2月6日に開催されたGPコスタ・デッリ・エトルスキ(UCI1.1)で、チームメイトに発射されたアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)がスプリント勝利。大会6連覇を達成した。佐野淳哉(チームニッポ)は46位でゴールしている。

ロッドやサバティーニと競り合うアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)ロッドやサバティーニと競り合うアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ) photo:Cor VosGPコスタ・デッリ・エトルスキは1996年に初開催されたイタリアのワンデーレース。例年2月上旬に開催されるイタリアにおけるシーズン初戦で、スプリンター向きの平坦なコースレイアウトが特徴だ。

今年はジロ・デッラ・プロヴィンチャ・ディ・レッジョカラブリアが1月下旬に開催されたため、このエトルスキがイタリア国内のシーズン2戦目となる。

ロッドらを下したアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)が両手を挙げるロッドらを下したアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)が両手を挙げる photo:Cor Vosレースにはランプレとリクイガスを始め、イタリアを中心としたプロツアー/プロコンチネンタル/コンチネンタルチームが出場。イタリア・トスカーナに活動拠点を置くチームニッポからは日本人選手も出場した。

例年同様レースは集団によるスプリント勝負に持ち込まれ、ロレンツォ・ベルヌッチ(イタリア)やダニーロ・ホンド(ドイツ)に発射されたアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)が、アルベルト・ロッド(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)やファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス)を下して圧勝。大会6連覇を達成した。

2位アルベルト・ロッド(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)、優勝アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)、3位ファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス)2位アルベルト・ロッド(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)、優勝アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)、3位ファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス) photo:Cor Vos「得意のスプリント態勢に持ち込めて満足している。少しスプリント開始が早すぎたけど、持ち堪える力が充分にあったんだ。地元(会場はペタッキが住むラ・スペツィアに近い)の友人たちの前で勝ちたかった。この勝利をチームにプレゼントしたい。チームメイトの働きは素晴らしかった」。ペタッキはチーム公式サイトの中でそう喜びを語っている。

ペタッキはすでにジロ・デッラ・プロヴィンチャ・ディ・レッジョカラブリアでステージ2勝を飾っており、これが早くもシーズン3勝目。プロツアーライセンスの更新が危ぶまれ、存続の危機を迎えているチームにとって、素晴らしいシーズンスタートとなった。

チームニッポの佐野淳哉は、15秒遅れの集団内でゴール。46位でレースを終えている。


GPコスタ・デッリ・エトルスキ2010
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)          4h53'00"
2位 アルベルト・ロッド(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
3位 ファビオ・サバティーニ(イタリア、リクイガス)
4位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
5位 オスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ)
6位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
7位 ジョルジョ・ブランビッラ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
8位 クラウディオ・クチノッタ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
9位 アンドレア・ピエケーレ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
10位 アレッサンドロ・マセラティ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
46位 佐野淳哉(日本、チームニッポ)                   +15"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos