パナソニック POSシステムに6800系アルテグラ搭載モデル登場、CXバイクの105完成車

1987年にマスプロメーカーとして初めてオーダーシステムを確立したパナソニック。今なお大阪の自社工場ではオーダーの度にパイプカットから塗装までを職人の手によるハンドメイドで行っている。50年に渡るレース参戦で培ってきた技術と経験に裏打ちされた高性能のチタン・クロモリバイクが魅力だ。6800系アルテグラの登場に伴い、2013POSロードモデル3ラインナップがマイナーチェンジしている。

パナソニック ORT16 E（サンドブラストデザイン） (c)パナソニックサイクルテック

今回新型アルテグラ搭載モデルが登場したのは、チタンの「ORT16 E」とクロモリの「ORC06 E」、「ORC16 E」。ORT16 Eはしなやかで軽量なチタン素材の特性を活かしたパナソニックチタンロードのスタンダードモデル。滑らかな加速感としなやかな乗り心地が特徴で、レースからロングライドまでに対応するバイクだ。

ORC06 Eは芯のあるバネ感が特徴のタンゲ・プレステージュチューブをラグで組み上げたロングセラーモデル。クラシカルなフォルムとは裏腹に、機敏な走りが特徴だ。90年代のヨーロッパプロチームサポート時代に、厳しい戦いから得たノウハウが凝縮されている。

パナソニック ORC06E（レーシングデザイン） (c)パナソニックサイクルテックパナソニック ORC16 E（レーシングデザイン） (c)パナソニックサイクルテック


そしてORC16 Eは、クロモリにニッケルを加えることで粘りを持たせたチューブを採用した、オーバーサイズのカーボンモノコックフォーク搭載モデル。硬くなりがちなニッケルクロモリチューブだが、薄いチューブとすることでしなりを持たせ、絶妙なバネ感が特徴だ。

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パナソニック OCXC02
OCXC02は、これまで国内外の多くのレースに参戦して得たノウハウを基にクロモリプレ ステージチューブの特性を最大限に活かした設計のピュアレーシングシクロクロスモデル。細身ながら芯のあるバネ感をもち、やや重めのギヤを踏み込んでいくと気持ちよくスピードが伸びていく性格を持つという。

パナソニック OCXC02（レーシングデザイン） (c)パナソニックサイクルテック

クイックに味付けされたハンドリングは、高速状態からのブレーキングを最小限にとどめ、リズムセクションでの小気味良い操作性を実現。しなやかさと振動吸収性に優れ、低速からのダッシュを繰り返し強いられるシクロクロス競技ににおいても疲れにくいことが特徴だ。

1本巻きクローズドシートステーや、ボトル台座の補強など、職人の技が凝縮されている (c)パナソニックサイクルテック

シマノ・105をベースにシクロクロス専用コンポーネントを組み合わせ、レース中のフロント変速によるチェーン脱落のリスクやペダリングロスを考慮し、アウター46Tでも走りきれるようローギヤ30Tのスプロケットを標準装備。ブレーキは制動性能が高いR55C+1ブレーキシューをもつシマノBR-CX70を採用している。カスタム要らずで即レース参戦可能なバイクだ。