台湾からやってきた四国一周サイクリングチーム「追風騎士」の一行は、一路高知へ。高知県の職員であり、「高知ゆるゆるポタリング部」を主宰する北村さんの帯同レポートをお届けします。



スタートから3日目の7月7日。七夕だというのに相変わらず空を覆う雲の行方が気になります。そんな中でも、室戸を回って海沿いを快適に走り、到着した「台湾訪問団 四国一周ツアー」(追風騎士 日本 環四國一周)の皆さんを、高知で盛大にお迎えしました。

ザ・高知の居酒屋・葉牡丹ザ・高知の居酒屋・葉牡丹 (c)GIANT
高知のグルメを肴にかんぱーい!高知のグルメを肴にかんぱーい! (c)GIANTトニー前社長もゴキゲンですトニー前社長もゴキゲンです (c)GIANT


この日の夕食は、ディープな居酒屋として県内外にファンの多い、「葉牡丹」で高知県のメンバーとの顔合わせを兼ねて行いました。高知の飲み屋の雰囲気や名物料理で盛り上がるメンバーの皆さん。一般客との相席も、また愛嬌です。みんなすっかり昼間の疲れも吹き飛び、乾杯が繰り返されていました。

最近、高知県でも自転車熱が高まっており、老若男女のサイクリストの姿が日常的に見られるようになっています。高知県の森林面積率は84%で日本一の森林県、というのは知る人ぞ知る話ですが、雄大な太平洋・最後の清流四万十川・アップダウンの連続する山間など、バライティーに富むコースはまさに自然の宝庫なんです。その自然豊かな環境を求めて、県内外から多くのサイクリング愛好家が訪れ、数多くの方がリピーターとして再び足を運んできてくれます。

こうした高知の魅力を全国に発信しようと、昨年「ぐるっと高知サイクリングロード」と名付けられた全43のコースが設定され、四国の他の3県とともに、スポーツツーリズモを全国に発信しているところなのです。(ぐるっと高知サイクリングロードのHPはこちら
高知県庁で出発式が行われました高知県庁で出発式が行われました (c)GIANTメディアに取材を受けるトニー前社長メディアに取材を受けるトニー前社長 (c)GIANT

高知県庁の前で出発式高知県庁の前で出発式 (c)GIANT
翌日、7月8日の朝には雨も上がり、高知県庁で出発式が開催されました。自らもサイクリストである、尾﨑高知県知事が、先頭になって歓迎のライドを行います。また、約20人の地元のサイクリストたちが一緒に走りたい、と駆けつけてくれました。

その中は高知県サイクリング協会の山根理事長夫妻や「高知ゆるゆるポタリング部」のFacebookの呼びかけで集まり、この日初めて顔を合わす人々や、高知の事業所で仕事をしているのでこの機会にぜひ一緒に走りたい、という台湾の方の姿も見られました。台湾の一行が地元サイクリストの縁結びにもなったようで、喜ばしい限りです。

尾﨑高知県知事とトニー前社長がスタート!尾﨑高知県知事とトニー前社長がスタート! (c)GIANT
出発式では高知県知事の歓迎の挨拶に、トニー前社長が、昨夜の夕食会で高知県側からプレゼントされた「高知家バッジ」をジャージにつけて、「私たちも高知家の仲間です」と御礼を返します。知事はこの直後に台湾への出張を控えており、両者の距離がぐっと縮まり、友好ムードも満点となりました。

そして、県庁正面玄関前で記念撮影の後、一同元気にスタート。高知市から宇佐しおかぜ公園まで、一緒に約20キロの楽しいライドを行いました。

トンネルを抜ければ海が待っていますトンネルを抜ければ海が待っています (c)GIANT仁淀川沿いを走っていきます仁淀川沿いを走っていきます (c)GIANT


宇佐しおかぜ公園へと到着宇佐しおかぜ公園へと到着 (c)GIANT
市街地を走りトンネルを抜けて少し走ると、海に行きあたります。道中の休憩地点では台湾の皆さんと高知の参加者との間で和気あいあいとした交流シーンが見られ、仁淀川河口大橋では、高知ならではの雄大な太平洋の波と風を味わいながら快調に走りました。

そして、あっという間に宇佐しおかぜ公園へ。ここでも記念撮影を行った後、バスに乗って次の目的地である四万十町に向かう台湾の一行を、高知の仲間が手を振って見送りました。

そんな充実の2日間、台湾の皆さんと自転車によって国を越えた交流が出来た地元サイクリストの声をご紹介して締めとさせていただきましょう。「GIANTの前社長さんを含む台湾のサイクリストや尾﨑高知県知事と一緒にサイクリングするという貴重な体験ができました。自分たちのグループはコースミスでショートカットして先に出発した台湾のサイクリストさん達の前へ出るというハプニングがありましたが、逆に走っている皆さんに手を振って見送ることもできました。自分としては雄大な太平洋も勿論見てもらいたいですが、出来れば仁淀川の上流で綺麗な仁淀ブルーも見てもらいたかったです。」

text:Kanae.Kitamura(高知ゆるゆるポタリング部)