大会初の集団スプリントでバーンズ勝利　総合成績は動かず

ジロ・ローザ第3ステージは集団スプリントに持ち込まれ、ハンナ・バーンズ（イギリス、キャニオン・スラム）が勝利。與那嶺恵理（エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ）は最終盤にスプリンターのアシストを務め、集団内でフィニッシュしている。

---

イタリアで開催中のジロ・ローザ第3ステージの舞台は、ピナレロやエリート、フィジーク、シディといった北イタリアの自転車産業の集積地、トレヴィーゾ。名物のスパークリングワイン「プロセッコ」のぶどう畑を縫うコースは100kmと短く集団スプリント向きだが、この日は中盤に総合勢が動いた。

2級山岳ポッジオでペースを上げるアンナ・ヴァンデルブレゲン（オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング） photo:CorVos2級山岳ポッジオで総合勢による逃げグループが形成さえる photo:CorVos


丘陵地帯を一気に駆け上がる2級山岳ポッジオでは、その麓からマリアローザのアンナ・ヴァンデルブレゲン（オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング）とマリアチクラミーノのアンネミエク・ヴァンヴルーテン（オランダ、オリカ・スコット）がペースアップを開始。たまらず後続は中切れを起こし、UCIウィメンズツアー総合首位のカタルジーナ・ニウイアドマ（ポーランド、WM3エネルジー）など強力な8名の先頭グループが形成される。

集団スプリントを制したハンナ・バーンズ（イギリス、キャニオン・スラム） photo:CorVos
しかし集団スプリントに持ち込みたいチームが多かったことで逃げは封じ込められ、この後散発的に発生したアタックも許されず、各チームが主導権を奪い合いながら集団スプリントへ。昨年のイギリス王者ハンナ・バーンズ（イギリス、キャニオン・スラム）が勝利を飾った。総合トップ10では8位につけていたエリザベス・ダイグナン（イギリス、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング）が32秒遅れて11位に下がった以外に大きな動きは無かった。

この日與那嶺恵理（エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ）は残り3kmからロクサン・フォルニエ（フランス）を引き上げる役割を務め、トップと同タイムフィニッシュのステージ67位でフィニッシュ。総合順位は一つ上がって19位となっている。

マリアローザを守ったアンナ・ヴァンデルブレゲン（オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング） photo:CorVos繰り下がりでマリアアッズーラを着るエリザ・ロンゴボルギーニ（イタリア、ウィグル・ハイファイブ） photo:CorVosマリアビアンカのマッカイ・フロールチェ（オランダ、サンウェブ） photo:CorVos


「今日はいろんな意味で無事にスプリントステージになって、そこでエースのロキシーが惜しくもポディウムを逃したのですが、たくさん強いスプリンターがいる中で4位。私にはオーダーはなかったのですが、タイミングと位置取りが良かったので、ラスト3km-2km地点でロキシーをプロトンの前の前まで引き上げることに成功。グッジョブとチームメイトからも言われ、チームとしても良い結果を出せました。明日は、全く上りのないスプリンターのためのスプリンターステージ。明日もロキシーでステージ優勝を狙います！」