まだ仕上がっていない欧米選手を寄せ付けない走りで地元ミッチェルトン・スコットがワンツー勝利。QOMメングラーヒルを圧倒的な力で制したディフェンディングチャンピオンのアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が総合首位に立った。


ヤシの並木道を走るプロトンヤシの並木道を走るプロトン photo:Kei Tsuji
木陰を見つけてスタートの準備をする木陰を見つけてスタートの準備をする photo:Kei Tsuji全日本チャンピオンジャージを着る與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)全日本チャンピオンジャージを着る與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ) photo:Kei Tsuji

世界的なワインの産地であるバロッサバレーを走るサントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダーの第2ステージ。山火事を心配する声が住民から聞かれるほど暑く、乾燥し、風の強い一帯を走る1日を締めくくるのは、QOM(クイーンオブマウンテン)に設定された定番のメングラーヒル(全長3km/平均勾配7%)山頂フィニッシュだ。

風向きが西(海側)から東(陸側)に変わったため、大陸からの圧倒的な熱量を含んだ風がアデレード近郊を包み込む。この日は気温は36度まで上昇。翌週は気温が42〜43度まで上がる予報も出ており、UCIワールドツアーレースは過酷なコンディションが予想されている。

風向きに警戒しながらしばらく一つのまま進んだ集団からは、レベッカ・ウィアサク(オーストラリア、UniSAオーストラリア)とデボラ・ペイン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナル)の2人が逃げを打つ。スプリントポイントを先頭通過しながら逃げた2人と最大3分40秒まで広がったタイム差を詰める役目を担ったのは大会連覇を狙うミッチェルトン・スコットだった。

ヤシの並木道を走るプロトンヤシの並木道を走るプロトン photo:Kei Tsuji
逃げるレベッカ・ウィアサク(オーストラリア、UniSAオーストラリア)とデボラ・ペイン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナル)逃げるレベッカ・ウィアサク(オーストラリア、UniSAオーストラリア)とデボラ・ペイン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナル) photo:Kei Tsuji
風に警戒しながらワイン畑を駆け抜ける風に警戒しながらワイン畑を駆け抜ける photo:Kei Tsuji
風に警戒する総合系チームが集団先頭でポジション争い&ペースアップを開始したため、残り30kmを切るとタイム差は急速に縮まる。それでも2015年と2016年のトラック世界選手権個人追い抜きで金メダルを獲得している現オーストラリアクリテリウムチャンピオンのウィアサクとペインは先頭で奮闘。一時的に形成された追走グループも寄せ付けずに逃げ続けたが、先頭2名は残り7km地点で吸収されている。

誰もが予想していたものの、ミッチェルトン・スコットの強力な牽引によってメイン集団は最後のQOMメングラーヒルを前に人数を減らしていく。残り3km地点からの本格的な登坂開始を前に集団は10名強に。QOMメングラーヒルに向かって乾いた道が上昇を開始すると、ルーシー・ケネディ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が先にアタックを仕掛け、ライバルに追走を強いてから段階的にスプラットがカウンターアタック。「スプラッティ」のニックネームで呼ばれるスプラットが独走に持ち込んだ。

最終的にケネディに39秒差をつける形でスプラットが勝利。その圧倒的な走りで大会3連覇に向けて大きく前進した。「いつでもチームメイトの献身に勝利で報いたいもの。今日はチームが作戦通りにレースを進め、一寸の狂いもない走りでミッションを完遂した。チームにとって最高の結果を残すことができたけど、明日はまた厳しい戦いが待っている。祝杯はほどほどにして、明日に備えるつもり」とリーダージャージに袖を通したスプラットは語る。

エキッナ(ハリモグラ)に注意エキッナ(ハリモグラ)に注意 photo:Kei Tsuji
ミッチェルトン・スコットがメイン集団を率いるミッチェルトン・スコットがメイン集団を率いる photo:Kei Tsuji
圧勝したアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)圧勝したアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) photo:Kei Tsuji
「チームとして機能しなかった」とフィニッシュ後すぐに語ったのは、リーダージャージを着る前日の勝者レティツィア・パテルノステル(イタリア、トレック・セガフレード)とともに4分遅れでフィニッシュした與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)。チームの第一目標であるナディア・クアリオット(イタリア、アレ・チポッリーニ)のヤングライダー賞ジャージ獲得はならなかったが、山岳賞ジャージをキープすることに成功している。

4分04秒遅れでフィニッシュする與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)4分04秒遅れでフィニッシュする與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ) photo:Kei Tsujiフィニッシュ後に座り込むレティツィア・パテルノステル(イタリア、トレック・セガフレード)フィニッシュ後に座り込むレティツィア・パテルノステル(イタリア、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji
前年度の覇者アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)がリーダージャージを獲得前年度の覇者アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)がリーダージャージを獲得 photo:Kei Tsuji

與那嶺のコメント。

私の今日の仕事は、アタックのフォローと、クロエのスプリントポイントでのトレインと最後の登りでナディアを引き上げて発射すること。つまり、すべての仕事を行うということ。暑いので脱水に注意しながらレースをスタートしました。

スタートから出入りも激しく、前方をキープしながら仕事をします。

スプリントポイントが近づき、無線でクロエから依頼をされポイント2km手前から500mまで先頭固定で3名のALEトレインを全力で牽引!そして発射!と思ったら、あれ。。。クロエがいない…。今日スプリントポイントを取れば、サラ・ロイからポイントリーダーを取り返すことが出来たのですが。

その後はローリングセクションを進みながら最後の登りへ。3kmほど10%の斜度で。手前の横風区間から、ミッチェルトンとセガフレードが全力でプロトンを牽引。私も昨日の山岳リーダー、ナディアを引き連れてそのtrainの横から上がっていき、登り口までにアマンダの後ろという絶好のポイントまで上がることが出来ました。

しかし、ナディアは昨日の頑張りが効いたのかいっぱいいっぱいで遅れてしまい…。一度オールアウトした私。久しぶりの登りゴール。だいぶ力を使ってしまいました。そしてゴール。

今日はチームで二戦目。連携がうまく行かなかったです。ナディアに対して、KOMポイントはアマンダが近づいてきました。明日も登りゴール。この合宿で多くの回数をこなした登りがゴールです。明日は私が狙っていくつもりです。
サントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー2019第2ステージ結果
1位アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)3:13:20
2位ルーシー・ケネディ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)0:00:39
3位クリスタ・ドーベルヒコック(アメリカ、ラリーUHC)0:00:45
4位レイチェル・ネイラン(オーストラリア、UniSAオーストラリア)0:00:50
5位ジェイミー・ガニング(オーストラリア、スペシャライズドウィメンズ)0:00:53
6位アリソン・ジャクソン(カナダ、ティブコ・シリコンバレーバンク)0:01:01
7位アシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、CCCリブ)0:01:10
8位ローレン・スティーブンス(アメリカ、ティブコ・シリコンバレーバンク)
9位タリン・ヘザー(オーストラリア、スペシャライズドウィメンズ)0:01:13
10位エミリー・ローパー(オーストラリア、UniSAオーストラリア)0:01:16
36位與那嶺恵理(日本、アレ・チポッリーニ)0:04:04
個人総合成績
1位アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)6:23:38
2位ルーシー・ケネディ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)0:00:43
3位クリスタ・ドーベルヒコック(アメリカ、ラリーUHC)0:00:51
4位レイチェル・ネイラン(オーストラリア、UniSAオーストラリア)0:01:00
5位ジェイミー・ガニング(オーストラリア、スペシャライズドウィメンズ)0:01:03
6位アリソン・ジャクソン(カナダ、ティブコ・シリコンバレーバンク)0:01:11
7位アシュリー・モールマンパシオ(南アフリカ、CCCリブ)0:01:20
8位ローレン・スティーブンス(アメリカ、ティブコ・シリコンバレーバンク)
9位タリン・ヘザー(オーストラリア、スペシャライズドウィメンズ)0:01:23
10位エミリー・ローパー(オーストラリア、UniSAオーストラリア)0:01:26
スプリント賞
1位サラ・ロイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)93pts
2位アリソン・ジャクソン(カナダ、ティブコ・シリコンバレーバンク)79pts
3位レベッカ・ウィアサク(オーストラリア、UniSAオーストラリア)62pts
山岳賞
1位ナディア・クアリオット(イタリア、アレ・チポッリーニ)22pts
2位アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)18pts
3位ジェニー・ペッテノン(オーストラリア、グスト・ステップFWD KOM)14pts
text&photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia
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