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シルベストサイクル難波店

「ミナミ」の顔、高島屋大阪店にオープンした本格スポーツサイクルショップ
大阪随一の繁華街、難波。いわゆるミナミと呼ばれるエリアの中でも、中心的な存在である老舗百貨店が高島屋大阪店だ。銀座の三越、新宿の伊勢丹と並び、難波の高島屋といえば日本を代表する百貨店の一つとして認知されるハイソサエティな存在である。昭和7年に建築された歴史あるビルは、難波の賑わいを象徴するアイコニックな建造物であり、国の重要文化財に指定されている日本橋店とはほぼ同時期に建造されており、歴史的価値としてもほぼ互角といえるだろう。

2017年3月。大阪、あるいは日本の文化を牽引してきた老舗百貨店の一角に日本で初めてスポーツバイクショップが開店することになった。それがシルベストサイクル難波店だ。ゴルフやランニングといったメジャースポーツのショップが立ち並ぶ5階にオープンしたシルベストサイクルの店頭には、ずらりと高級ロードバイクが並べられている。

シルベストサイクルといえば豊富な在庫を持つことでも知られる人気ショップであるが、百貨店の中という立地もあり完成車の展示は30台ほどと他の3店舗と比較すると少な目。しかし、それはあくまでシルベストサイクルというグループの中での話であり、ロードバイクショップ全体へと目を向ければ決して少ない展示台数というわけではないことは強調しておこう。そこに長年培われてきたシルベストサイクルの選球眼が加われば、これはもう文句の付けようのないラインアップとなる。
シルベストサイクル難波店
ハイエンドバイクの比率が高め
美しいコルナゴのクロモリバイクにスタイリッシュなウエアの展示が行き交う人の目を引く
「物理的に梅田と同じような品揃えはできないので、良いもの、そして新しいものに絞って展示することにしています。そして、商品の入れ換えサイクルを短くして、お客様がいらっしゃるたびに新しい商品が並んでいるようなお店にしたいんですよ」と語るのはシルベストサイクルの統括店長を務める山崎さん。売り場面積の小ささを逆手にとって、大きな店舗では難しいコンセプトを実現しようという発想だ。

山崎統括店長の言葉通り、難波店に並べられるのはスタッフたちの厳しい審査を経て登壇した珠玉の製品たち。バイクに関して言えば、ハイエンドモデルの比率が高めになっている。ピナレロやコルナゴといった官能的な魅力を放つイタリアンバイク、スペシャライズドやキャノンデールらの最新技術の粋を集めたレーシングマシン。志向は違えど、「一級品」としてのオーラを放つバイクが集められている。

アパレルに関しても、そのコンセプトは貫かれている。ピセイやビオレーサーに始まり、SAKO7(サコセブン)やMYN(マイン)、ステムデザインといった、他のショップではあまり見かけることの少ないプレミアムなブランドを中心に揃えている。「普段から良いものに触れていらっしゃる方が多いので、特にアパレルは多少高価でもしっかりとした質の高いものを厳選しています」とアパレルコーナーを担当する玉山さん。

「最近はシンプルなデザインのジャージも多いですが、難波店では結構派手目のウエアも人気なので、それに合わせた展示を心掛けています」という言葉通り、アパレルコーナーはカラフルで華やかな雰囲気で満たされている。サイクリストだけでなく、ゴルフやテニスを楽しむ人が「他の人と被らないから」という理由でサイクルウエアを買いに来られることもあるのだとか。
難波店では結構派手目のウエアも人気ですねと、玉山さん
鮮やかな色のジャージが並ぶ。ピセイやMYNなど、オリジナリティーあるラインアップ
シューズもハイエンドモデルを中心に展示
広い試着室には前方と側面に姿見が用意され、乗車したときのイメージも掴める
既存の3店では無かったような出会いが多い、と語るのは店舗責任者を務める渕上さん。「ここでスポーツバイクの世界に初めて触れる方が多いんです。そんな方々が何を不安に思っているのか、を知るのが一番大切にしていることです。『どこを走ればいいのか』『どうやって保管するのか』『そもそも自分に乗れるのか』、そういった不安を解消できれば、多くの方が一歩を踏み出してくれるんです」

確かに、新しい趣味として自転車を始めたいという人には疑問や不安はついて回るが、シルベストサイクルはそれらに対しての解答と解決策を豊富に有するプロショップだ。スタッフ一人一人が、ロードバイクを楽しんでおり、実業団レベルで走るスタッフも少なくない。

パンク修理講座や輪行講座、お掃除講座といった、初心者こそ知りたい知識を教えてくれる講習会や、安全かつ楽しみながら走る為のコツを実走を交えて学ぶことが出来るビギナーライド&スクールといった、入門者向けのプログラムも頻繁に開催されるので、安心して自転車生活をスタートできる。

また、日本でも有数の歴史を誇る百貨店らしい接客クオリティも他のバイクショップとは一線を画すもの。出店に際して、高島屋による研修が行われ「お辞儀の角度や、手の組み方もびしびし指導されました(笑)」のだとか。価格についても、基本的には定価販売とのことだが、髙島屋のカードなどを使うことで様々なポイントなどが付与されるため、実は意外とお買い得な側面も。
「自転車に関する不安や悩みを解決したいんです!」と語る店舗責任者の渕上さん
どんな質問にも親身になって答えてくれる
カウンターには様々な講習会やライド情報が掲載されるパンフレットなどが並べられる
実業団登録しているシルベストサイクルスタッフチーム。ロングライドイベントなどにも積極的に参加している
百貨店の五階、ということで自転車の整備に関しての疑問を持つ方もいらっしゃるだろう。しかし、その心配はご無用。東入口に設置された直通電話で連絡すれば、スタッフが専用台車を持ってきてくれる。台車に乗せた愛車にカバーを被せて、エレベーターで5階まで上がることが出来るのだ。また、5階にもなんばCITY駐車場から直通の入り口があるので、自家用車に愛車を積んでいきたいという方にとっても便利な立地となっている。なお、持ち込むことが出来るのは難波店で購入したバイクに限ることになるが、メンテナンスに関する不安は無い。

メカニックブースもしっかりと用意されている。自転車を整備するために、必要十分なスペースがしっかりと確保されており、納車前整備から様々な修理や組み立てが可能になっている。その上、UCI国際レースメカニックの経験を持つ林さんが腕をふるってくれるのだから、これ以上なく安心できる体制が整えられている。

地下街から直結するという立地もまた、難波店の大きな強みだ。「基本的な消耗品などは常時在庫しているので、レースの前日に仕事帰りで立ち寄るというように、便利に使っていただければ」と渕上さん。営業時間も日曜から木曜までは20時、週末の金曜と土曜は20時30分までとなっているので、乗り換えついでに足を運びやすいのも嬉しいポイント。

日本初の百貨店内にオープンしたスポーツサイクルショップ、という部分がセンセーショナルに取り上げられがちなシルベストサイクル難波店だが、ロードバイク専門店として豊富な経験に裏打ちされた技術力とサービスを持つ、日本有数のプロショップでもある。話題性あり、実力ありと、二物を持つシルベストサイクル難波店から、目が離せそうにない。
自転車を持ってくることを内線で伝えるとスタッフが到着
カバーをかけてエレベーターで運んでくれる
国際メカニックの経験を持つ林メカが整備を担当
百貨店内というロケーションながら、メカニックスペースはしっかりと確保されている
店舗情報
郵便番号 
542-8510
住所 
大阪府大阪市中央区難波5-1-5 大阪タカシマヤ5F
営業時間 
10:00~20:00(金、土曜日は20:30迄営業)
定休日 
高島屋大阪店に準ず(原則、元旦以外休まず営業しています)
TEL 
06-6641-1950
きりのロードバイク日記
アクセス 
地下鉄御堂筋線・四ツ橋線・千日前線「なんば」駅、
阪神電車・近鉄「大阪難波」駅、南海電車「なんば」駅スグ
スタッフからのメッセージ
シルベストサイクル難波店の皆さん
シルベストサイクルとして、大阪市南部へ初めてとなる店舗です。自転車という趣味を始める上で、なにか不安になっていること、悩んでいることがあればぜひ気軽にご相談ください。レースからロングライドまで経験豊富なスタッフ一同、お待ちしております。

シルベストサイクル難波店