デンマークのUCIプロチーム、サクソバンク・ティンコフバンクが2013年シーズンに向けて着々と戦力を補強している。アスタナのロマン・クロイツィゲル(チェコ)、レディオシャック・ニッサンのダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)、そしてラボバンクのマッティ・ブレシェル(デンマーク)が新たにチームに加わることが決まった。

2012年ジロ・デ・イタリアでステージ優勝を飾ったロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)2012年ジロ・デ・イタリアでステージ優勝を飾ったロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) photo:Riccardo Scanferlaニコラス・ロッシュ(アイルランド)に続いて、ビッグネームのサクソバンク加入が発表された。22歳の若さでツール・ド・スイスを制し、ツール・ド・フランスで2度総合トップ10、2011年のジロ・デ・イタリアで総合5位&新人賞を獲得した26歳のクロイツィゲルが、2年間所属したアスタナを離れ、ビャルヌ・リース監督率いるデンマークチームに移籍する。契約は2013年から3年間。

リース監督はクロイツィゲルの加入について「ロマンのような選手をずっと探していた。間違いなく我々の布陣に大きな力が加わることになる。クラシックレースやステージレースで勝てる選手だ」と歓迎する。「アルベルト(コンタドール)の強力なヘルパーになるはず。同時に彼自身の成績を狙うようなチャンスも出てくるだろう」。

サクソバンクはすでにベンナーティとブレシェルの契約も発表済み。ツール・ド・フランスでステージ2勝、ジロ・デ・イタリアでステージ3勝、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ6勝を飾っているベンナーティの加入は、チーム勝利数増加に繋がるだろう。スプリント力を兼ね備えたクラシックレーサーとして知られるブレシェルは過去2回ロード世界選手権でメダル獲得。2年間ラボバンク所属後、サクソバンクに再合流する。

また、フランスのレキップ紙はアレクサンドル・コロブネフ(ロシア、カチューシャ)やマルツィオ・ブルセギン(イタリア、モビスター)の加入についても言及している。UCIワールドツアーライセンスの更新に向けて、チームは選手リクルートに積極的だ。

text:Kei Tsuji