伝統的なバイクブランドが多いイタリアにあって、クオータは比較的歴史の浅いカーボン専業の新興メーカーだ。若いメーカーらしく開発にも積極的で、プロチームアージェードゥーゼルへの供給もあって、瞬く間にカーボンロードのトップブランドに登り詰めた。

クオータ の超軽量モデル KOM EVOクオータ の超軽量モデル KOM EVO photo:Takashi.Kayaba

超軽量のKUOTA KOMがEVOに進化

そんなクオータは2011年モデルでは、KOM EVOを発表。フレームにナノテクノロジーを採用したユニディレクショナルカーボンを使用したKOM EVOは、クオータが得意とするモノコックフレームだ。BB30と下側が太い、テーパーヘッドを使用して、最新のトレンドをキャッチしている。

トップチューブは大口径ですごい迫力だトップチューブは大口径ですごい迫力だ photo:Takashi.KayabaBB周辺は複雑な造形で補強されて強度アップが図られているBB周辺は複雑な造形で補強されて強度アップが図られている photo:Takashi.Kayaba


カーボンの積層に関して新しいテクノロジーが導入されたようで、ハイモデュールカーボンのニュー・ラミネーションシステム採用ということを意味するロゴがフレームに踊っている。

2010年までのモデルはシートチューブがモノステーだったが、EVOはトレック・マドンなどに似た扁平のモノステーに形状が変更された。ヘッドチューブは 1-1/8 1-1/2に。ダウンチューブもボリュームが増しているようだ。

KOM EVO 来季アージェードゥーゼルが乗るカラーのようだ KOM EVO 来季アージェードゥーゼルが乗るカラーのようだ  photo:Takashi.Kayaba
扁平で強度あふれる形状となったステー扁平で強度あふれる形状となったステー photo:Takashi.Kayaba

公式重量は5℃スローピングのSサイズで985gとなっているが、フレームのボリュームに反して軽量なためか相当に軽く感じる。ネットで一時期騒がれた“フレーム重量600g台”というのはどうやら行き過ぎた噂に過ぎないようだが、乗っても持ってもかなり軽いのは確からしい。日本での発売が待ち遠しいモデルだ。

トライアスロンおよびTTモデルのKALIBURトライアスロンおよびTTモデルのKALIBUR photo:Takashi.Kayaba
エアロ形状のヘッドのボリュームエアロ形状のヘッドのボリューム photo:Takashi.Kayabaシート&チェーンステーの造形シート&チェーンステーの造形 photo:Takashi.Kayaba




photo&text:Takashi.Kayaba
edit:Makoto.AYANO

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