午後のロードレースでは、午前中の個人TTでリーダージャージを獲得した高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)みずからメイン集団を引く。逃げるのは京都産業大学勢ら。結局、ステージ、個人総合、ポイント、U23の各賞を同大が占め、翌22日の第2ステージへ。

1b 200人がスタート1b 200人がスタート photo:Hideaki.TAKAGI
2days race in 木祖村は、JCF登録さえしていれば誰でも出られる。出られないのはコンチネンタルチームと大学個人ロード3位までの選手など。学連、実業団あるいはMTBやシクロクロスで活躍するレーサーも揃う。ステージレースを走りたい気持ちがあれば、混成チームでも参加できる。合計なんと40チーム200名が2日間3ステージのロードレースに参加した。

1a TT 1位の高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)1a TT 1位の高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形) photo:Hideaki.TAKAGI組織を横断するような画期的なレースを主宰したのは長野県自転車競技連盟の藤森信行氏。走る意欲を持ってさえいればレースに出られるのだ。これは特に学生など若手にとって朗報。そのため大学生のチームや混成で参加する若手、各種目のトップ選手など多彩な顔ぶれとなった。

会場は長野県木祖村の水資源開発公団味噌川ダム管理用道路で、1周9kmのアップダウンとコーナーの多い周回コースだ。
初日の5月21日(土)は、午前中に1周弱8.5kmの個人TTのステージ1a。午後は9kmを8周する72kmのマスドスタートのロードレースだ。


1b 4賞ジャージがスタートラインに付く1b 4賞ジャージがスタートラインに付く photo:Hideaki.TAKAGI個人TTは一昨年総合2位の高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)が最終走者で出走。入念なアップを重ねた高岡は、2位の小嶋洋介(京都岩井商会GANWELL RACING)に9秒の大差をつけて圧勝。リーダージャージに袖を通した。
20チームが一人ずつ5組に分かれて出走していったが、序盤は風が弱く結果として上位者が多かった。後半ほど特に最終5組目は強めの風が吹いたが、最終走者の高岡はそれでも2年前の自己記録を更新して優勝した。
優勝の高岡は「2年前よりも風が強いのにタイムを短縮できたのは嬉しい。パフォーマンスは落ちていないとは思うが、それも優勝できたから結果的に思うこと」と謙虚に語る。


1b 6周目、リーダージャージの高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)みずからメイン集団を引く1b 6周目、リーダージャージの高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)みずからメイン集団を引く photo:Hideaki.TAKAGI午後からステージ1aの8周92kmのマスドスタートロードレースが始まった。各賞ジャージが先頭に並んでスタート。序盤からラバネロやアクアタマなど積極的に仕掛ける。2周目でメイン集団は早くも半分の100人ほどに。

5周目にそれまで逃げていた選手たちが吸収されるタイミングで7人が先行。10秒ほどの差のメイン集団はリーダージャージの高岡自らが引っ張る。逃げの7人は6周目に吉岡直哉(京都産業大学)が単独で逃げ、木村圭祐(京都産業大学)、西川昌宏(Esperance Stage/WAVE ONE山口)、奥村将徳(京都岩井商会GANWELL RACING)の3人が追走さらに数人の追走にメイン集団に。先頭からメインまでは約2分まで広がる。


1b ラスト1周へ、吉岡直哉(京都産業大学)が先頭で逃げ続ける1b ラスト1周へ、吉岡直哉(京都産業大学)が先頭で逃げ続ける photo:Hideaki.TAKAGI7周目、吉岡が先頭で逃げ続け、追走3人にメイン集団の構図のまま最終周回の8周目へ。追走の3人から木村が抜け出すが残りの2人が吸収、結局吉岡が逃げ切り、2位争いは木村が制し、京都産業大学勢がワン・ツーを達成。木村はU23賞を、そして序盤にポイントを稼いだ鍵本はスプリント賞を獲得した。

2つ目のこのレースは逃げ集団からさらに前へ出る積極的な好レースに。1つ目の個人TTで圧勝した高岡は、強すぎるばかりに徹底的にマークされ動くことができなかった。いっぽうで差をつけて勝つしかないと考えた大学生など若手が積極的にレースを作ったため、前へ出て行くレースになった。ステージレースならではの展開だ。

各選手等のコメント
京都産業大学 秋田謙監督
今シーズンはなかなかうまく進められなかったが、ようやく結果を出すことができた。一人ひとりが勝ちたいと思った結果。明日は守りでなく攻めていくレースにしたい。

優勝した吉岡直哉(京都産業大学)
TTが良くなかったのでロードレースで行くしかないと考えた。今日は1年生の鍵本が序盤に動いてくれ、そして中盤以降は木村が動いてくれた。チームで動いた結果の勝利。明日も前へ動く積極的なレースをしたいです。

1b 吉岡直哉(京都産業大学)が独走優勝1b 吉岡直哉(京都産業大学)が独走優勝 photo:Hideaki.TAKAGI2位の木村圭祐(京都産業大学)
TTで後れを取ったので逆転するしかないと動いた。最後は逃げた吉岡に合流したかったが吉岡のほうが強かった。強いチームメイトたちで頼もしい。明日はもっと動いて優勝したい。

スプリント賞の鍵本大地(京都産業大学)
先輩方が後半にうまく動けたらと思い前半に動いた。その結果のスプリント賞だと思います。終盤に前で出たかったけれどもできず、まだまだ力が足りません。

ステージ1a 個人TT 8.5km
1位 高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)11分45秒46
2位 小嶋洋介(京都岩井商会GANWELL RACING)+09秒29
3位 浜頭恭(KING ACQUA TAMA)+13秒58
4位 木村圭祐(京都産業大学)+18秒79
5位 若杉圭祐(BREZZAエルドラード)+19秒12
6位 サミュエル・ギルバート(青FLR with じてんしゃの杜)+19秒27
7位 増田輝之(黒FLR with じてんしゃの杜)+22秒84
8位 西川昌宏(Esperance Stage/WAVE ONE山口)+23秒01

ステージ1b ロードレース 72km
1位 吉岡直哉(京都産業大学)1時間47分15秒
2位 木村圭祐(京都産業大学)+49秒
3位 西川昌宏(Esperance Stage/WAVE ONE山口)+50秒
4位 奥村将徳(京都岩井商会GANWELL RACING)
5位 栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)+1分09秒
6位 安井雅彦(DE ROSA東京大学)+1分18秒
7位 高橋義博(チームCB)+1分22秒
8位 菅野正明(Fuji-Cyclingtime.com Japon)

ステージ1b終了時点の総合成績
個人総合時間
1位 吉岡直哉(京都産業大学)1時間59分17秒
2位 木村圭祐(京都産業大学)+45秒
3位 西川昌宏(Esperance Stage/WAVE ONE山口)+54秒
4位 奥村将徳(京都岩井商会GANWELL RACING)+1分02秒
5位 高岡亮寛(イナーメ・アイランド信濃山形)+1分06秒
6位 栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)+1分22秒
7位 安井雅彦(DE ROSA東京大学)+1分27秒
8位 若杉圭祐(BREZZAエルドラード)+1分30秒


個人総合スプリント賞
鍵本大地(京都産業大学)

個人総合U23賞
木村圭祐(京都産業大学)

個人総合O40賞
浜頭恭(KING ACQUA TAMA)

photo&text:高木秀彰
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