5名によるスプリントに持ち込まれたロード世界選手権の女子ジュニアロードレース。サバイバルレースをアレハンドラ・ネイラ(スペイン)が制し、スペインに今大会3つ目の金メダルとアルカンシエルをもたらした。



日本代表として出場した石川七海 photo:CorVos

ロード世界選手権の女子ジュニアロードレースは、全カテゴリー共通の13.4kmコースを6周する80.4kmで争われた。出場したのは、単騎で臨んだ石川七海(鹿屋体育大学)を含む101名。レースは2周目に入ると、集団のスピードについていけない選手たちが遅れ始めた。

3周目には、人数の減ったプロトンからシドニー・ヴァシェ(フランス)が抜け出すものの、逃げは決まらない。その後、単独先頭に立ったザラ・ソフィアランプレア(コロンビア)をスカウト・ウェルマイヤー(アメリカ)が追走。しかし、2名が落車し、レースは振り出しに戻った。

アップダウンが続くなか、プロトンの人数はさらに絞られていく。残り2周となったレース終盤の18.5km地点では、集団を飛び出したナビエンカ・ガルシア(メキシコ)が単独先頭で最終ラップの鐘を聞いた。しかし、メカトラによって足止めされ、集団に吸収される。その後、集団からアニャ・グロスマン(スイス)、アレハンドラ・ネイラ(スペイン)、マティルデ・ロッシニョーリ(イタリア)の3名が飛び出した。

単独先頭に立つものの、メカトラに見舞われたナビエンカ・ガルシア(メキシコ) photo:CorVos

先頭に残ったのは、クラブチームに所属するロッシニョーリ、来季よりFDJユナイテッド・スエズへの加入が決まっているグロスマン、そしてトレーニーとして今年8月からモビスターで走り、来年からの昇格が決まっているネイラの3名。ローテーションを回しながらフィニッシュまでの距離を進めていたが、残り2kmでマリア・オクルチンスカ(ポーランド)とミルテ・モンス(オランダ)が追いついた。

その後、先頭の5名は牽制に入り、3日前のタイムトライアルで優勝したオクルチンスカを先頭に最終ストレートへ。続いてモンスが先頭に立ち、何度も背後を振り返りながら、再び牽制に入る。そして最初に踏み込んだのは、オクルチンスカだった。

TTとの2冠を目指したオクルチンスカに、すかさずロッシニョーリが反応する。しかし先着したのは、その背後につき、飛び出したネイラだった。

5名によるスプリントを制したアレハンドラ・ネイラ(スペイン) photo:CorVos

「人生最高の日。世界チャンピオンになったなんて本当に信じられない。(前年覇者の)パウラ(オスティス)は大切な友人でチームメイト。そんな彼女のあとに優勝できるなんて本当に凄いこと。背後から2名が追いついた時は少し自信をなくした。マリア(オクルチンスカ)は本当にスプリントが強い選手だから。でも彼女の背後につき、前に出るべき瞬間に踏み込んだ」と、途中で脚の痙攣に見舞われながらも勝ち切ったネイラは喜んだ。

スペイン選手権ジュニアのTT&ロード王者であるネイラは、2008年生まれの18歳。スペイン勢としては男子ジュニアのベンハミン・ノバルがロードとTTの2冠を果たしており、これでスペインは3つ目の金メダル、そしてアルカンシエルを獲得した。

2位にはロッシニョーリ、3位にはグロスマンが入り、石川は10分39秒遅れの48位で完走を果たしている。

スペインに今大会3つ目のアルカンシエルをもたらしたアレハンドラ・ネイラ(スペイン) photo:UCI
ロード世界選手権2026 女子ジュニアロードレース結果
1位 アレハンドラ・ネイラ(スペイン) 2:21:00
2位 マティルデ・ロッシニョーリ(イタリア)
3位 アニャ・グロスマン(スイス)
4位 マリア・オクルチンスカ(ポーランド) +0:04
5位 ミルテ・モンス(オランダ) +0:05
6位 エッダ・ビーバーレ(ドイツ) +0:42
7位 タイス・ポワリエ(フランス)
8位 ジュスティーヌ・ボー(フランス)
9位 アマンディーヌ・ヤコブ(ドイツ)
10位 ゾフィア・ヴェルマイヤー(ドイツ)
48位 石川七海 +10:39
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos