トレック・セガフレードに移籍したスクインシュが独走　マヨルカ第3戦で勝利

山岳地帯で開催されたチャレンジマヨルカ第3戦トロフェオ・リュセタで、終盤にアタックしたトームス・スクインシュ（ラトビア、トレック・セガフレード）が独走勝利。移籍後いち早く勝利を掴んだ。

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スタートサインに現れたチームスカイ (c)vueltamallorca.comスタート前、サインに応えるアレハンドロ・バルベルデ（スペイン、モビスター） (c)vueltamallorca.com

モビスターやロット・ソウダルが集団のペースメイクを担う (c)vueltamallorca.com
地中海に浮かぶマヨルカ島を舞台に開催されているチャレンジマヨルカも3日目。この日も島北部の山岳地帯を通過する175.6kmが用意された。前日に比べると難易度は低めだが、2か所の3級山岳を含めて、コース中盤から後半にかけてはアップダウンの連続。アタッカーやパンチャー有利なコースに向けて126名がスタートを切った。

雨と強風、そしてツイスティなダウンヒルが続く過酷な状況下でアタック合戦が長く続き、ブライアン・ファンフーテム（オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ）が単独逃げを打つ。しかし集団がペースダウンを選択せず、1つ目のカテゴリー山岳で吸収。この日は断続的なペースアップにリタイアが続出し、最終的に62名完走という厳しい展開となる。

アタックするブライアン・ファンフーテム（オランダ、ルームポット・ネデランセロテリ）ら (c)CorVos集団内で待機するバウケ・モレマ（オランダ、トレック・セガフレード） (c)CorVos

自らペースアップを行うアレハンドロ・バルベルデ（スペイン、モビスター） (c)CorVos
続いてダニエル・トゥレク（チェコ、イスラエルサイクリングアカデミー）ら3名による逃げが生まれ、集団から単独追走したミヒャエル・ゴグル（オーストリア、トレック・セガフレード）がパス。70km以上を残して逃げたゴグルは「調子も良かったし、元々の逃げをすぐさま追い抜いて単独逃げに入った。チームを助けるためにできるだけ長く逃げようと考えていたけれど、残り20kmを切っても1分残っていたので全開だったよ」と振り返っている。

モビスターやロット・ソウダルが追走するメイン集団の中で好機を伺っていたのがトームス・スクインシュ（ラトビア、トレック・セガフレード）だった。集団がゴグルを捕らえると、続けざまにアタック。ライバルチームが躊躇する中30秒程度のリードを得て、追走グループを寄せ付けずに独走勝利を飾った。

独走でフィニッシュするトームス・スクインシュ（ラトビア、トレック・セガフレード） (c)CorVos
2016年にジャパンカップ参戦経験を持つスクインシュは、今年キャノンデール・ドラパックからトレック・セガフレードに移籍した26歳。アップダウンコースでの逃げを得意としており、自分の持ち味を移籍後初勝利に繋げた。

「予想していたよりもずっと厳しいレースだった。にも関わらずゴグルが吸収された終盤でもチームメイトが揃っていたので積極策に出ることにした。もしゴグルの逃げが無かったら勝利は無かったし、チームメイトの働きに感謝したい。チームに貢献できて良かった」とキャリア4勝目を挙げたスクインシュは語っている。

25秒遅れの2位にグレゴール・ミュールベルガー（オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ）が入り、アレハンドロ・バルベルデ（スペイン、モビスター）は11名の小集団スプリントで先着して4位。2014年にマトリックス・パワータグに所属していたエデュアルド・プラデス（スペイン、エウスカディバスクカントリー・ムリアス）が6位に入った。

チャレンジマヨルカ2018 トロフェオ・リュセタ表彰台 (c)CorVos