ドワーズ・ドール・フラーンデレンのラスト68kmで発生した高速集団落車。ヴィスマ・リースアバイクはワウト・ファンアールト(ベルギー)が鎖骨・肋骨骨折を負ったことを発表した。



レース序盤のワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)。春のクラシック戦線からの離脱を強いられた photo:CorVos

落車が起きたのはドワーズ・ドール・フラーンデレンのラスト68km地点。優勝候補が多数含まれたメイン集団が勝負所の登坂「カナリエベルグ」に向けてスピードを上げている最中、選手同士の接触を発端に10名以上の選手たちが高速のままアスファルトに投げ出された。

最もひどく傷ついていたのはワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)だった。背中に大きな傷を作り、痛みに苦しんだファンアールトはそのまま担架に乗せられてレースからリタイア。チームはその後ファンアールトが鎖骨骨折と数本の肋骨骨折を負っていることを公表した。

「病院で(ワウト)は鎖骨骨折と数本の肋骨骨折と診断された。彼の回復にどれくらいの時間がかかるかは不明。ツール・ド・フランダース、パリ〜ルーベ、アムステル・ゴールドレースを欠場することは明らかだ(チームSNS)」。先週金曜日のE3サクソ・クラシックではパテルベルグで落車しながらも単独追走して3位に入るなど好調ぶりを披露していただけに、ファンアールトの戦線離脱はチームにとって計り知れないマイナスとなる。

既にクリストフ・ラポルト(フランス)とディラン・ファンバーレ(オランダ)が体調不良で、3日前のヘント〜ウェヴェルヘムで落車したヤン・トラトニク(スロベニア)は今回出場したもののリタイア。マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ)とマリアンヌ・フォス(オランダ)で男女ドワーズ・ドールを制したものの、苦しい春のクラシック戦線を過ごすヴィスマ・リースアバイクにとって厳しい追い打ちだ。

好調ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、リドル・トレック)も鎖骨を骨折 photo:CorVos

この落車ではヘント覇者のマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)とE3で2位に入ったヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、リドル・トレック)、ビニアム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)も負傷する事態に。擦過傷を負ったピーダスンやストゥイヴェン、ギルマイはリタイア。リドル・トレックはストゥイヴェンが鎖骨骨折していることを明らかにしている。

text:So Isobe

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