2010年4月17日、ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)第4ステージ・個人タイムトライアルが行なわれ、ライバルを圧倒する最速タイムを叩き出したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)が優勝。総合首位に躍進し、2年ぶり3度目の総合優勝に王手をかけた。

トップタイムを叩き出したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)トップタイムを叩き出したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Vuelta a Castilla y Leon個人タイムトライアルの舞台となるのは、カスティーリャ・イ・レオン州西部の街ポンフェラーダ。15.1kmのコースは起伏に富んだもので、高低差200mほどのアップダウンが設定されている。

独走力だけでなく登坂力も問われるこのコースで、総合2位のコンタドールが最速タイムを叩き出した。スペインチャンピオンジャージを着て走ったコンタドールは、ライバルたちを大きく引き離す圧倒的な走りで優勝。リーダージャージを着た最終走者イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)も好走したが、コンタドールには33秒届かなかった。

コンタドールはこれが今シーズン5勝目。2007年と2008年大会で総合優勝を飾っているコンタドールが、3度目の総合優勝に王手を掛けた。翌日の最終ステージで総合リードを守り切ることが出来れば、ヴォルタ・アン・アルガルヴェとパリ〜ニースに続く今シーズン3つ目のステージレース総合優勝達成だ。

最終ステージは3級山岳が一つ設定された171km。レース後半にかけて細かいアップダウンが続き、ゴールの4km手前で高低差80mの上りをクリア。ゴール前1kmで高低差30mを駆け上がってゴールとなる。コンタドールに対し、ライバルたちは最後の攻撃を仕掛けてくるだろう。

レース展開はレース公式サイトより。


ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン2010第4ステージ結果
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)             20'30"
2位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック)          +33"
3位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)              +54"
4位 グスターボ・セサル(スペイン、シャコベオ・ガリシア)          +1'08"
5位 ダビド・ベルナベウ(スペイン、バルボット)               +1'20"
6位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)
7位 ホセ・メンデス(ポルトガル、ラ・ロタ・ドス・モベイス)         +1'21"
8位 スタフ・クレメント(オランダ、ラボバンク)               +1'23"
9位 イグナタス・コノヴァロヴァス(リトアニア、サーヴェロ・テストチーム)  +1'33"
10位 ホセ・エラーダ(スペイン、カハ・ルラル)                +1'35"
78位 別府史之(日本、レディオシャック)                   +3'20"

個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)            13h05'55"
2位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)               +41"
3位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)          +1'20"
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック)         +1'30"
5位 ダビド・ベルナベウ(スペイン、バルボット)                +2'30"
6位 ハビエル・モレーノ(スペイン、アンダルシア・カハスール)         +2'51"
7位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック)
8位 ステファン・デニフル(オーストリア、サーヴェロ・テストチーム)      +2'58"
9位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)                  +3'06"
10位 ホセルイス・ルビエラ(スペイン、レディオシャック)            +3'17"

ポイント賞
テオ・ボス(オランダ、サーヴェロ・テストチーム) 

山岳賞
イバン・マヨス(スペイン、フットオン・セルヴェット)

チーム総合成績
レディオシャック

text:Kei Tsuji
photo:Vuelta a Castilla y Leon