シクロクロスのシーズン締めくくりとなる世界選手権がオランダ・ホーヘルヘイデで開催されている。
1月31日にはU23が開催され、日本の竹ノ内悠は36位、小坂光は43位だった。

スタートを待つ小坂と竹之内スタートを待つ小坂と竹之内 photo:日本ナショナルチーム
朝の気温は氷点下近くに冷え込み、路面は凍結して非常に硬く滑りやすい印象だ。1月31日、2月1日の全2日間で、初日にジュニアとU23、2日目に女子とエリートのレースが行われる。

さっそく31日に行われたU23のレースをみていこう。参加するのはジュニアのころから世界選手権に出場している竹ノ内悠(TREK)と、今回が初出場となる小坂光(スワコレーシング)だ。

名前から想像がつくとおり、小坂は全日本選手権2位の小坂正則(スワコレーシング)を父にもつ。今大会に親子揃って出場することも話題だ。

「この世界選手権が楽しみで仕方がなかった」という竹ノ内と、緊張感が隠せない小坂がスタートラインに立った。

スタートは石畳のような舗装路を上っていく。いいスタートを切ったのは竹ノ内。序盤の周回を先頭集団内で重ね、観客からも「ジャパーン!」の歓声が飛び交うが、しだいに失速。集団からは遅れてしまった。
U23で43位となった小坂光(日本)U23で43位となった小坂光(日本) photo:日本ナショナルチーム
小坂は、スタートの位置取りがうまくできなかったが、マイペースに周回をこなしていく。「自分のいまの力を出し切れた」という結果は43位。
竹ノ内悠は36位でフィニッシュ竹ノ内悠は36位でフィニッシュ photo:日本ナショナルチーム
竹ノ内は36位でフィニッシュした。竹ノ内の目標は10位以内に入ることだった。その目標は達成できなかったが、集団内で走れたことに確かな手応えを掴んでいた。


竹ノ内悠コメント
「踏んでも先頭集団から離れてしまった。世界選手権のレベルの高さや選手の速さを感じた。加速についていけるパワーを身につけたい。でも先頭集団で走った感覚は応援も本物だったし、すごく気持ちよかった。そこで走り続けられるように頑張りたい」。

小坂光コメント
「去年も出場したかったけど、実力が足りなくて行けなかったから、今年は必ず行こうとこの世界選手権を目標に1年間トレーニングを積んできた。目標の完走が果たせたし、自分の実力を発揮できたので、この結果に満足している。走っていて面白かった。また来年も絶対に走りたいと思う」。



【リザルト】
UCIシクロクロス世界選手権2009 U23

1位 フィリップ・ヴァルスェベン(ドイツ)  0:52:48
2位 クリストフ・フィングステン(ドイツ)   +00:21
3位 パウエル・スチェパニャク (ポーランド) +00:21
36位 竹ノ内悠(日本)                +02:42
43位 小坂光(日本) +03:42


明日は女子とエリートのレースが開催される。辻浦圭一(ブリヂストンアンカー)と豊岡英子(Team ayakotoyooka)の、国内では敵なしの全日本チャンピオンコンビの走りに期待がかかる。


photo&text:日本ナショナルチーム