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Avant Cycles(アヴァン サイクル)

大人かっこいいがコンセプト コンドールサイクルを取り扱う都心のプロショップ
東京都は港区新橋、JR新橋駅や地下鉄汐留駅から徒歩5分、オフィス街にも程近い環状二号線の新虎通りに店舗を構えるのがAvant Cycles(アヴァン サイクル)。新橋近辺で働くサラリーマンの来店が多く、店頭にはハイエンドバイクを中心に車のショールームのように台数は少なく魅せる展示がされているのが特徴の、2017年4月にオープンしたばかりとなる新しいプロショップである。

大通りに面した店舗正面はテラス風の装いとなっており、カフェのようなオシャレな雰囲気を醸し出している。店先にはコンプレッサー式の空気入れも自由に使えるよう完備されているので、都内サイクリングやちょっとした買い物の際でも、ついでに自転車の空気を入れにふらりと立ち寄れる気軽な店構えだ。

関東を中心に104店舗を展開する自転車チェーン店、サイクルスポット&ル・サイクが運営するスポーツサイクル専門の旗艦店としてオープンした同店舗。都内という土地柄に合わせ、高級感のある雰囲気やバイクラインアップで展開していくのが方針だという。そのため店内のスタッフは2名と少なめ。メカニックを兼任する店長の西川正治さんと、サイクルデザイン専門学校を卒業したばかりというスタッフの末友克俊さんが迎えてくれる。

お店に入り真っ先に目に入るのが、タイムのフラッグシップSCYLONのフレームセットやカスタムラボにて店舗カラーをイメージしたブルーとホワイトでオーダーしたキャノンデールSUPERSIX EVO Hi-MOD。さらにメリダREACTOの新城幸也モデルや、これを見るために来店する人もいるというほど珍しい高級フレーム、ライトウェイトURGESTALTのスペシャルカラーモデル等も置かれ、自転車好きであれば店内を眺めながら一杯洒落込みたくなるような、そんな雰囲気もここにはある。
車のショールームを意識したという魅せる展示が特徴の店内
ホイールもカンパニョーロを中心に各グレードが揃う
国内に1本のみ輸入されたというライトウェイトURGESTALTのスペシャルカラーモデル
タイムのフラッグシップSCYLONを始め高級ロードバイクが並ぶ
そこに加えてアヴァンサイクルに最も特徴的なのが、知る人ぞ知るイギリスのブランド「Condor(コンドール)」を国内のサイクルショップとしては唯一店頭で取り扱っているという点だろう。1948年にロンドンで創業を開始した同名の老舗サイクルショップがプロデュースする自社ブランドであり、イギリスのプロコンチネンタルチーム「JLT Condor」も使用するバイクである。

スポンサーの入れ替わりによりチーム名の変更はあるものの、同チームは2010年と2014年の二度ツアー・オブ・ジャパン出場のため来日しており、コンドールバイクが実際にレースで走る姿を見た人も少なくないはず。バイクはイギリスでデザインされ、イタリアでハンドメイドされる高品質を誇り、ショップブランドながらヨーロッパでも高い評価を受けているのだ。

アヴァンサイクルではそんなコンドールのロードバイクをフルラインナップで取り扱う。カーボンやアルミ、スチール、ステンレスの各種フレームを取り揃える他、カラーオーダーやジオメトリーオーダーにも対応可能。試乗車も取材時点で3車種が用意されるため、貴重なコンドールの乗り味を試すことも可能だ。店頭にはフレームの在庫も各種展示されており同バイクを実際に確認できるのは、国内でもここアヴァンサイクルのみとなっている。

「マイナーブランドではありますが、想像以上によく走るバイクなんです。走りだけでなくイギリスやイタリア感を醸す独自のデザインやペイント、細かい仕上げの出来の良さがコンドールの特徴ですね」と西川さん。国内初展開ということで多くの人に乗ってもらいたいという思いもあり、フレームセット11万円台~と手頃な価格から選べる点も嬉しい。

試乗車として用意するスチールフレームのレーシングバイク「SUPER ACCIAIO」(下写真のグレーのバイク)については「スチールだけあってカーボンフレームよりも重さはあるのですが、乗ってみるとスイスイ走るんです。登りも全く苦になりませんし、街乗りにも着飾らないルックスもいいですね」と西川さんは太鼓判。

その他オルベアやチネリ、サーヴェロ、ラピエール、カレラ、アンカー、ニールプライド等を揃え、特にヨーロッパのレーシングブランドを中心に取り扱っていくという。サイクルスポット取り扱いのブランドもアヴァンサイクルにて取り寄せ可能であるため、店頭にないブランドでも要相談で対応してくれるだろう。
国内ではここアヴァンサイクルだけ、イギリスの「Condor(コンドール)」を取り扱う
コンドールはスチールからアルミ、カーボン、ステンレスと幅広いラインアップが揃う
コンドールの「ACCIAIO」 スチールながら軽量でフレームセット14,5000円と魅力的なプライス
プロコンチネンタルチーム「JLT Condor」カラーのスペシャルモデルも
完成車販売はもちろんだが、アヴァンサイクルとしてはビスポーク形式でバイクを組み上げて販売することに力を入れているという。まずお客さんとじっくり話し合い、乗り方や自身の好みといった要望をヒアリング。それをもとにフレームから各パーツまで一人ひとりに合ったものを提案、セットアップしていくのだ。そのためゆっくり腰を据えて対話できるよう、店内はカウンターを設けた作りになっているのも特徴である。

メカニックとして腕を振るう店長の西川正治さんは、スポーツバイク歴は30年以上にもなる。機械いじりが好きだったこともあり趣味としてメカニックを覚えながら、地元のサイクルショップ「ミラノ館」やメカニック界の重鎮、殿村秀典さんを通してその腕を磨いたのだという。

その中で縁あって繋がりを持った新城幸也や土井雪広選手、はたまた地元の同級生だという竹谷賢二さんといったプロ選手らのメカを担当した経験を持つ西川さん。店舗のオープン時には宮澤崇史さんも駆けつけるなど、業界に広い繋がりを持つことから、店内には選手からプレゼントされたというサイン入りジャージがいくつも飾られていた。

「元々クルマの整備関係の仕事をしていたのですが、手先の器用さを買われ自転車のメンテナンスを頼まれることは多々ありました。それこそプロ選手のバイクも何台もいじらせてもらいましたね」と西川さん。その技術力を買われ、国内プロチームからレースメカとしてのオファーもあったという。その技術力はアヴァンサイクルの大きな強みと言えるだろう。

完成車で入ってきたバイクも一度全て分解してグリスアップやタッピング、フェイシング等必要な処理を再度行い丁寧に組み上げる。ワイヤーも必ずはんだ処理をしてからエンドキャップを取り付けるなど、細かい部分まで手を抜かないのは西川さんのポリシーだ。「特に特別な作業を行う訳ではないですが、メカニックとして当たり前のことを普通にやるということですよね」と西川さん。

販売はロードバイク中心となるものの、メンテナンスに関してはTTバイクやMTB、シティサイクルまで幅広く対応するという。他店購入のバイク持ち込みもプラス料金で対応可能だ。各工賃は店舗HPにて一覧で確認できる。「オフィス街に近いこともあり、まわりに自転車店がほとんどありませんから、どなたでも気軽に来て欲しいですね。どんな要望にも対応できる用意はありますよ」という。
店内の一画にある開放的なメカニックスペース。腕を振るうのは新城幸也や土井雪広のメカニック経験もある西川店長
スチールフレームを扱うだけにタッピングやフェイシング等細かい作業も怠らない
綺麗に並べられた工具たち。MTBやシティサイクルのメンテナンスも可能だ
店内には新城幸也のサイン入りジャージも展示される
エキップメント類はライドに必要だというものを西川さん自身がセレクトして取り揃える。ハイエンドバイクに合わせて着て欲しいというデマルキのウェアや、コンドールのジャージも並べるほか、ジロのヘルメット、シマノのシューズ等が中心にレイアウトされていた。その中でも目を引くのが、ガラスケースにずらりと並べられた「SEV」。新城幸也や土井雪広もパフォーマンスアップのために着用するSEVネックレスを各種店頭に揃えているのは大きな特徴である。

また都心のショップとあって、電車等で来店したお客さんのために一定金額以上のバイク・ホイール購入であれば無料で配送するサービスも行う。もちろん輸送中の傷等が無いように自転車専用のダンボール、BTB輪行箱を利用する点も安心して購入できるポイントとなるだろう。

その他のサービスとしてフィッティングも展開。シマノのフィッティングマシンを導入しており、そこに西川さんの経験もプラスしたアドバイスによりライダーに適切なポジションを導き出す。初めてロードバイクを購入するというお客さんにも、このフィッティングマシンを通して最適なフレームサイズの選択やパーツチョイスをしていくのだという。

加えて、U23アジア選手権ロードでの優勝経験も持つ木下智裕さんによるフィッティングサービス「キノフィット」とも今後連携して、アヴァンサイクルにて提供していく構想もあるのだとか。「体制が整えばライドイベントやトークイベントも開いていきたいと考えています。まだまだどれも準備段階ですが、当店ならではという企画を開催していきたいですね」と意欲的な姿勢を見せる。

「ハイエンドバイクを多く揃えてはいますが、特段レース志向のショップという訳ではありません。まずはロードバイクでカッコよく走りたいという根本的な気持ちを大事にして、それを後押しするようなご提案をしていければと思います。気張って走る訳ではないけれど見た目にもカッコよく速く走りたい、そんな大人な乗り方をアヴァンサイクルから始めて欲しいですね。大人心をくすぐるような魅力あるお店を目指していきます」。
西川さんがセレクトしたエキップメント類が各種まんべんなく揃う
パフォーマンスアップアイテム「SEV」のネックレスも扱う
シマノのフィッティングマシンを導入している
店舗情報
郵便番号 
105-0004
住所 
東京都港区新橋 4-25-4 1F
営業時間 
平日:11:00~20:00
土曜:10:00~18:00
定休日 
日曜、祝日
TEL 
03-6432-0513
ショップページ更新情報
アクセス 
JR「新橋駅」から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線・東京臨海新交通臨海線「汐留駅」から徒歩5分
スタッフからのメッセージ
店長の西川正治さん(左)とスタッフの末友克俊さん(右)
店内の展示数は多くはないですが、様々なブランドを取り扱っています。ぜひショールーム感覚で見に来ていただけたらと思います。お客様との対話を重視しているため、必ずや満足いく1台を選んでいただけることでしょう。オーダーメイドのような一人ひとりに合ったご提案をさせていただきます。

大人かっこいい自転車遊びをアヴァンサイクルから始めてみませんか。初心者から上級者まで、自転車を楽しみたいという方ならどなたでもお越しください。

Avant Cycles(アヴァン サイクル)