UCI(国際自転車競技連合)は9月8日、8月に行なわれたレース外ドーピング検査でロイ・センチェンス(ベルギー、チームミルラム)のサンプルからEPOの陽性反応が出たと発表した。暫定的な出場停止処分を受けたセンチェンスはブエルタ・ア・エスパーニャを離脱する。

ロイ・センチェンス(ベルギー、チームミルラム)ロイ・センチェンス(ベルギー、チームミルラム) photo:Cor VosUCIのプレスリリースによると、8月16日に行なわれたレース外ドーピング検査で採取されたセンチェンスの尿サンプルから、禁止薬物EPO(エリスロポエチン)の陽性反応が検出された。UCIはセンチェンスを暫定的に出場停止状態に。センチェスはBサンプルの再検査を要請する権利を有している。

センチェスはオランダにほど近いベルギー・リンブルグ出身の29歳。2001年にロンド・ファン・フラーンデレンのエスポワール(U23)レースで優勝し、2002年にラボバンクでプロデビュー。2003年にセミクラシックのクールネ〜ブリュッセル〜クールネで優勝している。2007年から3年間サイレンス・ロットに所属し、今年チームミルラムに合流した。

センチェスは現在ブエルタに出場中で、第11ステージでトップから2分25秒遅れのステージ32位。総合では29分17秒遅れの49位につけていた。もちろんセンチェンスは第12ステージをスタートしない。ベルギーの自転車競技連盟が処分を決定するまで、センチェスはレースに出場できない。

text:Kei Tsuji