7月28日付けのレキップ紙が伝えたところによると、ツール・ド・フランスで3度目の総合優勝を果たしたアルベルト・コンタドール(スペイン)が、今シーズン限りでアスタナを離れる。移籍先として名前が挙がっているのは、ビャルヌ・リース監督率いるサクソバンクの後継チームだ。

ツールを制したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)がアスタナのチームメイトとシャンパンで乾杯!ツールを制したアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)がアスタナのチームメイトとシャンパンで乾杯! photo:Cor Vos2007年と2009年、2010年のツール覇者コンタドールがアスタナを去る。レキップ紙によると、コンタドールはアスタナが提示した年俸400〜500万ユーロ(4億5000万円〜5億7000万円)という契約延長のオファーを断った。コンタドールは2008年から3年間所属したカザフスタンチームを去ることになる。

アスタナチームはプレスリリースの中で「コンタドールの離脱はチーム側の決定ではない。我々は今年度よりも高い金額を提示したが、ツール開幕前からコンタドールは契約を延長しない意思を示していた。彼の意思を尊重したい」とコメントしている。

コンタドールの移籍先として浮上しているのが、ビャルヌ・リース監督率いるサクソバンクの後継チームだ。チームを離脱し、ルクセンブルクの新チームへの移籍が有力視されているアンディとフランクのシュレク兄弟(ルクセンブルク)のポジションにコンタドールが就く。

今シーズン限りでサクソバンク社がスポンサーを撤退するため、同チームは来シーズン名称を変更して再スタートする予定。すでにアメリカのサンガード社をスポンサーに就いており、近々新スポンサーが発表される見通しだ。

しかしまだまだコンタドールとの正式な契約は進んでおらず、今後他のチームも名乗りを上げることになるだろう。世界最強のオールラウンダーとして名を馳せるコンタドールの争奪戦に注目したい。

text:Kei Tsuji