新城幸也(Bboxブイグテレコム)がついにヨーロッパデビュー。3月1日にスペインで開催された第24回クラシカ・デ・アルメリア(UCI1.1)に出場した新城は、横風に苦しめられながらも67位で完走した。優勝は小集団のスプリントを制したグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)。

ヨーロッパ初戦に挑んだ新城幸也(Bboxブイグテレコム)ヨーロッパ初戦に挑んだ新城幸也(Bboxブイグテレコム) photo:www.clasicadealmeria.com第24回クラシカ・デ・アルメリアは、アンダルシア州南部、地中海に面する都市アルメリア近郊で開催された。レースにはチームコロンビアやケースデパーニュを始めとするプロツアー7チームと、地元スペインを代表するプロコンチネンタル/コンチネンタル6チームが出場。新城幸也(Bboxブイグテレコム)にとってはヨーロッパ初戦となる。

過去の優勝者にスプリンターの名前が並ぶこの大会、コースは中盤に登場する3つの山岳ポイントを除いてフラットだ。しかしこの日は強風が吹き荒れたため、メイン集団が分裂。大集団でのゴールスプリントには持ち込まれなかった。

メイン集団のペースを上げるチームコロンビアメイン集団のペースを上げるチームコロンビア photo:www.clasicadealmeria.comレースは序盤からピエール・ロラン(フランス、Bboxブイグテレコム)らが逃げを試みたが、レース中盤の横風区間でペースの上がったメイン集団は分裂。40名ほどに絞られたメイングループに、新城幸也は入り損ねた。

チームコロンビアが先導するメイングループは、先頭を逃げる選手たちを吸収し、後続の大集団を9分近く引き離してゴール地点になだれ込む。6名をメイングループに送り込んだチームコロンビアは隊列を組み、最後はトニ・マルティン(ドイツ)に発射されたヘンダーソンが、グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)を抑えて優勝。チームコロンビアが強大なチーム力でレースを支配した。

優勝を飾ったグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)優勝を飾ったグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア) photo:www.clasicadealmeria.com集団分裂によって大集団に取り残された新城幸也らは、8分55秒遅れでゴール。Bboxブイグテレコムはヴァンサン・ジェローム(フランス)を6位に送り込むことに成功している。

新城幸也の次戦は、3月23日に開幕するブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(UCI2.1)の予定。この5日間のステージレースには、アルベルト・コンタドール(スペイン)やランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)の参戦が決定しており、国際的な注目度も高い。

クラシカ・デ・アルメリア2009 169.4km
1位 グレゴリー・ヘンデルソン(ニュージーランド、チームコロンビア)4h02'45"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
3位 ステファノ・ガルゼッリ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
4位 ハビエル・ベニテス(スペイン、コンテントポリス)
5位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
6位 ヴァンサン・ジェローム(フランス、Bboxブイグテレコム)
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)+03"
8位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ケースデパーニュ)
9位 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア、サクソバンク)+06"
10位 ホセ・フフレ(スペイン、フジ・セルヴェット)
67位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+8'55"

photo:www.clasicadealmeria.com

最新ニュース(全ジャンル)