アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)が集団ゴールスプリントを危なげなく制しトルコ通算7勝目となるステージ優勝。リーダージャージはボーナスタイムにより、2位に入ったマシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)が獲得した。

ヴィノクロフら5選手がエスケープ

晴れ渡った空のもと開催された第2ステージ晴れ渡った空のもと開催された第2ステージ photo:Sonoko.Tanakaトルコの南部、アランヤからアンタルヤまで、地中海に沿って西へ西へと移動した153kmの第2ステージ。昨日 “ターキッシュビューティ賞” を獲得しながらも落車により手首を骨折したフレデリック・ロバート(ベルギー、ロット・ベリソル)ら3選手が早くもレースを去った。

アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)を含む5人の先頭グループアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)を含む5人の先頭グループ photo:Sonoko.Tanakaフラットなコースでは、序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられ、48km地点でアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)を含む5人の逃げが決まる。

幹線道路を使ってアンタルヤに向かう選手たち幹線道路を使ってアンタルヤに向かう選手たち photo:Sonoko.Tanaka5人はタイム差を稼ぎながら、ヴィノクロフを先頭に最初のスプリントポイントを通過。最大で5分ほどのリードを集団から奪ったが、綿密に計算を図る集団により、ヨーロッパを代表する美しいリゾート都市アンタルヤのゴール前5km、加速する集団によって飲み込まれた。

逃げに乗ったヴィノクロフは「自分のアタックは偶発的だった。アタックをかけた選手に飛び乗ったんだ。調子の良さが戻ってきていることを感じる良い機会になった。ツール・ド・ランカウイの最終ステージでも逃げたが、その時は距離が短く、今回が今季最初のエスケープと言えるだろう。」

「リエージュ~バストーニュ~リエージュでのマキシム・イグリンスキー(カザフスタン)の勝利を受けて、チームは非常にいい雰囲気でレースに挑めている。イグリンスキーの勝利は、カザフスタンの選手が自分を追い越せることを証明していると思うんだ。つまり、自分は静かに引退できるということだよ。」と現役復帰したばかりのカザフスタンの英雄はコメントする。


トルコと相性のいいグライペル ゴールスプリントを制す

集団内で走る宮澤崇史(サクソバンク)集団内で走る宮澤崇史(サクソバンク) photo:Sonoko.Tanaka昨日に引き続き、集団ゴールスプリントに向けて、各チーム激しい位置取り争いを繰り広げながらフルスロットルでアンタルヤ市内を疾走する。そして残り200メートルからアンドレ・グライペル(ドイツ、ロットベリソル)が単独で先行。ツアー・オブ・ターキー通算7勝目となるステージ優勝を手にした。

第2ステージを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロットベリソル)第2ステージを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロットベリソル) photo:Sonoko.Tanakaグライペルは言う。「ツアー・オブ・ターキーはとてもいいレースだ。日に日にレースは大きくなっているし、ジロに向けてたくさんのスプリンターが参戦する。ここまでのメンバーが揃うレースは、ほかにはあまりないだろう。自分にとっては、ツール・ド・フランスに向けての調整レースでもあるが、いいスタートが切れてよかったと思う。」

「今日はラッキーだった。パリ~ルーベのあと休息をとり、8日か9日ほどバイクに乗っていなかったが、好調なスピードを維持できていたし、逆にフレッシュな脚も持ち合わせていた。そして距離が短かったので、ゴール前でも疲れていなかったんだ。明日の山岳ステージでは、ただ生き残るために走るよ。」グライペルはボーナスタイムを獲得したため、総合2位に浮上した。


ターコイズブルーのリーダージャージはゴスの手に

第2ステージ、ステージ上位の表彰式第2ステージ、ステージ上位の表彰式 photo:Sonoko.Tanakaリーダージャージは2位でフィニッシュしたマシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)へと移った。ゴスは、「総合順位よりもステージ優勝を狙っていたが、こうしてリーダージャージを獲得できたことを嬉しく思う。チームは今回のレースでゴール前での連係を試しているが、それはとてもうまくいっていて、今日もすごくいい動きで残り1kmを通過した。」

ターコイズブルーのリーダージャージに袖を通したマシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)ターコイズブルーのリーダージャージに袖を通したマシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ) photo:Sonoko.Tanaka「しかしグライペルが飛び出し、それをマークすることができなかったんだ。それが今季勝利までに残された唯一の課題。昨日と今日、連続して2位に入っているし、調子もどんどん上がっている。あともう少しで勝利に届くと思うし、そう期待したいね。」とコメント。


宮澤崇史(サクソバンク)はチームのエーススプリンター、フアンホセ・アエド(アルゼンチン)のアシストに徹した。

「チームの連係はすごくいいという印象。自分は序盤のアタックほぼすべてに反応し、残り数キロでの牽引役を担った。最終カーブをすぎてから、外側から加速する強豪選手たちにラインを塞がれてしまったが、また明日以降のステージで勝ちを狙っていきたいと思う。」とレース後に笑顔を見せながら話した。

翌第3ステージは、序盤にして大会のクイーンステージが登場。スタート直後に2級山岳を越え、1級山岳が2つ連続し、2つ目の山頂の標高1,850m地点がゴールとなる。各チーム、スプリンターを軸にチームを構成しているため純粋なクライマーは少ないが、総合順位を狙う上で非常に大切なステージとなることは言うまでもない。レースが大きく動くだろう。


ツアー・オブ・ターキー2012 第2ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)3h16'04"
2位 マシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)
3位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、ユーロップカー)
4位 マーク・レンショー(オーストラリア、ラボバンク)
5位 アンドレ・シュルズ(イギリス、ネットアップ)
6位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)
64位 宮澤崇史(サクソバンク)+06"

個人総合成績
1位 マシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)6h21'47"
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)+02"
3位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、ユーロップカー)+08"
4位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)
5位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、オメガファーマ・クイックステップ)+12"
6位 フィリッポ・バッジョ(イタリア、ウテンシルノルド・ネイムド)
47位 宮澤崇史(サクソバンク)+18"

ポイント賞
マシュー・ゴス(オーストラリア、グリーンエッジ)

ターキッシュビューティ賞
ラスロ・ボドロギ(フランス、チームタイプ1)

チーム総合成績
カチューシャ


photo & text : Sonoko.Tanaka
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