サイクルモードに出店していた各ブースから気になるモノをピックアップしてレポートする第3弾。今回もデローザのTTバイク フォーミュラキングから、株式会社Tigの鏡面仕上げのチタンバイクまで様々なアイテムを紹介。

日直商会 デローザ

デローザの正規輸入代理店を務める日直商会は、ブラック一色のブースを展開して高級感のある展示を行なった。クリスティアーノ・デローザ氏が来日したことも大きなトピックスで、終始インタビューなどのPR活動に忙しそうにしていた。

UCIアメリカツアー王者となったリケーゼ選手のチャンピオンジャージと、チームカラーのキングRSUCIアメリカツアー王者となったリケーゼ選手のチャンピオンジャージと、チームカラーのキングRS

クリスティァーノ・デローザ氏が来日を果たしたクリスティァーノ・デローザ氏が来日を果たした デローザのTTマシン「フォーミュラキング」。直線的なフォルムが美しいデローザのTTマシン「フォーミュラキング」。直線的なフォルムが美しい


先月のサイクルモードフェスタにも参加していたデローザだが、今回のメイン展示は新型のTTバイク「フォーミュラキング」。NIPPOの佐野選手が全日本選手権で駆り、2012年の全日本選手権において2位を勝ち取ったマシンで、直線的なデザインが文句無しにカッコイイ。

フレンチエスプリ香るヴェロミシュランの特設ブースもフレンチエスプリ香るヴェロミシュランの特設ブースも コカ・コーラとのコラボレーションで生まれたポップなカラーのミラニーノコカ・コーラとのコラボレーションで生まれたポップなカラーのミラニーノ


キングRSのカラーバリエーションもお披露目されたブースには、UCIアメリカツアーチャンピオンを勝ち取ったマキシミリアーノ・リケーゼのジャージも展示。レース機材の展示が目立つ一方ではクロモリシティバイク「ミラニーノ」のポップなニューカラーやヴェロミシュランも展示され、こちらも高い注目を集めていた。





深谷産業

深谷産業ブースでの注目アイテムはイタリアンヘルメットブランド、セレーブの新型モデル。「マトリックス-R」はベストセラーシリーズの新製品で、かぶり心地はそのままにデザインとフィッティングシステムをリニューアル。同じく新製品のMP-3は直線的なデザインが新しいモデルだ。

常に行列が絶えなかったミノウラブース。3本ローラーにチャレンジ!常に行列が絶えなかったミノウラブース。3本ローラーにチャレンジ!

ミノウラブースに展示された極狭3本ローラー台。普通の製品がワイドに見えるほどミノウラブースに展示された極狭3本ローラー台。普通の製品がワイドに見えるほど シディのスニーカー「フレーム」。シディらしいデザインが活きるシディのスニーカー「フレーム」。シディらしいデザインが活きる


新しいワイヤーのフィティング体験コーナーが人気のシディコーナーでは、スニーカーの「フレーム」の展示がトピックス。シディらしいクールなデザインがタウンユースでも楽しめる。最近各シューズメーカーから普段履き用のアイテムがリリースされているが、そのウェーブに乗った形だろうか。

セレーヴの新型ヘルメット「MP-3」。直線的なデザインが新しいセレーヴの新型ヘルメット「MP-3」。直線的なデザインが新しい 人気のマトリックスシリーズもリニューアルした。デザインとフィッティングシステムを改善した「マトリックス-R」人気のマトリックスシリーズもリニューアルした。デザインとフィッティングシステムを改善した「マトリックス-R」


ローラー台体験ができるミノウラブースにこっそりと(?)展示されていたのは、幅20cmの筒を使った極狭3本ローラー。体幹を鍛えるのには最適なアイテムかも?右側の普通のローラーがとてもワイドに見える!新上陸したインソールブランド「キューレックスソール」にも注目したい。





グラファイトデザイン

ユーザーダイレクト販売をスタートさせたことで話題のグラファイトデザインだが、ブースには注目のバイクが数台展示してあった。その筆頭は、東レT800カーボンをメインに採用したプロトバイク。メテオランチとスピードの良いトコロ取りをしたバイクで、伸びやかな加速感やコーナリングの粘りといったフィーリングを大事にして設計されたバイクだという。

開発最終段階のプロトバイク「T-800」と、新矢豊さん開発最終段階のプロトバイク「T-800」と、新矢豊さん

ユニオンジャックペイントのザニアユニオンジャックペイントのザニア 深いブルーとレッドの色味が美しい深いブルーとレッドの色味が美しい


またユニオンジャックをイメージしたという深みのあるスペシャル塗装を施したザニアも注目の一台。特殊なクリアコーティング仕上げとし、細かい傷を自己修復する能力があるそうで、金ブラシでこすっても見る間に傷が元通りになっていく様は驚きの一言。完成車販売されるとのことで人気が出そうだ。VAXレーシングの選手によるライディング講座も毎回人気を博していた。

細かい傷を自己治癒して消し去ってしまう特殊コーティングも注目細かい傷を自己治癒して消し去ってしまう特殊コーティングも注目 グラファイトデザインのブースではVAXレーシングによる講座もグラファイトデザインのブースではVAXレーシングによる講座も






ロータスインターナショナル ジロ

数多くのプロチームが採用するヘルメットブランド、ジロも単独でブースを展開。ヘルメットはもちろんのこと、シューズなどのアパレル類も多く展示されるな中、最大の注目は今年のジロ・デ・イタリアで序盤マリアローザを着たタイラー・フィニーが着用したことで一挙に注目を浴びたロード用レーシングシューズ「エンパイア」。

タイラー・フィニーの足元を支える新型ロードシューズ「エンパイア」を中心に据えた展示を行なったジロタイラー・フィニーの足元を支える新型ロードシューズ「エンパイア」を中心に据えた展示を行なったジロ

写真はショー用のコンセプトモデルだが、今後のカラーバリエーションに期待できる写真はショー用のコンセプトモデルだが、今後のカラーバリエーションに期待できる タイラー・フィニーの直筆サイン入りエンパイアシューズも展示されたタイラー・フィニーの直筆サイン入りエンパイアシューズも展示された


なんといってもトピックスなのは、ラチェットやベルクロではなくシューレース(靴ひも)で締め付ける構造となっている点で、従来のシューズに比べ大幅なアッパーの軽量化に成功している。ブースにはショーモデルとしてポップなカラーバリエーションも展示され、今後の展開に期待できそう。フィニーの直筆サインモデルの展示も行われた。

オリンピックスペシャルカラーのエアロヘルメット「エアアタック」オリンピックスペシャルカラーのエアロヘルメット「エアアタック」 そしてヘルメットでは、こちらも今シーズン初めに登場しそのエアロフォルムが話題となった「エアアタック」にフォーカス。

究極の空気抵抗削減を狙ったそのスタイルを覚えているレースファンも多いことだろう。オリンピックモデルとして各国の国旗をデザインした非売品も多く展示され注目を集めた。これからのヘルメット界を牽引する製品となるか注目だ。






株式会社Tig チタニア

工業用品からスポーツ用具まで、チタンの可能性を探求する株式会社Tig。そのサイクルラインであるチタニアのブースには美しさの際立つバイクが多数展示された。一貫して東大阪でのハンドメイド生産にこだわった製作を行い、どんなオーダーにも対応できる自信を持っているという。

鏡面仕上げのコンセプトバイク、チタニアのOR-Z鏡面仕上げのコンセプトバイク、チタニアのOR-Z

溶接部分は全てフィレット仕上げ。極上の美しさを誇る溶接部分は全てフィレット仕上げ。極上の美しさを誇る 「品質には絶対の自身があります」 開発中のチタンフォークと共に。「品質には絶対の自身があります」 開発中のチタンフォークと共に。


メイン展示は、「究極の仕上げ」を目指したOZ-Rコンセプト。フォークやハンドルも含めて全て鏡面仕上げとされ、チューブの溶接はすべてフィレット仕上げというこだわりよう。製品としての魅力を高めるため、精度や細部に至るまでこだわったその様は見ているだけで惚れ惚れしてしまうほど。ユーザーからのリクエストを反映させたトラス構造のバイクも展示され、技術力と柔軟性の高さを見せつけていた。





エバニュー

アウトドアからフィットネスまで幅広くスポーツ用品を扱うエバニューは、ピストやシングルスピードのタウンユースバイクを中心としたブースを展開。中でもニューヨークで流行の兆しを見せるチョッパーハンドル+トラックバイクのスタイルは大注目。乗っているだけで楽しい気分になれるバイクはそうあるモノでは無いけれど、このバイクなその筆頭かも。

イカしたチョッパースタイルのバイク。乗っているだけで楽しくなれること間違いなし!イカしたチョッパースタイルのバイク。乗っているだけで楽しくなれること間違いなし!

竹を使ったバイクを提唱するbooBicycle。写真はアルミラグと竹チューブのCXバイク竹を使ったバイクを提唱するbooBicycle。写真はアルミラグと竹チューブのCXバイク CXチームにもサポートを行う。実用性と性能はお墨付きだ!CXチームにもサポートを行う。実用性と性能はお墨付きだ!


そして竹をフレーム素材に使ったバイクを開発するブランド、その名も「booBicycle」の姿も。竹のチューブをアルミやカーボンのラグで繋ぐ製法だが、アメリカではシクロクロスチームのサポートも行なうなど信頼性も保証済み。こんなフレームを最新コンポとホイールで組んだら「so cool!」じゃないですか?



vol.4に続く。


text & photo:So.Isobe