イタリアで女子ステージレースの最高峰、ジロ・ローザ(UCIワールドツアー)が開幕する。10日間970.3kmの戦いをプレビューすると共に、與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)のコメントを紹介する。
開幕前夜に開催されたチームレゼンテーション (c)www.girorosa.it
ツール・ド・フランスの開幕に先んじて、イタリアでは最高峰の女子ステージレース「ジロ・ローザ」が開幕する。会期は7月6日から7月15日までの10日間で、休息日無しで10ステージを駆け抜ける。初日にチームタイムトライアル、7日目に個人タイムトライアルを含む総走行距離は970.3km。
今年は大きく分けて前半が平坦、後半戦が山岳ステージと分けられており、頂上フィニッシュは2つ。そのうち第9ステージは泣く子も黙るイタリア屈指の難関山岳ゾンコランが控えている。また、第7ステージの個人TTは15kmで標高差600m強を登る登坂TTであり、個人総合優勝への道のりは非常に厳しい。
第7ステージ 15kmの登坂個人TT (c)www.girorosa.it
第9ステージ イタリアが誇る激坂超級山岳、モンテ・ゾンコランが登場 (c)www.girorosa.it
メーガン・グアルニエール(アメリカ、ブールスドルマンス) (c)CorVos
アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) photo:Kei Tsuji / TDWsport
カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) (c)CorVos
エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) photo:CorVos
出場チームは合計24チームと多く、各チームは最大7名体制でジロ・ローザに挑む。昨年覇者でリオ五輪ロード金メダリスト、そして春先のアルデンヌクラシックでは無敵を誇ったアンナ・ヴァンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)は不在だが、2016年大会覇者メーガン・グアルニエール(アメリカ)など、ブールスは屈強なメンバーを揃えている。
他にもサントス・ウィメンズツアー覇者のアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)やカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)、これまで通算3回の総合優勝、19回のステージという圧倒的な戦績を誇るマリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス)といった世界屈指のメンバーが揃う。
全日本王者の與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)は今年もメンバーに選出され、自身3度目のジロ・ローザに挑む。今回の目標は自身の成績ではなく、昨年総合2位に入ったエース、エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)をアシストすることだという。以下は與那嶺のコメントを紹介する。
エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)のアシスト役を担う與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ) (c)本人提供
「7月6日から15日までの10日間、ワールドツアーのジロ・ローザが行われます。私は無事にナショナルチャンピオンを獲得し、今年もジロ・ローザのメンバーとしてチームより選出されワクワクしています!
今年は、チームのエースを務めるエリザで総合優勝を狙います。(昨年エリザは総合2位)昨年所属していたFDJと比べ、チームから私に要求される仕事の質は大きく高まりました。エリザが総合優勝を出来るよう、私もアシストとして力を尽くそうと思います。
自分の体調は普段通りです。空路で移動中、レースバイクフレームが割れるトラブルが有りましたがなんとか新しいフレームが間に合い、ホッとしております。10日間のステージレース、休養日もなく長丁場です。日々、無事これ名馬でゴールをし、丁寧にエリザのフォローをしていきます」。

ツール・ド・フランスの開幕に先んじて、イタリアでは最高峰の女子ステージレース「ジロ・ローザ」が開幕する。会期は7月6日から7月15日までの10日間で、休息日無しで10ステージを駆け抜ける。初日にチームタイムトライアル、7日目に個人タイムトライアルを含む総走行距離は970.3km。
今年は大きく分けて前半が平坦、後半戦が山岳ステージと分けられており、頂上フィニッシュは2つ。そのうち第9ステージは泣く子も黙るイタリア屈指の難関山岳ゾンコランが控えている。また、第7ステージの個人TTは15kmで標高差600m強を登る登坂TTであり、個人総合優勝への道のりは非常に厳しい。






出場チームは合計24チームと多く、各チームは最大7名体制でジロ・ローザに挑む。昨年覇者でリオ五輪ロード金メダリスト、そして春先のアルデンヌクラシックでは無敵を誇ったアンナ・ヴァンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)は不在だが、2016年大会覇者メーガン・グアルニエール(アメリカ)など、ブールスは屈強なメンバーを揃えている。
他にもサントス・ウィメンズツアー覇者のアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)やカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)、これまで通算3回の総合優勝、19回のステージという圧倒的な戦績を誇るマリアンヌ・フォス(オランダ、ワオディールス)といった世界屈指のメンバーが揃う。
全日本王者の與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)は今年もメンバーに選出され、自身3度目のジロ・ローザに挑む。今回の目標は自身の成績ではなく、昨年総合2位に入ったエース、エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)をアシストすることだという。以下は與那嶺のコメントを紹介する。

「7月6日から15日までの10日間、ワールドツアーのジロ・ローザが行われます。私は無事にナショナルチャンピオンを獲得し、今年もジロ・ローザのメンバーとしてチームより選出されワクワクしています!
今年は、チームのエースを務めるエリザで総合優勝を狙います。(昨年エリザは総合2位)昨年所属していたFDJと比べ、チームから私に要求される仕事の質は大きく高まりました。エリザが総合優勝を出来るよう、私もアシストとして力を尽くそうと思います。
自分の体調は普段通りです。空路で移動中、レースバイクフレームが割れるトラブルが有りましたがなんとか新しいフレームが間に合い、ホッとしております。10日間のステージレース、休養日もなく長丁場です。日々、無事これ名馬でゴールをし、丁寧にエリザのフォローをしていきます」。
ジロ・ローザ2018ステージリスト
7月6日(金) | 第1ステージ | ヴェルバーニア〜ヴェルバーニア | 15.5km(チームTT) |
7月7日(土) | 第2ステージ | オヴァーダ〜オヴァーダ | 120.4km |
7月8日(日) | 第3ステージ | コルベッタ〜コルベッタ | 132km |
7月9日(月) | 第4ステージ | ピアチェンツァ〜ピアチェンツァ | 109km |
7月10日(火) | 第5ステージ | オメーニャ〜オメーニャ | 117.7km |
7月11日(水) | 第6ステージ | ソヴィーコ〜ジェローラ・アルタ | 114.1km |
7月12日(木) | 第7ステージ | ランツァーダ〜ディーガ・ディ・カンポ・モーロ | 15km(個人TT) |
7月13日(金) | 第8ステージ | サン・ジョルジョ・ディ・ペルレナ〜ブレガンツェ | 121.6km |
7月14日(土) | 第9ステージ | トリチェージモ〜モンテ・ゾンコラン | 104.7km |
7月15日(日) | 第10ステージ | チヴィダーレ・デル・フリウーリ〜チヴィダーレ・デル・フリウーリ | 120.3km |
text:So.Isobe
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