RaphaがMTBアパレルをローンチ　ジャージやショーツ、ライナーが揃うフルラインアップが登場

ロード用アパレルの歴史の一つを作ったRaphaが、ついにマウンテンバイクウェアに参入する。MTBが盛んなアメリカで、五輪メダリストやEWSレーサー、XCのレジェンドとともに開発されたトレイルウェアだ。

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Raphaがトレイルライド用のアパレルをローンチした (c)rapha
設立当初はロードレースに情熱を傾け、プロチームへの製品供給などを通し、ハイパフォーマンスウェアの開発とサイクルスポーツ文化への敬意を表してきたRapha。近年はグラベルやアドベンチャーライドにも活動の幅を広げ、幅広いユーザー層とともに自転車の喜びを分かち合ってきた。

そんなRaphaがいよいよマウンテンバイクウェアをローンチする。MTBと一言で表しても、クロスカントリーレースやダウンヒルレースなど様々な遊び方があるが、今回Raphaはトレイルライド用アパレルで新天地へと切り込む。

半袖Tシャツなどは使い勝手がよく重宝するだろう (c)rapha
MTBコレクションのアイコンに与えられたエンブレムは、トレイルの標識を模った"ダイヤモンドトレイルマーカー"。トレイル走行での技術に磨きをかけるために、何時間もサドルの上で没頭する強い気持ちがMTBライドの美しさだというRaphaの想いのもと開発されていると言う。

開発にあたっては五輪メダリストであるジル・キントナー、EWSレーサーのエラ・コノリー、XCのレジェンドのアダム・クレイグ、ブリン・アトキンソン、エリオット・ジャクソン、ジョーイ・シュスラーらと共に厳しい環境のもとテストを行い、性能を煮詰めた。

腕部分には引っかき傷などに強い生地が用いられている (c)rapha
トレイルライドに最適な耐久性と通気性を備えた生地が採用されている (c)rapha
熟練のテスターにより鍛えられたMTBコレクションは、Raphaらしいデザイン性と性能、耐久性を獲得した。傷つきにくい素材が用いられているものの、トレイルライドにおいては引っ掻き傷は付き物。そのため殆どの製品に余剰生地を利用したリペアパッチが付属し、自ら修理することが可能となっているため、RaphaのMTBアパレルは長い期間に渡って使い続けられるだろう。

また、Raphaは環境負荷を低減するべく様々な取り組みを行っており、MTBコレクションに用いられる素材の内、43％がサステナビリティに配慮した素材。Raphaは2025年までに全体の90％を環境に対して低負荷な素材に置き換えることを発表している。先述したリペア可能な配慮も製品寿命を伸ばすことに貢献し、過剰な生産の必要を無くすことで、環境負荷低減を実現しているという。

そんなRaphaのPerformance Trail Wearに用意されたモデルを紹介しよう。

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Rapha Men's & Women's Trail 3/4 Sleeve Jersey

Rapha Trail 3/4 Sleeve Jersey（Green / Black） (c)raphaRapha Trail 3/4 Sleeve Jersey（Green / Black） (c)rapha

Rapha Trail 3/4 Sleeve Jersey（Blue / Orange） (c)raphaRapha Trail 3/4 Sleeve Jersey（Light Grey / Black） (c)raphaRapha Trail 3/4 Sleeve Jersey（Dark Grey / Light Grey） (c)rapha

Rapha Women's Trail 3/4 Sleeve Jersey（Dark Grey / Light Grey） (c)raphaRapha Women's Trail 3/4 Sleeve Jersey（Purple / Light Grey） (c)rapha


マウンテンバイクでは普遍的な3/4丈の袖とされたジャージに最新テクノロジーを落とし込んだモデルがTrail 3/4 Sleeve Jerseyだ。メインボディ部に100％リサイクル素材を使用した軽量かつ通気性に富む生地が採用されており、優れた吸汗性とともに快適な着心地を与えてくれる1着に仕上げられている。

木の枝などがヒットしやすい腕部分には高い強度を備えるダブルウィーブ生地が用いることで、ライド中に破いてしまう心配も少ない。この部分の予備パッチが付属するため、破れてしまった場合でも直して再び着ることが可能だ。また、この部分には抗菌トリートメント加工が施されており、長時間のライドでもフレッシュさを維持してくれるという。

ラインアップはメンズ用とウィメンズ用の2種類が用意されており、価格は12,000円（税込）。

Rapha Men's & Women's Trail Technical T-SHIRT

Rapha Trail Technical T-Shirt（Blue / Orange） (c)raphaRapha Trail Technical T-Shirt（Green / Black） (c)rapha

Rapha Women's Trail Technical T-Shirt（Dark Grey / Light Grey） (c)raphaRapha Women's Trail Tank（Purple / Light Grey） (c)rapha


Performance Trail Wearに用意されたMen's & Women's Trail Technical T-SHIRTは、これまでのテクニカルTシャツとは異なる素材やパターンが採用されたマウンテンバイクモデル。メインボディはハニカム構造の生地が用いられており、肌面の汗を素早く吸い上げてくれる優れた吸汗性を実現している。汗をかいてもシャツが肌に張り付きにくく、長時間のライドでも快適性を維持してくれるはずだ。

このモデルもリペア用のパッチが付属しているため、傷つけてしまったとしても修理して再びトレイルに出かけられるだろう。価格は9,000円（税込）。

Rapha Women's Trail Tank

女性用としてノースリーブのマウンテンバイクウェアが用意されている。もちろん吸汗性に優れるハニカム生地を人間工学に基づいて配置し、快適な着用感を実現しているという。袖の存在も気になるような真夏のライドで活躍してくれる1着だ。価格は8,300円（税込）。

Rapha Men's Trail Shorts
Rapha Women's Trail Shorts

Rapha Trail Shorts（Green / Black） (c)raphaRapha Trail Shorts（Green / Black） (c)rapha


Rapha Performance Trail Wearの中核を担うモデルがRapha Men's Trail Shortsだ。体のラインに沿うデザインや、腰骨部分に設けられた左右のベルトなどマウンテンバイク用ショーツに求められる特徴が盛り込まれたモデルとなっている。

人間工学に基づくパターンや、テストに寄って煮詰められた縫製とパネリングによって、登りや下りどちらのシチュエーションでもライダーの動きを妨げることのない着用感を実現。内側にライナーを着用することを想定した作りかつ、ニーパッドを装着しても無理のない仕立てであることも特徴だ。

ポケットは大型ハンドポケットとジッパー付きのサイドポケットという構成となっており、携帯電話など貴重品を持ち運んでも落下させる心配は少ない。価格は18,500円（税込）。

Rapha Women's Trail Shorts（Black / Light Grey） (c)raphaRapha Women's Trail Shorts（Purple / Light Grey） (c)rapha


ウィメンズモデルのトレイルショーツは、メンズモデルと同じ様に耐久性に優れる生地を使用し、人間工学に基づいてパネリングが与えられた1着。ウィメンズモデルにベルトは用いられず、薄めの腰回りによって快適性を生み出していることが特徴だ。価格は18,500円（税込）。

Rapha Men's Trail Cargo Bib Liner Shorts
Rapha Women's Trail Liner Shorts

Rapha Trail Cargo Bib Liner (c)raphaRapha Women's Trail Liner (c)rapha


Raphaがこれまでロードウェアで培ってきたボトムスのテクノロジーを投入したMen's Trail Cargo Bib Liner Shorts。先に紹介したTrail Shortsと組み合わせることが想定されたアンダーレイヤーだ。

15年間で得た技術を基に生み出されたシャモアパッドが配置されており、トレイルヘッドまでのペダルアップなどで快適さを感じられるだろう。レッグの一部には軽量なメッシュが配置されており、空気の流れを生み出すことで、ウェア内側の快適性を確保している。

上半身部分ももちろんメッシュ生地とすることで、熱がこもりにくくなっている。また、背中にはカーゴポケットも備えられているため、ポケットのないジャージを着用している時に活躍してくれるはずだ。価格は16,500円（税込）。

ウィメンズモデルのライナーショーツは、肩紐が用いられない仕様のモデル。通気性に優れる生地、ショーツ内の空気の対流を促すメッシュ生地、シャモアパッドが採用されたことで、高い快適性を実現していることが特徴だ。価格は13,000円（税込）。

Rapha Men's & Women's Lightweight Trail Jacket

Rapha Trail Lightweight Jacket（Black / Light Grey） (c)raphaRapha Trail Lightweight Jacket（Light Grey / Dark Grey） (c)rapha


天候が変わりやすい山でのライド、リフトアップした先が肌寒いシチュエーションで活躍してくれるのが防風シェルのLightweight Trail Jacketだ。引っかき傷に強いリップストップのナイロン生地にDWR（耐久撥水）加工が施されているため、悪天候下でも体を守ってくれるはずだ。ヘルメットの下にフードをかぶれる仕様となっていることもポイントだ。また、大型ジッパープラーが備えられており、グローブを着用したままでも操作しやすいだろう。

軽量性に優れるとともに、コンパクトに折りたたむことができるため、携行しやすさも魅力の一つ。バイクフレームにくくりつけるストラップが備えられており、ジャージのポケットに収納しなくても持ち運ばなくて良いのはマウンテンバイクらしい仕様だ。

Rapha Trail Hip Pack

Rapha Trail Hip Pack（Green / Light Grey） (c)raphaRapha Trail Hip Pack（Blue / Orange） (c)raphaRapha Trail Hip Pack（Black / Light Grey） (c)rapha


ロード用ジャージのような背面ポケットのないマウンテンバイク用ウェアの場合は、Trail Hip Packが活躍してくれるだろう。3リットルの容量で、外側にはボトルを2本挿入するためのポーチ、アウターレイヤーを持ち運ぶためのドローコードが備えられているため、長時間のライドに必要な荷物を持ち運ぶことが可能だ。

調整しやすいウエストストラップによって体にフィットさせられる上、形状を記憶するバックパネルのおかげで、上下左右に動くマウンテンバイクライドでもしっかり身体に追従してくれる。バックパネルは通気性が高い仕様で、登りでも快適なライドを楽しめるはずだ。価格は10,000円（税込）。

Rapha Pro Team Full Frame Glasses

Rapha Pro Team Full Frame Sunglasses (c)raphaRapha Pro Team Full Frame Sunglasses (c)rapha


Raphaはアパレルだけではなくアイウェアやヘルメットといったライダーズギアも用意した。アイウェアのPro Team Full Frame Glassesは、顔を守ってくれる強度を備えたモデル。メゴル製のアームグリッパーと同様の素材を使用するノーズパッドがグリップ力を生み出しており、激しいライドでもズレる心配が少ないことが特徴だ。

顔を覆うような大型レンズだが、レンズ自体に施した曇り止め加工に加え、レンズ上部にベンチレーションホールを設けることで、レンズが曇りにくくなっている。また、幅広いシチュエーションに対応するため、交換レンズも充実している。価格は20,500円（税込）。

Rapha + Smith Forefront 2

Rapha X Smith Forefront 2 (c)raphaRapha X Smith Forefront 2 (c)rapha


Raphaはトレイルコレクションのためにスミスとコラボレーションしたヘルメット“Forefront 2“を用意した。帽体内側にコロイドカバーという衝撃吸収性の構造体と、MIPSを配置することで、落車時の衝撃を2段構えで吸収する設計が特徴のモデル。

20個もベンチレーションホールが備えられているため、通気性に優れることもポイントだ。スミス独自のペーパーフィットダイヤルという調整機構が搭載されており、素早く適切なフィットを得られるはずだ。Pro Team Full Frame Glassesとジャストフィットのデザインとなっている。