオ・ボス(サーヴェロテストチーム)テオ・ボス(サーヴェロテストチーム) (c)CorVos特別招待選手(クリテリウムのみ出場)
テオ・ボス Theo BOS


オランダが生んだ27歳のトラックスター。現在はサーヴェロ・テストチームに所属し、ロードレースに打ち込んでいるが、ジュニア時代からトラック競技で鳴らしてきた。トラック世界選手権で獲得した金メダルは実に5つ。アテネ五輪でも銀メダルを獲得した。

外国人選手を招致して行なわれる日本の国際競輪にも積極的に出場し、19歳で初出場した2003年以降、4度に渡って来日。2007年にはワールドグランプリを制している。クリテリウムにのみ出場する世界のスーパースター、テオ・ボス。将来の目標はよりオールラウンドな力を持った選手になることで、ロードレースでもスーパースターになることが約束されたサラブレッドだ。

単身来日するボスのためには神山雄一郎などの競輪選手によるチームの組成を検討中だという。

ルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ)ルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ) (c)Team Katushaカチューシャ5人目の選手はマッツァンティ

チームカチューシャより5番目の選手としてルーカ・マッツァンティ(イタリア、カチューシャ)を選出したことがジャパンカップ事務局に8月25日知らされた。
これにより来日を検討していたホアキン・ロドリゲスの出場はなくなった。

チームからのコメント「残念ながら、ロドリゲスは、ジャパンカップに参加出来ないことをお伝えしなければなりません。
でも、彼からは、去年レースは非常に楽しかったことと、招待して頂いたことを感謝していると伝えてほしいというメッセージがあった」。








福島晋一(クムサン・ジンセンアジア)福島晋一(クムサン・ジンセンアジア) (c)クムサン・ジンセンアジア福島晋一の出場が決定 ※8月26日追記

クムサン・ジンセンアジアは、kim yeong uk に代わって福島晋一が出場することになった。








text:Kei TSUJI
edit:Makoto.AYANO
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