フィニッシュ地点近くに住む別府史之(トレックファクトリーレーシング)も絡んだクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第2ステージのスプリントバトル。抜群の加速で抜け出したナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)が勝利を収めました。



コフィディスが牽引するメイン集団コフィディスが牽引するメイン集団 photo:Tim de Waele
ブルジェ湖の畔に立つ別府史之(トレックファクトリーレーシング)ブルジェ湖の畔に立つ別府史之(トレックファクトリーレーシング) photo:Tim de Waeleバウク・モレマ(オランダ)とスタート前に談笑する別府史之(トレックファクトリーレーシング)バウク・モレマ(オランダ)とスタート前に談笑する別府史之(トレックファクトリーレーシング) photo:Tim de Waele


クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2015第2ステージクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2015第2ステージ image:A.S.O.ドーフィネ2日目はル・ブルジェ=デュ=ラックからヴィラール=レ=ドンプまでの173km。前半に2級山岳シャ峠(2.8km/6.8%)と1級山岳キュヴェリー峠(8.7km/6.7%)が登場するものの、リヨン郊外を走る後半は平坦基調のレイアウトだ。

2日連続で逃げた山岳賞ジャージのダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、MTNキュベカ)2日連続で逃げた山岳賞ジャージのダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、MTNキュベカ) photo:Tim de Waele山岳賞ジャージを守るべくダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、MTNキュベカ)が2日連続のエスケープを敢行する。この日の伴侶はアルノー・クーテル(フランス、FDJ)とペリグ・ケムヌール(フランス、ユーロップカー)の2人。元オリカ・グリーンエッジ所属のテクレハイマノは2つのカテゴリー山岳を立て続けに先頭通過し、赤地に白玉のジャージに15ポイント上乗せすることに成功している。

緑豊かな山岳地帯を走る緑豊かな山岳地帯を走る photo:Tim de Waele6分50秒までリードを広げた逃げトリオに対し、メイン集団の先頭にはコフィディスやランプレ・メリダ、ジャイアント・アルペシン、チームスカイが陣取ってペースコントロール。山岳地帯をクリアし、平坦区間にさしかかるとタイム差の縮小は加速した。

リーダージャージを着るピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)リーダージャージを着るピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ) photo:Tim de Waeleホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)らが落車するシーンも見られたが、メイン集団はスピードを弱めずに追撃を続け、残り4kmを切ったところで先頭テクレハイマノ、クーテル、ケムヌールをキャッチ。MTNキュベカが主導権を握る形でスプリントが始まった。

第2ステージのスプリントに絡んだ別府史之(トレックファクトリーレーシング)第2ステージのスプリントに絡んだ別府史之(トレックファクトリーレーシング) photo:Tim de Waele残り200mで解き放たれたエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、MTNキュベカ)が先陣切ってスプリント。しかしその後ろから赤いジャージが勢い良く追い上げ、追い抜く。登り基調の最終ストレートでナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)のスプリントが伸びた。

抜群の加速力で先頭フィニッシュするナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)抜群の加速力で先頭フィニッシュするナセル・ブアニ(フランス、コフィディス) photo:Tim de Waele「向かい風が吹いていたのでチーム力が不可欠だった。ジェフリー・スープのアシストを得てボアッソンハーゲンとモードロの番手につけて、そこから残り200mで加速したんだ」。ドーフィネで初勝利を飾ったブアニは勝ちスプリントを振り返る。

今季ブアニはUCIワールドチームからUCIプロコンチネンタルチームに移籍。コフィディスでエーススプリンターを担っているが、シーズン序盤のツアー・オブ・カタール、ツアー・オブ・オマーン、パリ〜ニースではステージ優勝を逃し続け、シーズン勝利数も3勝にとどまっていた。

「今シーズン4勝目で、UCIワールドツアーレースでは初勝利。チームにとっても自分にとっても大切な勝利だ。冴えないシーズン前半を送っていたにも関わらず、チームは僕を信頼し続けてくれた。自分自身を失うことはなかったよ。このドーフィネとフランス選手権を重要な時期と捉えていて、シーズン最大の目標であるツールに向けて上り調子。ここで満足することなく第4ステージのチャンスを再び掴みたい」と、ワイルドカード枠で出場するツール・ド・フランスに向けてブアニは気合を込める。

ステージ2勝を飾ったジロ・デ・イタリアから連戦出場のサーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)は3位。「1月からレースを走りっぱなし。ツアー・オブ・ターキーが終わってから1日だけ家に帰ってすぐジロ・デ・イタリアを走り、その5日後にはドーフィネに出発。身体が疲れ切っている」とモードロは打ち明けている。

「ラスト3kmをスローパンクしながら走ってスプリントした」と語るのは、フィニッシュ地点のすぐ近く位置に住む別府史之だ。「スプリントのタイミングが遅れて12位。地元の知ってる道をレースで走るのは不思議な感覚だった。ジロの疲れも残ってないし残りのステージも頑張ります」と別府はコメントしている。

選手コメントはレース公式サイトより。



第2ステージを制したナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)第2ステージを制したナセル・ブアニ(フランス、コフィディス) photo:Tim de Waele





クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2015第2ステージ
1位 ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)                 4h23’46”
2位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、AG2Rラモンディアール)
3位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
4位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、MTNキュベカ)
5位 アレクセイ・ツァテヴィツク(ロシア、カチューシャ)
6位 ヨナス・ファンへネヒテン(ベルギー、IAMサイクリング)
7位 イェンス・ケウケレール(ベルギー、オリカ・グリーンエッジ)
8位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、キャノンデール・ガーミン)
9位 ヤニック・マルティネス(フランス、ユーロップカー)
10位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・アルペシン)
12位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング)

個人総合成績
1位 ピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)             7h30’27”
2位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)             +02”
3位 ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)
4位 サミュエル・ドゥムラン(フランス、AG2Rラモンディアール)        +06”
5位 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、MTNキュベカ)       +08”
6位 ティエシー・ベノート(ベルギー、ロット・ソウダル)            +12”
7位 ヤニック・マルティネス(フランス、ユーロップカー)
8位 ジェイ・マッカーシー(オーストラリア、ティンコフ・サクソ)
9位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、キャノンデール・ガーミン)
10位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)

ポイント賞
サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)

山岳賞
ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、MTNキュベカ)

ヤングライダー賞
ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)

チーム総合成績
チームスカイ

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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