3月15日、ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトはプロサイクリング界のレジェンド、エディ・メルクス氏(ベルギー)をジロ・デ・イタリアの殿堂入り第1号の名選手として指名。ミラノにおいて授賞式を行った。

ジロ・デ・イタリア殿堂入り第1号になったエディ・メルクス氏ジロ・デ・イタリア殿堂入り第1号になったエディ・メルクス氏 photo:RCS SportsRCSスポルトが発表したジロ・デ・イタリア"Hall of Fame"(殿堂)。ジロ・デ・イタリアの歴史において、過去偉大な成績を残した選手が指名される。

エディ・メルクス氏には1968年から1974年の5回のジロ・デ・イタリアでの勝利を改めて刻んだトロフィーが授与された。
この「トロフェオ・センツァ・フィーネ」と呼ばれるトロフィーは、現在のジロ勝者に手渡されるものと同じ、終りなき道をイメージさせるコイル状のデザイン。

ミラノでの授賞式には、メルクス氏のかつての監督とメカニック、アルフレッド・マルティニ氏やフィオレンツォ・マーニ氏、ジャンニ・モッタ氏、イタロ・ジリオーリ氏、ジョルジオ・アルバーニ氏、ダヴィデ・ボイファーバ氏、ウーゴ・デローザ氏、、そして伝説のチーム「モルテニ」のメインスポーサーであるモルテニ社の経営者子息、マリオ・モルテニ氏などが出席した。

「カニバル」(人喰い鬼)の異名をとった常勝のメルクス氏は、1968年、22歳でジロ・デ・イタリアに優勝。通算でトータル25勝のステージ優勝を挙げ、78日間マリアローザを着た。73年の総合優勝は、スタート初日から最終日までマリアローザを着続けた。
1968、1970、1972、1973、1974年と、5回のジロ・デ・イタリアでの総合優勝を挙げている。

メルクス氏は次のように語っている。
「ジロ・デ・イタリアの最初の殿堂入りを果たすことは、私にとって大いなる栄誉だ。イタリアは私にとって第2の故郷。ベルギーを愛するのと同じくらいイタリアを愛している。イタリアには私のファンがたくさん居る。とても特別なことだ。

イタリアのサイクリング界はたくさんのものを与えてくれた。私にとって最初の大きな勝利はイタリアでのものだった。そして私はイタリアのチームに加入し、大いに学んだ。フィオレンツォ・マーニ氏はいい友人だ。彼は私をクリテリウムに連れていってくれ、その後私のメカニックとなる、アワーレコード用のバイクも作ってくれたコルナゴ氏を紹介してくれたんだ。その後、ウーゴ・デローザ氏が私にバイク造りを教えてくれた。彼は私がメルクス社を創業する際も手伝ってくれたんだ」。

エディ・メルクス氏の殿堂入りを喜ぶかつての監督、メカニック、関係者たちエディ・メルクス氏の殿堂入りを喜ぶかつての監督、メカニック、関係者たち photo:RCS Sports

ジロ・デ・イタリアでのエディ・メルクス氏の活躍は、歴史を振り返る公式ムービーで振り返ることができる。

Hall of Fame Eddy Merckx at Giro d'Italia 



text:Makoto.AYANO
photo:RCS Sports

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