レッジョ・エミリア~ラッパロ間の173kmで争われたジロ・デ・イタリア第3ステージで、3級山岳・ボッコ峠の下りでワウテル・ウェイラント(ベルギー、レオパードトレック)が落車。頭部を強打し、心肺蘇生による救命処置むなしく死去した。26歳だった。

ワウテル・ウェイラント(ベルギー、レオパードトレック)ワウテル・ウェイラント(ベルギー、レオパードトレック) photo:Kei.TSUJIワウテル・ウェイラント(ベルギー、レオパードトレック)はこの日メイン集団で走っていたが、ゴールまで約30km手前の3級山岳・ボッコ峠のテクニカルな下りで落車した。近くを走っていた別府史之(日本、レディオシャック)によれば、ウェイラントは後ろを振り返った際に左側の縁石に顔から突っ込んでしまったという。

頭部から激しく出血するウェイラントの容態は深刻で、路上で心肺蘇生による懸命な救命措置が行われたが、治療にあたった医師がイタリア国営放送RAIの放送中にウェイラントが死去したことを語った。

ウェイラントはクイックステップに所属した2010年のジロ・デ・イタリア第3ステージでステージ優勝を飾っており、火曜にその1周年を迎えるところだった。ウェイラントは4月に開催されたシュヘルデプライスでもゴール直前でタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)とともに落車して負傷し、このジロでレースに復帰したばかりだった。

また、ウェイラントの妻はこの9月に子供を授かる予定だったという。



text:Makoto.AYANO

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