今年もアメリカでスペシャライズドのGPL(グローバル・プレス・ローンチ)が行われ、全世界からジャーナリストが集まった。会場となったのは、デンバー国際空港からクルマに揺られて約2時間、コロラド山中にあるカッパー・マウンテン・リゾート。冬季はウインタースポーツ、夏季は自転車、ハイキング、乗馬などを楽しむことができる大規模リゾートである。標高は2800m。階段を上るだけで息切れがする。

拡充を遂げた2014モデルラインナップ コロラドの高原リゾートでの発表会

開催場所は標高2800mのリゾート地。試乗コースはここからさらに登っていく開催場所は標高2800mのリゾート地。試乗コースはここからさらに登っていく
今年、ハイエンドラインであるS-WORKS系のロードでモデルチェンジは発表されなかったが、TARMACとROUBAIXのエントリー~ミドルグレードが上位機種と同じSL4世代に進化。そして、昨年モデルチェンジしたばかりのROUBAIX SL4に、ディスクブレーキモデルが追加された。新規格ブレーキを導入するブランドはまだ少数だが、スペシャライズドはいち早くその潮流を取り込み、ロードバイク新時代に突入したのである。

ロード系のシューズやサドルに大きな変更はないが、スペシャライズドがサポートするプロチームの選手が使ったことで話題となっていた新型エアロヘルメットが、EVADE(イヴェード)という名を冠してついに正式発表された。また、昨年発表され、アルミ好きの熱い視線を集めたS-WORKS ALLEZ(アレー)の試乗もできた(昨年は試乗車が用意されておらず、悔しい思いをしたのだ)。担当エンジニアに行ったインタビューを交えながら、各製品のインプレッションをお届けする。

試乗車の数もすさまじい。各モデルの各サイズがほぼ全て揃う試乗車の数もすさまじい。各モデルの各サイズがほぼ全て揃う 2014モデルの展示会場には、膨大な数のバイクやパーツがズラリと並ぶ2014モデルの展示会場には、膨大な数のバイクやパーツがズラリと並ぶ

プレゼンテーションには、創始者のマイク・シンヤード氏も登場プレゼンテーションには、創始者のマイク・シンヤード氏も登場

SPECIALIZED 2014 GPL INDEX

次のページからは現地レポートを通じて、下記のカテゴリーに分けて各製品の詳細に迫っていく。

vol.1

S-WORKS ROUBAIXに
ディスクブレーキモデルが追加

昨年フルモデルチェンジを遂げ、先進のサイズスペシフィックデザインを取り入れたROUBAIX SL4に、スラム・レッドの油圧ディスクを搭載したS-WORKS ROUBAIX SL4 RED DISCというスペシャルモデルが追加された。

vol.2

TARMACとROUBAIXの
ミドルグレードがSL4に進化

S-WORKSとPROの2グレードのみがSL4化していたTARMACとROUBAIXだが、2014モデルでは、COMP以下のミドル~エントリーグレード全てがSL4世代に進化。TARMAC ELITEとROUBAIX COMPに試乗した。


vol.3

話題のエアロヘルメット
S-WORKS EVADEがデビュー

プロレースで使用されていた謎のエアロヘルメットが、2013GPLで正式デビュー。従来のTTヘルメットと同等の空力性能を持ち、「200mのスプリントで2.6mものアドバンテージが得られる」というEVADE(イヴェード)の実力とは?

vol.4

アルミレーシングモデルS-WORKS ALLEZ
着実に進化するROVALホイール

スペシャライズドが完成させた世界最高のフルアルミフレーム、S-WORKS ALLEZに初試乗。エンジニアインタビューを交えながら、実力派ホイールブランド・ROVAL(ロヴァール)の詳細もお伝えする。


提供:スペシャライズド・ジャパン 企画/制作:シクロワイアード