R9100系DURA-ACE、R8000系ULTEGRAとそれぞれロードコンポーネント上位2グレードがモデルチェンジを果たしたシマノ。それに伴いそれぞれのグレードから展開しているロード用ペダルも、細部にアップデートを加え登場している。旧型ペダルと比較した製品詳細を紹介しよう。



シマノ PD-R9100(右)、PD-R8000(左)シマノ PD-R9100(右)、PD-R8000(左)
シマノのSPD-SLペダルと言えば、ロード乗りには最もポピュラーなビンディングペダルとして世界中で親しまれている製品だろう。エントリーグレードも合わせれば全部で5モデルが展開となるが、トップモデルのDURA-ACEグレードはシマノがサポートするワールドツアーチームにおいても長きに渡り使用されてきたペダルである。

今回はその中でもモデルチェンジによって最新バージョンへアップデートされたDURA-ACEグレードの「PD-R9100」と、ULTEGRAグレードの「PD-R8000」をピックアップ。R9100モデルは昨秋から、R8000モデルは今秋からラインアップに加わった製品だ。前作から大きく形は変わらないものの、細部に変更が加わわることでルックスの刷新や軽量化を果たしている。

【新旧比較表面】新型(右)は踏み面に肉抜きが施されたほか、ステンレスプレートにもアップデートが加わった【新旧比較表面】新型(右)は踏み面に肉抜きが施されたほか、ステンレスプレートにもアップデートが加わった 【新旧比較裏面】新型(右)は肉抜きの箇所や細部の形状が改良されている【新旧比較裏面】新型(右)は肉抜きの箇所や細部の形状が改良されている
【サイド面比較】新型(上)はロゴがないシンプルなルックスに変更【サイド面比較】新型(上)はロゴがないシンプルなルックスに変更 ULTEGRAペダル比較。新型(右)はわずかながらスタックハイトが低くデザインされているULTEGRAペダル比較。新型(右)はわずかながらスタックハイトが低くデザインされている

定評のある踏み面の広さを継承しつつも軽量化を図るため、今作では形状はほぼ同じままにボディ表面には肉抜きを施す工夫が見て取れる。踏み面を見た際にひと目で新型ペダルだと分かる大きな特徴だろう。反対にボディ裏面の肉抜き部分は少なくなっているが、これは形状がスマートになった結果だろう。全体的に軽量化と剛性のバランスを最適化したデザインが盛り込まれている。

さらにクリートの擦れからボディを守る踏み面のステンレス製プレートは、従来のネジ止め式からボディ一体型へ変更。配置も最適化されることで全体の軽量化やプレートの耐摩耗性、耐久性などの強化を図っている。

従来から引き続きカーボンコンポジットボディが採用され、ややマーブルがかったカーボンの色が高級感を醸し出す。クリート着脱時の固定力を変更できるテンション設定も従来通りペダル後部にて行え、その強弱もインジケーターによって把握できる仕組みだ。

旧型(左)と新型(右)の各グレードペダル。DURA-ACEグレードはスピンドルが独自の形状となっているのが分かる旧型(左)と新型(右)の各グレードペダル。DURA-ACEグレードはスピンドルが独自の形状となっているのが分かる
【DURA-ACEペダル重量比較】PD-9000(左)248g、PD-R9100(右)234g(全て実測)【DURA-ACEペダル重量比較】PD-9000(左)248g、PD-R9100(右)234g(全て実測) 【ULTEGRAペダル重量比較】PD-6800(左)258g、PD-R8000(右)247g(全て実測)【ULTEGRAペダル重量比較】PD-6800(左)258g、PD-R8000(右)247g(全て実測)

PD-R8000もPD-R9100を踏襲したデザインが採用されており、ボディのルックスは瓜二つ。最高級グレードとしてDURA-ACEモデルのみ独自のスピンドルとベアリング構造を投入し、スタックハイトの小さいボディ設計となることで、よりパワー伝達に優れたダイレクトなペダリングフィーリングを獲得している。

また、従来までペダルのサイドに配していたモデルロゴが今作では廃されており、横から見てもシンプルなデザインとなった。またバイクを立てかける際やコーナリング等でダメージを受けやすい部分だけに、ロゴが擦れて消えてしまう問題に配慮した結果だろう。

クリートの着脱テンションは従来通りペダル後部にて調整できるクリートの着脱テンションは従来通りペダル後部にて調整できる クリート着脱のテンションを示すインジケーターも健在だクリート着脱のテンションを示すインジケーターも健在だ
軽量化のためスピンドルも内部まで細かく中空加工される軽量化のためスピンドルも内部まで細かく中空加工される ペダルの内部構造。DURA-ACEとULTEGRAでそれぞれベアリングの位置やサイズが異なるペダルの内部構造。DURA-ACEとULTEGRAでそれぞれベアリングの位置やサイズが異なる (c)シマノ

取り付けは従来通り8mmの六角レンチを使用するが、そのスピンドル内部も細かく肉抜きされるほどのこだわりようだ。軽量化が進んだ各モデルは、CW編集部にて重量を計ったところPD-R9100が前作PD-9000から14g軽くなった234g、PD-R8000は前作PD-6800に対し11g軽くなった247gであった。

いずれもクランクからペダル中心までの距離が52mmのノーマルタイプと、さらにシャフトが4mm延長されたロングタイプの2種類がラインアップ。PD-R9100にはSPD-SLの青色クリートが、PD-R8000には黄色クリートが付属する。もちろんクリート取付用のボルトも付属するが、PD-R9100のみ肉抜きを施し軽量化された中空仕様のクリートボルトとなり、トップモデルとして差別化が図られている。

軽くなっているのにも関わらず剛性感は変わらず、シマノらしい安心感のある作りを感じられる軽くなっているのにも関わらず剛性感は変わらず、シマノらしい安心感のある作りを感じられる
今回新旧ペダルの各グレード4種類を試してみたのだが、軽量化された重量差から新型ではペダリングのスムーズさが体感できる。といっても、10gほどの差なのでその場で付け替えて比べてみないと分からないほどではあるが、例えば105グレード以下のモデルから新たに買い替えた際はその軽さを大きく体感できるのではないだろうか。

PD-R8000も旧型のPD-9000と同等の軽さに仕上がっており、価格と重量のバランスはラインアップ随一だろう。軽くなっているものの剛性が落ちている感覚はなく、シマノらしい堅牢な作りを感じることができた。DURA-ACEグレードに限ってはスタックハイトの低い設計から、シューズがよりスピンドルに近い感覚があり踏み込んだ際のフィーリングの良さがある。レース志向が強いライダーであれば妥協のないPD-R9100を使用したいし、ツーリング派であればPD-R8000のコストパフォーマンスの高さは見逃せないだろう。どちらを選択してもシマノペダルの高性能さに満足できる仕上がりである。

モデルチェンジによって軽量化が図られたPD-R9100とPD-R8000モデルチェンジによって軽量化が図られたPD-R9100とPD-R8000


シマノ PD-R9100
クリート:SPD-SL
重 量:234g(ペア実測重量、ノーマルタイプ)
価 格:
ノーマルタイプ 23,322円(税抜)
ロングタイプ(+4mm) 23,560円(税抜)

シマノ PD-R8000
クリート:SPD-SL
重 量:247g(ペア実測重量、ノーマルタイプ)
価 格:
ノーマルタイプ 14,557円(税抜)
ロングタイプ(+4mm) 14,792円(税抜)


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