ツール・ド・フランス出場権を獲得しているユーロップカー(フランス)のツール・ド・フランス2011出場メンバーが発表された。残念ながら新城幸也の名前はなかった。ユキヤの2009年からの3年連続ツール出場は途絶え、日本人の出場はゼロとなる。

全日本選手権で積極的な走りを見せた新城幸也(日本、ユーロップカー)全日本選手権で積極的な走りを見せた新城幸也(日本、ユーロップカー) photo:Hideaki.TAKAGI6月27日にチームユーロップカーは公式サイトにおいて、既に発表されていた5人に加え、新たに4名の選手を発表。今年のツールはチームのお膝元ヴァンデ県がグランデパールに選ばれており、出場する9名は全てフランス人という構成となった。そこには新城幸也の名前はなかった。

全日本選手権を2位で終えた新城幸也(ユーロップカー)全日本選手権を2位で終えた新城幸也(ユーロップカー) photo:Kei Tsujiユキヤは公式サイトで『ご報告』として「応援して頂いている皆様 今年も全日本選手権勝つことが出来ませんでした。ごめんなさい。そして、先ほどチームから発表があり、、、今年はツールドフランスに出る事が出来ません。楽しみにして頂いていた皆さん、本当にごめんなさい。僕はこの結果を受け止め、さらに強くなって帰ってきます。だから、これからも応援して下さい」と綴っている。

ジャン=ルネ・ベルノドー監督は公式サイトで「チームユーロップカーのメンバー全員がシーズン開始から調子が良かったため、9人のライダーを選び出すことは簡単ではなかった」とコメントしている。

レース後の記者会見に臨む新城幸也(ユーロップカー)レース後の記者会見に臨む新城幸也(ユーロップカー) (c)Makoto.AYANOチームユーロップカーは春先から好調で、6勝を挙げたトマ・ヴォクレールを始め、ドーフィネで山岳ステージで勝利し、総合で6位かつタイムトライアルのナショナルチャンピオンに輝いたばかりのクリストフ・ケルヌなど、メンバーの多くが勝利を挙げている。

6月26日に岩手県八幡平・岩手山山麓で開催された全日本選手権ロードレース エリート男子で別府史之(レディオシャック)に破れて2位に終わったユキヤは、インタビューでツール・ド・フランス出場について聞かれると、
「本当は今日優勝して、チームに『勝ったからツール・ド・フランスのメンバーにして』とお願い出来ればよかったんですが、それができなくなってしまった。今年のツールは僕の住んでいるヴァンデ地方をスタートするのでぜひ出たいんですが、チームの選手皆が出たいと思っているから...。ツールにもし出れれば、この全日本で勝てなかったからこそいい走りができた、というふうに見返す走りを見せたい。もし選ばれなかった場合は世界選手権を目標にしたい」と話していた。

新城幸也レース後インタビュー



text:Makoto Ayano
photo:Hideaki Takagi,Kei Tsuji.Makoto Ayano