1月29日、都内でブリヂストンアンカーサイクリングチームの2014年体制発表会が開催された。今季のメンバーがマイナーチェンジしたジャージに身を包み、集まったメディアたちの前で抱負を語った。

マイナーチェンジした2014新ジャージに身を包んだブリヂストンアンカーの選手たちマイナーチェンジした2014新ジャージに身を包んだブリヂストンアンカーの選手たち
竹内雄二ブリヂストンサイクル代表取締役社長竹内雄二ブリヂストンサイクル代表取締役社長 東京・外苑前のブリヂストンサイクルのショールーム「バイクフォーラム青山」において開催されたチーム体制発表会。チームメンバーの構成自体はすでに既報のとおりだが、新スポンサーロゴを刷り込んだ今季のジャージに身を包んだ選手たちが姿を現した。

チーム統括の鈴木光広さんチーム統括の鈴木光広さん 選手構成の変化を改めて紹介すると、内間康平(チームNIPPOより移籍)、寺崎武郎と椿大志(ともにEQAU23より移籍)の3名が新加入した。寺崎はこの日、風邪のため出席できなかった。

今年が創部50周年の年に当たるというブリヂストンアンカーサイクリングチーム。今まで数多くのオリンピック選手を輩出してきた実績から分かる通り、目指す最大の目標はあくまでオリンピックだ。会は竹内雄二ブリヂストンサイクル代表取締役社長の挨拶で始まった。

抱負を語る水谷壮宏監督抱負を語る水谷壮宏監督 「昨年のアンカーチームは北から南まで活躍してくれて、しっかり優勝をさらってくれた。チームが結成されたのが1964年で、今から50年前。ちょうど東京オリンピックの年でした。1998年にアンカーに改名。そして2回めのオリンピックが6年度後にやってくる。50年目のアンカーをますますよろしくお願いします」。

続いて元ソウル・オリンピックのロード代表で、チームの統括をつとめるスポーツ車事業部部長・鈴木光広さんがマイクを持つ。

「チーム50周年の節目の年に、気持ちを改めて6年後のオリンピックに向かいたい。アンカーはこの50年の間にたくさんのオリンピック選手を排出してきました。チームは今一度その体制を整えて走り出します。今年度のチーム活動に関しては、まずは東京オリンピックに向けてチームから選手を出す、バイクを走らせることが目標。」

「監督陣にはプロレースで通用するスタッフになること、選手にはもちろんのこと強くなり、ワンランク上のレースで勝てるように、と伝えています。それができれば6年後のオリンピックが見えてくると思います。アンカーの目標はロード、MTB、トライアスロンの上田藍で五輪を目指すこと」。

自身も元ブリヂストンの選手として走り、昨年度に着任し2013年シーズンの指揮を取ってきた水谷壮宏監督は言う。「2013年は各選手が活躍して、成績を挙げてくれたことに私自身満足しています。選手、スタッフの努力があったからこその結果です。厳しいレースを走り、苦しいトレーニングに日々励んでくれることに感謝しています。チームがさらに成長するように2014年に臨んでいきます。今年は勝つだけではなく、皆様にアンカーの強さを示せるよう、また、ファンに好まれるようなチームを目指して活動していきます」。

それぞれの選手たちの語った今季の抱負、目標を紹介しよう。

トマ・ルバトマ・ルバ 清水 都貴清水 都貴


清水 都貴
「今年の目標は海外、国内のレースで勝つのはもちろんですが、いちばん獲りたいのは今まで10数度チャレンジしてきた全日本選手権で優勝すること。3位でも2位でもなく、チャンピオンジャージの着れる1位、優勝することをイチバンの目標にしたい。応援よろしくお願いします」。

トマ・ルバ
「日本のメジャーレースで勝つこと。ツアー・オブ・ジャパンや、なかでもツール・ド・北海道での連覇を狙って走りたいと思います。チームメイトの皆と一緒に勝利を目指したい」。

初山 翔初山 翔 ダミアン・モニエダミアン・モニエ 伊丹 健治伊丹 健治


初山 翔
「昨年はツール・ド・おきなわのタイトルが獲れ、良いシーズンを送ることができました。今年もチーム、個人としても、ひとつでも勝利を挙げてステップアップしていきたいです」。

ダミアン・モニエ
「ヨーロッパを走ってコンディションを上げ、アジアに戻ったとき成績を出す。自分の役割としてはチームにアドバイスを与えて日本人選手が強力になれるように尽くしたい。チームがパワーアップできるように協力したい」。

伊丹 健治
「昨年、東京オリンピックが決まってさらにモチベーションが高まりました。6年後は僕は32歳で、選手としてもっとも脂ののった時期だと思います。その6年後に向けて1日一日を大事に過ごし、努力して行きたい。そして出場したい」。

内間康平内間康平 井上和郎井上和郎 椿 大志椿 大志


井上和郎
「今シーズンはチームのまとめ役を期待されている以上に、自分の結果も追い求めていきたいと思います。UCIレースで勝利を挙げること」。

内間康平
「2011〜2013年はイタリアを拠点に活動してきました。今年はチームメイトの勝利をサポートすることももちろん大事ですが、自分の勝利を目指したいと思っています」。

椿 大志
「今年からエリート1年目ということで、早く希望のレースを走りたいという気持ちと、果たして通用するのかなという不安な気持ちとが入り混じった、フワフワした気持ちでいます。今まで走ってきたレースよりレベルが上がりますが、ヨーロッパでも通用する力を付けたいと思います」。

ブリヂストンアンカーサイクリングチーム2014全スタッフブリヂストンアンカーサイクリングチーム2014全スタッフ
デザイン変更は無く、新スポンサー&サプライヤーを迎えマイナーチェンジした2014新ジャージデザイン変更は無く、新スポンサー&サプライヤーを迎えマイナーチェンジした2014新ジャージ アイウェアは今季よりオークリーを使用。チーム全体へのサポートだアイウェアは今季よりオークリーを使用。チーム全体へのサポートだ

来るべき2014年シーズンに乾杯!来るべき2014年シーズンに乾杯! 2013年に獲得したツール・ド・北海道&おきなわでのチャンピオンジャージが展示された2013年に獲得したツール・ド・北海道&おきなわでのチャンピオンジャージが展示された


水谷壮宏監督の語る2013年シーズンと、今年のチーム構成の意図、そして今シーズンの方向性については次記事でお伝えします。


photo&text:Makoto.AYANO