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沖縄輪業株式会社 南風原店

沖縄サイクリングの一大拠点 ソフトとサービスに注力する県下最大のサイクルショップ
サイクリング・アイランドとして名高い沖縄の玄関口、那覇国際空港から車で約20分。国道329号線沿いに県下最大規模のプロショップ「沖縄輪業株式会社 南風原(はえばる)店」は位置する。

沖縄輪業株式会社は、沖縄がまだアメリカの統治下にあった1951年に、船舶の部品や四輪車、自転車などの輸送機器輸入業として創業した。現在の様に自転車店としての歩みを開始したのは、ツール・ド・おきなわ実行委員長を務める先代の森兵次さんが社長に就任した後のこと。また販売店としての側面に加え、離島を含む沖縄県全域のサイクルショップへ自転車を供給する卸売業としての役割も担っている。

沖縄の中心地である那覇に2店舗、その東に位置する南風原(はえばる)町に1店舗を展開する沖縄輪業株式会社。今回取材を行った南風原店は本店にあたり、沖縄県自転車競技連盟の事務局が置かれていることからも分かる通り、沖縄自転車界の一大拠点といえる場所だ。

店舗は2階建てで、店舗面積は120坪。2階フロアをメインに、1階にも所狭しと展示されるスポーツバイクは併せて300台に昇る。入門者やシニア層に向けた商品ラインナップを中心としながら、ハイエンドのロードバイクやキッズ用モデルも。アンカーやジャイアントなどのメジャーブランドから、キャノンデールやスペシャライズドなどのアメリカンブランド、コルナゴやデローザなどのヨーロピアンブランドまで、取り扱いブランドのバリエーションは非常に豊富。シマノ製品を中心としたパーツやウェアも充実の品揃えだ。
新設されたキャノンデールコーナー
近年ではマウンテンバイクにも注力し、ファットバイクの取り扱いも
クロスバイクの在庫ももちろん豊富である
そして、沖縄輪業はツール・ド・おきなわや美ら島オキナワCenturyRunなど、沖縄県内で行われるイベントの多くに主催者もしくはサポートとして携わるイベンターとしての側面も持つ。「基地内でロードレースを開催するなど、創業当時からイベントの開催には積極的でした。それは今でも変わりなく、ソフトサービスを通して自転車の楽しさを知って頂くことも自転車屋の役目だと考えています」と語るのは、糸満市長杯マウンテンバイク大会で優勝に輝いたこともある競技派スタッフの国富直樹さんだ。

大規模イベントに関わる一方で、ショップ独自の走行会も充実させている。その代表的なイベントが毎月第2日曜日に開催され、県内の各所を巡る大人気のセミロングライド「月例サイクリング」だ。この他には毎月第1日曜日に開催されるビギナー向けの「おはようサイクリング」や、毎週末行なわれる競技者向けのトレーニングライドなども。3年前からはマウンテンバイクXCのシリーズ戦を主催し、オフロード競技の普及にも力を入れる。そして近郊の糸満観光農園の常設MTBコースを用いたライドなども頻繁に開催していきたいと意気込む。

また近年では旅行会社と提携しながら沖縄でのスポーツツーリズムにも注力しており、南風原店ではレンタル用としてクロスバイクとロードバイクを合わせて90台近く用意している。中には電動式コンポーネントがアッセンブルされたハイエンドロードモデルや、女性用ロードバイクも。一部を除いて毎年新モデルに入れ替えられており、もちろん状態は完璧。車種によってレンタル料金は異なるが、カーボン製の高級バイクでも1日8,000円から借りることができる。またシャワールームを使用することができたり、団体で利用する場合には相談によりサポートカーサービスを受けることが可能など、オプションも充実。まさに沖縄輪業のおもてなしの気概を感じられるポイントといえよう。

「飛行機輪行による自転車の破損や故障を気にせず、もっと気軽に沖縄でサイクリングを楽しんでもらいたいという一心でレンタサイクルを豊富に用意しています。特に入門者の方には、質の良い自転車に乗ることでサイクリングの楽しさを知って頂き、地元に帰ってからでもスポーツサイクルを購入して頂けたならば、それは本望ですね。また各種大会でレンタルサイクルのサポートを行っていますので、ぜひ利用して頂きたいです。」と国富さんは語ってくれた。ガイド付きで気軽な散走ツアーを楽しめる「ちゅらぽた」も展開。観光客にも人気だ。
27.5インチMTBなど気になる最新モデルもレンタサイクルとして借りられる
憧れのレーシングモデルで沖縄を思う存分走ることができる
本格的ロードバイクをレンタル用に豊富に取り揃えている
女性でも安心して使えるシャワールーム
南風原店のスタッフは現在6名。競技上がりから街乗り派、そしてピスト好きまでバックグラウンドは様々だが、メカニック全員が自転車安全整備士と自転車技師を有するという高い技術力は共通だ。

「ママチャリでも高額バイクでも関係なく完璧に作業をこなせてこそ自転車屋。古い自転車や日本では販売されていない珍しいモデルまで何でも対応できることが強みですね。スタッフそれぞれの得意分野を活かしながら、常にベストな対応ができる様に心がけています。」(国富さん)

メカニックブースは1階と2階にそれぞれ設けられているが、メインは1階で複数名が同時に作業を行うことができる広さ。そして、その奥には米軍の払い下げ品を流用したパーツボックスが鎮座する。四半世紀以上に渡ってメカニックを務める當眞嗣吉さん曰く「最近、中身を整理したから古いパーツはだいぶ少なくなったかな」とのことだったが、なかにはフレームポンプを止める台座やロットブレーキ用の補修パーツが収納されており、60年以上に渡る沖縄輪業の歴史を垣間見ることができた。
フィッティングなど専門性の高いメカニック作業が得意な国富直樹さん
広々としたメカニックスペースで作業が行われる
米軍の払い下げ品を流用したパーツボックス
キッズバイクもこの品揃え。親子で自転車を楽しんでほしいという願いからだ
メカニックの技術と共に、沖縄輪業はフィッティングについても注力している。2階フロアの広々としたスペースにシマノのバイクフィッティングシステムやワット数が計測可能なローラー台などを設置。加えて古くよりサイズやポジションの重要性を認識していたことを伺わせる年季の入ったサイズ測定器も。

そして沖縄県内では唯一となるスペシャライズド”Body Geometry フィット”サービスが提供されている。それも既に3名のスタッフがフィッター資格を取得しているという熱の入れよう。「Body Geometry フィットとバイクフィッティングシステムのふたつのメソッドをマスターしています。両方の良い面を生かしつつ、長年にわたって培ってきた経験値を組み合わせることで、より良いフィッティングサービスを提供していきます」と国富さん。

2Fフロアの一角にはアウトレットコーナーができた。旧モデルのスポーツバイクがかなりのお買い得価格で購入が可能だ。「値札には元の定価しか書いていないので、価格はスタッフにお尋ねしてください」と森さん。

60年以上に渡ってソフトとハードの両面から沖縄自転車界を支えてきた沖縄輪業。沖縄で自転車を楽しもうと思ったら、まず最初に訪れたいと思わせてくれるに相応しい信頼のプロショップだ。

なお那覇市の中心部、国道56号線沿いにある那覇前島店(那覇市前島2-3-4 )はアクセスが良いため、空港到着後すぐにレンタサイクルを借りるには便利。前島2号館(那覇市前島2-10-3)は、ロードバイク専門館としてレース派やマニアックなローディたちのリクエストに応えている。ヨーロッパのハイエンド系ロードバイクなどはそちらに多く揃えるため、前島2号館でバイクやフレームを選び、南風原店でフィッティングを行う、という連携もできる。
シマノ・バイクフィッティングを導入。Body Geometry フィットとあわせて本格稼働している
新城幸也や内間康平、別府史之選手らが記念に贈ってくれたジャージが飾られる
フィッティングはお手の物 本格的なポジション出しにBody Geometry フィットが好評だ
店舗情報
郵便番号 
901-111
住所 
沖縄県島尻郡南風原町字兼城517-3
営業時間 
10:00~19:00
定休日 
火曜日、年末年始、ツール・ド・おきなわ開催期間中
TEL 
098-888-0064
FAX 
098-888-0069
ブログ更新情報
アクセス 
国道329号線沿い
那覇空港自動車道 南風原北ICより車で4分
沖縄自動車道 那覇インターチェンジより車で5分

駐車場:8台有り
スタッフからのメッセージ
沖縄輪業株式会社 南風原店のスタッフの皆さん
沖縄輪業株式会社はイベントや走行会を通して自転車に乗る楽しみをお客様に知って頂きたいと考えています。どなたでも参加して頂きやすい様に、月例サイクリングやおはようサイクリングなど様々なイベントを開催しています。レンタサイクルのみのご利用も大歓迎です。ガイド付きで自転車観光も楽しめる「ちゅらぽた」にもぜひご参加ください。

もちろんスポーツサイクルの販売やメンテナンス、フィッティングについてもご相談下さい。得意ジャンルの異なる5名のスタッフが丁寧にご対応させて頂きます。県の内外に関わらず、是非お気軽にお立ち寄り下さい。スポーツサイクルで沖縄を楽しみましょう。(森 豊さん)

沖縄輪業株式会社 南風原店