ツール・ド・フランスを主催するASO(アモリー・スポル・オルガニザシオン)は1月17日、101回大会となる2014年ツール・ド・フランスの序盤ステージの詳細を発表した。プロローグやTTは行わず、平坦のスプリントステージで幕を開ける。

ツール・ド・フランス2014第1~第3ステージコースマップツール・ド・フランス2014第1~第3ステージコースマップ image:A.S.O.12月中旬に決定した通り、イギリス・ヨークシャーでグランデパールを行う第101回ツール・ド・フランス。この度ASOの発表により、イギリス国内で行われる3ステージの詳細が発表された。

7月5日(土)のグランデパールは、ヨークシャーの中心街であるリーズをスタートし、温泉地のハローゲートへと至る190kmの平坦ステージ。プロローグを行わないため101回大会最初のマイヨ・ジョーヌ着用者はスプリンターになりそうだ。

翌6日(日)の第2ステージは歴史的な都市・ヨークを出発しシェフィールドへと南下する200kmで、中盤からは郊外の丘陵地が登場。終盤にはホルムモスの厳しい丘越えが用意される難易度の高いもので、2日目にしてマイヨ・ジョーヌは移動するものと見られている。

ヨークシャー州での2ステージを終えた第3ステージは、ケンブリッジからロンドンの中心街へと至る170km。中盤までのコースはまだ未決定だが、最後はビッグ・ベンや時計台を横目に駆け抜け、バッキンガム宮殿前のザ・マルへとゴールするイギリス最終日にふさわしいコースが描かれた。

イギリス開催を協力にプッシュしたのは、やはりイギリス人選手として初めてブラドレー・ウィギンズ(チームスカイ)がツール・ド・フランス総合優勝を成し遂げ、ロンドンオリンピックでも個人タイムトライアルで優勝したことで沸くイギリス国内のサイクリングブームだ。イギリスでツールが開幕するのは、2007年大会7年ぶり2度目のこととなる。


クリスティアン・プリュドムのコメント
ヨークシャー地方は息を飲むほどに美しく、その地形はスプリンターとアタッカーどちらにもチャンスをもたらしてくれるだろう。地域自体のツールを受け入れたいという欲求はとても大きなもので、とても驚かされた。自転車競技も非常に人気があるため、それがグランデパールの後押しをしたことは言うまでも無いことだ。

2007年のロンドングランデパールは、今でも忘れることが出来ないほど素晴らしいものだった。7年を経てイギリスに戻ることを非常に嬉しく思っている。


ツール・ド・フランス2014スケジュール
7月5日(土)リーズ~ハローゲート 190km
7月6日(日)ヨーク~シェフィールド 200km
7月7日(月)ケンブリッジ~ロンドン 170km


text:So.Isobe