「幸せで言葉がない。最後は息子のことを考えながらフィニッシュした」とは2年連続のアルカンシェルを獲得したジュリアン・アラフィリップ(フランス)。敗れたファンアールトやファンデルプール、終盤で牽引したエヴェネプールなどのコメントを紹介します。



1位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス)

表彰式で涙を流すジュリアン・アラフィリップ(フランス)表彰式で涙を流すジュリアン・アラフィリップ(フランス) photo:UCI
幸せすぎて言葉がない。ここでの勝利のために努力を重ね今日は脚もあったが、再びアルカンシェルを守ることができるなんて夢にも思わなかった。とにかく信じられないの一言に尽きる。この素晴らしい勝利はチームの皆がいなければ不可能で、彼らは1日を通して僕を守ってくれ、最高の位置で僕を終盤まで導いてくれた。

最後の数kmでカウンターで飛び出す予定だったが、僕の嗅覚がチャンスを捉え本能に従いアタックしたんだ。そうしたら差が広がり、リードを守るために力の限りを尽くした。ベルギーの観客は僕にスローダウンするように叫んでいたが、そんなのは逆効果で反対に力がみなぎってきた。フィニッシュまで全力で踏みながら、僕の息子であるニノのことを考えていた。世界選手権で再び勝利を挙げられるなんて本当に素晴らしいよ。

正直、アルカンシェルを獲得した実感が沸かないんだ。先週からフランスチームの一員として美しいレースを走れる喜びを感じていた。だがまさか勝てるとは思っておらず、この事実を受け入れるのにはしばらく時間が必要だろう。とても特別な気持ちがするよ。

2年連続でアルカンシェルに袖を通したジュリアン・アラフィリップ(フランス)2年連続でアルカンシェルに袖を通したジュリアン・アラフィリップ(フランス) photo:UCI
(プロデビューした)2014年から僕は選手として何一つ変わっていないし、今後変えるつもりはない。自分のスタイルで走る喜びを感じ、それは何より走る理由として重要なことなんだ。なぜならロードレースは過酷なスポーツで、勝利だけを目指すロボットみたいな選手にはなりたくないからね。

もちろんそれで負けることもあるだろうが、今後も積極的な走り方は変えず、レースを堂々と楽しみながら走りたい。勝利に向かい、全力かつ気持ちを込めて走りたい。そしてその時、この虹色のアルカンシェルを身に纏っていたらそれ以上に美しいことはないだろう。

2位 ディラン・ファンバーレ(オランダ)

アラフィリップを祝福する2位のディラン・ファンバーレ(オランダ)アラフィリップを祝福する2位のディラン・ファンバーレ(オランダ) photo:CorVos
素晴らしいスプリントになった。加速力で劣ると分かっていたが、長いレースの末にどれだけ力を残しているかの勝負になると思っていた。積極的に踏んでいたニールソン・ポーレスを先頭に最終盤に入り、集団の最後尾でスプリントの時を待っていた。フィニッシュ手前でダンシングが続かなかったので、まさか先着できたとは思わなかった。

ブエルタ・ア・エスパーニャの第12ステージの落車で骨盤を骨折したんだ。そのため第17ステージでリタイアし、5日間をソファーの上で過ごしていた。だがナショナルコーチのムーレンハウトが励ましてくれ、なんとか世界選手権に間に合わせることができた。もしレースが5日早かったら僕はここにいなかっただろう。

ジュリアン(アラフィリップ)が最も強かったということは明らかで、幾度となくアタックした彼についていくことはできなかった。追走集団も強い選手たちが揃っていたのだが、最後まで掴まえることはできなかった。マチュー(ファンデルプール)と僕が先頭集団に入る良い展開だったのだが、その好機を活かすことができなかった。

3位 ミケル・ヴァルグレン(デンマーク)

ロード世界選手権2021男子エリートロードレース表彰台に立つミケル・ヴァルグレン(デンマーク)ロード世界選手権2021男子エリートロードレース表彰台に立つミケル・ヴァルグレン(デンマーク) photo:CorVos
今日はアラフィリップがミラクルな走りを見せた。一方で僕が表彰台に立ったことは奇跡ではない。今日は結果が残せると確信するほど調子が良かったし、優勝さえ狙えると思っていた。だが17人による先頭集団が形成された時、そのうち10人がスプリンターだったので良くて10位ぐらいだろうと思っていた。しかしワウト(ファンアールト)やマチュー(ファンデルプール)、ソンニ(コルブレッリ)がお互いの様子を伺っていたので、そのすきを突いて集団から飛び出すことができた。

ネオプロだったティンコフ・サクソ時代、良き友人でありたくさんのことを教えてくれたクリス(アンケル・ソレンセン)の訃報を聞き、モチベーションを保つことが難しかった。しかし、”もしクリスが同じ立場に置かれたらどうするだろう”と考え、自転車を愛する彼ならレースを走るだろうと出場を決めたんだ。

デンマークのナショナルチームにとってとても辛い1週間になっていたので、表彰台に上がることができてよかったよ。彼はデンマークの自転車界にとって偉大な人物だったから。

4位 ヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)

2位争いのスプリント勝負で表彰台を逃したヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)2位争いのスプリント勝負で表彰台を逃したヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー) photo:CorVos
ベルギーチームとしては良いレースができたと思う。アラフィリップが仕掛けた瞬間、ワウトが僕に”調子が良くない”と言ったんだ。僕らの作戦はワウトで勝負することだった。彼をアシストするために走っていたツケが最後のスプリントに現れたのだろう。表彰台をかけた戦いは、皆が這いつくばるようスプリントだった。ポディウムを逃してしまい悔しいし、何よりもメダルが欲しかった。

6位 トーマス・ピドコック(イギリス)

集団から飛び出し6位入賞を果たしたトーマス・ピドコック(イギリス)集団から飛び出し6位入賞を果たしたトーマス・ピドコック(イギリス) photo:UCI
まるでいたちごっこのようなレースだった。周回コースなのでそのような展開になることは予想していたし、アラフィリップを除き、飛び出して差を作れるほど厳しい登りもなかった。自分のアタックに向けて脚を溜めていたのだが、待ちすぎてしまったようで、先頭集団に入るチャンスを逃してしまった。アラフィリップは現実離れした走りを見せたね。彼には脱帽だよ。

ベルギーの観客の声援が、まるでスタジアムを走っているかのような雰囲気を作ってくれた。耳をつんざくような歓声が響き渡る素晴らしいレースだった。

8位 マチュー・ファンデルプール(オランダ)

優勝候補の1人に挙げられながらも振るわなかったマチュー・ファンデルプール(オランダ)優勝候補の1人に挙げられながらも振るわなかったマチュー・ファンデルプール(オランダ) photo:CorVos
レースの前半から厳しい展開で、今日は勝負できる力がなかった。集団のままフィニッシュ手前まで行って欲しかったが、そうはならなかった。ディラン(ファンバーレ)に”アラフィリップが仕掛けたらどう動くべきか”と聞かれたので、”脚が残っていればついていって勝利を狙ってくれ”と伝えた。結果その通りになり、僕が集団のコントロールに入らなければならなかった。8位は今日の僕が得られた最大限の結果だろう。

10位 ソンニ・コルブレッリ(イタリア)

世界選手権を勝つチャンスがあり、何より最高のコンディションだっただけに残念だよ。アラフィリップは別次元の走りを見せたね。チームの作戦としては僕がワウトとマチューを、マッテオ(トレンティン)とダヴィデ(バッレリーニ)はアラフィリップとストゥイヴェンをマークすることだった。

フランドリアンサーキットでアラフィリップのアタックについていこうとしたが無駄撃ちに終わり、ルーヴェンの周回コースではワウトとマチューをマークしていたため、彼の飛び出しを見逃してしまったんだ。アラフィリップはもちろん危険な選手ではあったが、すべての動きに反応はできるわけじゃない。

今回は残念な結果に終わったものの、イタリア王者とヨーロッパ王者という(今季の)成績は悪くないし、自分のコンディションにも満足しているよ。

11位 ワウト・ファンアールト(ベルギー)

アラフィリップのアタックを見送ってしまったワウト・ファンアールト(ベルギー)アラフィリップのアタックを見送ってしまったワウト・ファンアールト(ベルギー) photo:CorVos
スメイスベルグの登りで既に脚がなかったものの、その後は難易度が下がるコースだったので望みを捨てずに走ったんだ。集団にベルギー勢の揃う良い状況だったのだが、ルーヴェンの市街地に入り完全に空っぽになってしまった。だからヤスパー(ストゥイヴェン)にそれを伝え、彼にメダルを託したのだが上手くいかなかった。

アラフィリップのアタックについていく脚がなかった。なぜなら彼と違って僕は人間だからね。彼は本当に強く、何度もアタックを繰り返した。残された集団の中にも脚が残っている選手はいたはずだが、ジュリアンほどではなかったのだろう。

チームとして良いレースができたと思うが、もっと賢く走るべきだったのだろう。レムコ(エヴェネプール)は与えられた役割を完璧に果たし、他のチームメイトも素晴らしかった。それ故に悔しいよ。

62位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー)

終盤に先頭集団を引く活躍を見せたレムコ・エヴェネプール(ベルギー)終盤に先頭集団を引く活躍を見せたレムコ・エヴェネプール(ベルギー) photo:CorVos
特別なレースだった。シーズンを通してもこれほどスペクタクルな展開のレースはないだろう。スタートからの1時間ほどを経て、その後の5時間は一瞬の出来事のように感じた。チームとして完璧なレース運びができたものの、結果には結びつかなかった。ワウトがツアー・オブ・ブリテンのような走りができず残念だったし、表彰台も逃してしまった。

逃げの動きに2度乗り、後方に控えるワウトとヤスパーを良い状況にすることができた。その後メイン集団が合流し、そこまでは完璧なシナリオだった。ワウトにスメイスベルグまでハイペースで引いてくれと頼まれ、登りは本当に辛かったが、なんとか残ってルーヴェンまで役割を果たすことができたんだ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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