2011年度はイタリア登録のコンチネンタルチームとして、日本でもUCIレースをメインとし活動したダンジェロ&アンティヌッチィ・株式会社NIPPO。熊野と北海道で圧勝した姿は記憶に新しい。2012年は新たな体制でふたたび「Team NIPPO」として、新年早々1月5日から南米チリを舞台にスタートを切る。

Team NIPPOTeam NIPPO

ツール・ド・熊野2011で個人&団体総合優勝ツール・ド・熊野2011で個人&団体総合優勝 photo:Hideaki.TAKAGIツール・ド・北海道2011で個人&団体総合優勝ツール・ド・北海道2011で個人&団体総合優勝 photo:Hideaki.TAKAGIチームは12月28日、オフィシャルサイトで来期の協賛スポンサーとシーズン最初のレーススケジュールを発表した。以下 チームのニュースリリースから抜粋、一部加筆した。
チームの活動は1月5日~15日のVuelta ciclista de chile CHI(チリ) 2.2 で開始する。これには早速、内間康平が参戦する。

メンバー構成については、日本人メンバーとして新たに、学生のインカレチャンピオン早川朋宏(2012年3月法政大学卒業見込み)が内定。
また、2011年はマトリックスパワータグに所属していたヴィンチェンツォ・ガロッファロをふたたび迎え入れる。

昨年UCIレースの最終戦としてツール・ド・おきなわにチームの一員(研修生枠としてチーム登録)として参加、チームのアシストとして十分通用する事を証明した中根英登と榊原健一の2名が新たに加わる。

なお中根と榊原は、引き続き中京大学の学連選手として活動を継続するが、主に大学の春休みや夏休みを活用しヨーロッパやアジア、国内のUCIレースに限って、Team NIPPOのメンバーとして活動する予定だ。
特徴的なのは日本人選手6名中5名が、大学卒業者ないし在学中であることだ。4年間大学に通い学連登録していても、ヨーロッパプロを目指す道があるということを示す試みだ。

チームの目標、スローガンは、これまで通り一貫して「グローバルスタンダード」の世界で通用するアスリートの発掘、育成を基本としたチーム体制、環境の整備だ。
従来のコンセプト通り、アスリートの育成だけでは無く、スタッフの育成、環境整備にも本腰で取り組んで行く。

インカレロード2011 優勝した早川朋宏(法政大)インカレロード2011 優勝した早川朋宏(法政大) photo:Hideaki.TAKAGI都道府県対抗2011ロード優勝の中根英登(右)と同大会&インカレポイントレース優勝の榊原健一(左)都道府県対抗2011ロード優勝の中根英登(右)と同大会&インカレポイントレース優勝の榊原健一(左) photo:Hideaki.TAKAGIチーム概要

チーム名称:Team NIPPO
登録国籍:日本(日本自転車競技連盟)
カテゴリー:UCIコンチネンタル
チームマネージャー兼任監督:大門宏
サブマネージャー:ディ モナコ パスクワーレ
監督:エッリ アルベルト、ファブリ ファブリッイオ、橋川 健(TEAM EURASIA兼任)
メカニック:西 勉、大西 恵太、ビィビィーニ パオロ
 ※アシスタントメカニック:スカトローニ ステファノ
マッサー:ファラッパ ラファエッロ、斎藤めぐみ

選手日本人選手6名
佐野淳哉 29歳
内間康平 23歳
小森亮平 23歳
早川朋宏(2012年3月法政大学卒業見込み) 22歳
中根英登(2011年中京大学3回生、学連登録) 21歳
榊原健一(2011年中京大学2回生、学連登録) 20歳

外国籍選手8名
フォルトゥナート・バリアーニ  (イタリア)36歳
シモーネ・カンパニャーロ  (イタリア)25歳
ヘンリー・フルースト     (イタリア)25歳
ビンチェンツォ・ガロッファロ (イタリア マトリックスから移籍)29歳
アントニオ・テスタ       (イタリア)27歳
マキシミリアーノ・リケーゼ (アルゼンチン)28歳
マウロ・リケーゼ      (アルゼンチン)26歳
アレキサンダー・ズダノフ   (ロシア)26歳

なお、以下の2名は移籍した。
アスカー二 ルーカ   ファルネーゼ ヴィーニ セッライタリア(プロコンチネンタル)へ
ルビアーノ チャべス  アンドロー二 ジョカァトリ(プロコンチネンタル)へ

巨匠ウーゴ・デローザ氏とTeam NIPPOに供給されるマシン巨匠ウーゴ・デローザ氏とTeam NIPPOに供給されるマシン photo:Keita.OHNISHI
大門宏チームマネージャー兼任監督のコメント

エリートカテゴリー2年目を迎える内間と小森の成長にはやはり期待したい。この2人には日本人メンバーのハブ(軸)になる自覚を求めて行く。
彼らに相応しい目標レースをプログラミングし、合意の元で成績の目標を設定し、チームの為というより更なる飛躍を目指し、チーム内での存在感を高め確信(自信)に繋がる結果を出す事が、次のステップに進む為にも非常に大切なプロセスだと思っている。

一年一年順調に成長を遂げている佐野選手には、今年以上にバリアーニ(キャプテンのイタリア人選手)から様々な事を吸収する心掛けが重要になってくる。イタリア国内でも知名度の高い彼とのコミュニケーションに努力を注ぐ事が、彼にとって更なる飛躍の鍵を握っていると確信している。

佐野は昨年から、イタリアでは「力量的にはプロツアーでも十分通用する」と噂に上がる程の高い評価、結果を残した。これまで以上に外国籍選手とのコミュニケーションをはかりながら、トータルバランスのクオリティーを高める事を主眼とし、納得の行く結果に導いて行きたい。

アンダー最後の年を迎える新人の早川にも、初年度から容赦なく高い目標を設定して行きたい。レースのレベル面で難易度の高いビッグレースばかりに連れて行くつもりは無い。則ち身体に合わない服を無理矢理着せると言う意味では無く、スキルアップの意味で「グローバルスタンダード」の真意を理解する為にも本人の真剣度を試したい。これから世界の土俵で戦って行くアスリートとして成長して行く為にも、外国籍選手とのコミュニケーションに対応するなど、順応性が求められる。トレーニングに明け暮れるだけでは駄目で、文化面の習得も重要な克服課題だ。様々な手順でポジティブな試練を与えて行きたい。
Team NIPPO2012ジャージ  PISSEI 社製Team NIPPO2012ジャージ  PISSEI 社製 image:Team NIPPOデローザ社がTeam NIPPOに供給するマシンデローザ社がTeam NIPPOに供給するマシン photo:Keita.OHNISHI選手、メカニックからも高く信頼されているパナレーサー、NIPPOへのサポートも3年目に突入選手、メカニックからも高く信頼されているパナレーサー、NIPPOへのサポートも3年目に突入 photo:Keita.OHNISHI2012シーズン、Team NIPPOはiiyonet を通じて、GARMINから全面的なサポートを受ける2012シーズン、Team NIPPOはiiyonet を通じて、GARMINから全面的なサポートを受ける photo:Keita.OHNISHI
中根 榊原の大学生については、様々な意味で周りへの影響も踏まえ期待している。2人は学連登録しつつ可能なレースに出場する。世界で通用するアスリートを目指すに当たり、学連登録してもそれが可能なこと、プラスに作用する部分が必ずやあることを期待している。

近年どちらかと言えば、ガラパゴス化しつつ在る国内のナショナルレースに浸かり切る前に、前述した「グローバルスタンダード」のレールに載せ、いち早く「志す真意」を理解させたい。そして世界の土俵で戦う事によって、身を持ってとんでもない厳しい世界なのか?あるいはワクワクするやり甲斐の抱ける世界なのか?それを身を持って現場で体験させる事も大切だと考えている。

二十歳前後の年代までは、日本のナショナルレースを通して学ぶ事、応用する事も大切かつ意味が在るが、例え勝負に加われ無くても正しい方向性のレール、軌道に乗せる事が重要だと思う。

勿論、良い事ばかりでは無い。海外の高いレベルを体感する事により、それらの厳しい体験、現実を知る事が失望に繋がり、選手寿命が短くなるかも知れない。ただメジャースポーツを自国に抱えるチーム関係者にとってそんな有様は日常茶飯事の出来事だ。

例えば日本の少年野球の世界、毎年多くの子供達が夢を描きグローブとバットを手に取り始めるが、果たして高校に進んでまで野球を続ける者は何人居るだろうか?

勿論、あからさまに野球の世界と日本ではマイナーなロードレース競技を比較する事が正しいと言うつもりは無いが、基本的なチーム理念として、早い段階で日本では誰も語らない本場の本当の現実を体験させるチームからの働きかけが、日本国内でプロの世界を夢見るアスリートにとって、リスクで在りマイナスな活動、環境整備だとは考えていない。

人間として、何よりも大切な事は、アスリートとして、或は別の道に進むにせよ、自身が好きで信じた道に向かって必死に努力し確実に駆け上がる事。本場の土俵での活躍を夢見るスタッフにとっても同じ理論だと考えている。


主要オフィシャルスポンサー

株式会社NIPPO(日本)

ビオリストロ(ケータリングメーカー)
コベール(金属リサイクル業)
ルッテン(自動車ケミカル用品製造販売)
ファルネーゼ ヴィーニ(ワイン製造販売)
フェウディ ディ サンマルッアーノ(ワイン製造販売)
ブイ ピー エム(スーパーマーケット卸し業)
テクノジェルスリーピングシステム(安眠枕製造販売)
カバリエレ(サイクルショップ)

テクニカルスポンサー
デローザ フレーム(完成車)サポート
エフ・エス・エー  ハンドル&ステム(デローザ経由サポート)
カンパニョーロ  コンポーネント&ホイール(デローザ経由サポート)
パナレーサー(クリンチャー&チューブラータイヤ)
ガーミン<いいよねっと>(GPSメーター&パワーメーター他)

ピセイ(レースウエア)

パワーバー(スポーツエナジーフーズ)
フィジーク(サドル&ハンドルバーテープ)
ラス(ヘルメット)
ルック(ビンディングペダル)
シディー(シューズ)
リガード(パワー&コンディショニング ソックス&テーピングケア用品)
タックス (固定型トレーナー&3本ローラー台)
ヴィプロス(オイル&グリス、洗浄ケミカル関連商品)
ビチスポルト(バイク作業スタンド及び整備関連商品)

2012年春先のレースプログラム

1月5日~15日   Vuelta ciclista de chile CHI(チリ) 2.2
2月4日       G.P. Costa degli Etruschi ITA(イタリア) 1.1
2月9日~12日 Giro della Provincia di Reggio Calabria-Challenge Calabria ITA(イタリア) 2.1
2月18日    Trofeo Laigueglia ITA(イタリア) 1.1
2月25日    Gran Premio Regio Insubrica SUI(スイス) 1.1
2月26日    G.P. Città di Lugano SUI(スイス) 1.1
3月1日      Giro del Friuli V.G. ITA(イタリア) 1.1
3月3日      Strade Bianche ITA(イタリア) 1.1
3月20日~ 24日 Settimana Internazionale Coppi e Bartali ITA 2.1
なお2月下旬から3月に掛け若手グループで、ベルギーもしくはフランスでのレースを転戦する予定在り。

text:Team NIPPO 
edit:Hideaki.TAKAGI 
photo:Keita.OHNISHI, Hideaki.TAKAGI
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投稿者: マーク カヴェンディッシュ
出版社: 未知谷 (2011)
装丁: 単行本, 280 ページ
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装丁: ハードカバー, 192 ページ
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出版社: Random House Australia (2011)
装丁: ペーパーバック, 339 ページ