「僕の夢はミラノ~サンレモ制覇」と語るのはグランツール初ステージ優勝を遂げたイタリア期待のスプリンター、アンドレア・グアルディーニ。ホアキン・ロドリゲスはじめ総合上位陣は明日からの最終決戦にむけて意欲を語る。

グランツール初勝利を飾ったアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)グランツール初勝利を飾ったアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) photo:Kei Tsujiステージを飾ったアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)

22歳のアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)22歳のアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) photo:Kei Tsuji僕はまだとても若く、まだまだロードレーサーとして伸びていけると思うんだ。このジロでは上りでとても苦しめられてきたけれど、198人がスタートし、168人しか残っていないこの大会で僕がまだ走っていることはきっと何かを証明してくれると思うんだ。

ジロの最初の1週間は、僕は自分自身を充分に信じることができなかった。スプリントでは苦労していたし、いろいろな事が思うようにいかなかったんだ。

今日がスプリンターにとって最後のチャンスだということ、ずっと平坦だから僕にぴったりだということ、このチャンスを逃したら、また来年まで待たなければいけないこと、そしてカヴェンディッシュに勝つためには最初に仕掛けなければいけないことも分かっていたんだ。今日は僕が何ができるかに気づいたんだ。

数年前カヴェンディッシュは、今の僕と同じ年で苦手な上りを克服してミラノ~サンレモに勝利した。あれは驚きの強さだった。僕は彼と同じようなタイプのスプリンターだと思うけれど、僕のアイドルはこの間引退したロビー・マキュアンなんだ。

ミラノ~サンレモで勝利することは僕の夢だけれど、それまでにはやらなければならないことがたくさんあるよ。長い目で見て、ミラノ~サンレモは僕のゴールなんだ。


カヴェンディッシュのアシストを務めたベルンハルト・アイゼル(オーストリア、チームスカイ)

中間スプリントに向けて一気にペースを上げるチームスカイ中間スプリントに向けて一気にペースを上げるチームスカイ photo:Riccardo Scanferla最後はとても長いストレートだったから、僕らの後ろにつけていた選手たちはスリップストリームに入ることが出来ていて、そしてグアルディーニは良いスプリントをした。そういうことさ。

中間スプリントとゴールに備えるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)中間スプリントとゴールに備えるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsujiでも僕らは良い3週間を過ごすことができた。3つのステージを獲ることができたし、マリア・ビアンカを勝ち取ることはもう確実。カヴと僕は何とかミラノまで赤いジャージを持っていくことができるように頑張るよ。僕達はここまで何回も厄介な落車に巻き込まれたりしたけれど、全て問題なくやり過ごすことができてよかったと思っているよ。


翌日からの山岳を見据えるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)

明日から始まる恐ろしいくらいの2日間の山岳ステージを前に、チームのシェフが特別なディナーを作って燃料をチャージしてくれたよ。
今アイゼルが推測タイムリミットを計算してくれた。そして彼は計算しながら(2日間で)標高11,000m登るって付け加えたよ。


マリア・ローザを着るホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

マリアローザを着るホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)がスプマンテを開けるマリアローザを着るホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)がスプマンテを開ける photo:Riccardo Scanferla(ミケーレ)スカルポーニと(イヴァン)バッソに対する僕の総合リードはこのジロ・デ・イタリアを勝つために十分な差だと思うけれど、更にタイムを稼ぐチャンスがまだまだあるし、僕はそのタイムを獲りにいくよ。

明日からのステージが(ライダー)ヘジダルにとって"悪い日"となれば僕らにとって幸いだ。誰もが彼が上りで遅れると思っているけれど、僕はそうは思わない。もちろん僕は調子がいいし、何かトライをするつもりだよ。僕らは最後の上りを時速15kmで駆け上がる。ヘジダルは70kgあって、僕は58kgしかないから、単純に登りでは僕の方が有利さ。

僕は自分のチームに自信があるよ。(アルベルト)ロサダとダニー(ダニエル・モレーノ)は素晴らしいクライマーで、最後まで僕と一緒にいてくれると思うよ。レースは僕らではなく、どちらかと言うとリクイガス・キャノンデールがコントロールを担うだろう。


ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)

ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)と談笑するミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)と談笑するミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) (c)CorVosチームメイトと談笑しながら走る別府史之(オリカ・グリーンエッジ)チームメイトと談笑しながら走る別府史之(オリカ・グリーンエッジ) photo:Kei Tsuji今日のコースはマップ上では非常にシンプルだったけど、高速でレースが進んだね。僕はもっとゆっくりとペダルを回しているほうが良かったけど、とにかくコルティーナで痙攣を起こした時のダメージからはエネルギーの回復をすることができたよ。

気温が高いのは好きではないから、明日は暑くならないことを願っているよ。明日はパンペアーゴのラスト5kmからが鍵になってくると思っているよ。


ステージ13位に入った別府史之(オリカ・グリーンエッジ)

今日のステージは150kmを時速50km近いハイスピードで駆け抜けた。 ゴール前ラスト2kmでポジションを落としてしまって力を出し切ることが出来なかった。


text:So.Isobe
photo:Kei.Tsuji,Riccard.Scanfelra,CorVos