Jプロツアー第3戦の「真岡芳賀ロードレース」は、最終周回に抜け出した4名でのスプリント勝負となり、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が2022年以来のJプロツアー勝利を挙げた。プロリーダージャージは石原悠希(シマノレーシング)が新たに獲得した。



今シーズン初めて全チームが揃ったJプロツアー第3戦 photo:Satoru Kato

「真岡芳賀ロードレース」は、昨年までジャパンサイクルリーグ(JCL)のレースとして開催されてきたが、今年はJプロツアーに組み込まれての開催となった。

コースは、宇都宮市の東に位置する栃木県真岡市の井頭公園をスタート・フィニッシュとする1周7.2km。真岡市と芳賀町の2市町にまたがり、アップダウン控えめな平坦基調のコースレイアウトだ。コース幅の変化と直角コーナーの多さが特徴で、集団後方はストップ&ゴーの繰り返しで消耗し、中切れの餌食になることが予想される。
午前中のレースは雪が降る中(写真はユースY1カテゴリーのレース) photo:Satoru Kato

急に戻ってきた陽差しで田畑から水蒸気が上がる photo:Satoru Kato

この日は午前中に雪が降る寒さ。Jプロツアーがスタートした午後には雨に変わり、陽差しも戻ったものの、真岡市での最高気温はレース終了後の16時に記録した7.9℃止まりで、ロードレースよりもシクロクロス向きな気候の中でのレースとなった。

コーナーが連続する区間で集団が長く伸びる photo:Satoru Kato

レース中盤から逃げ続けた岡本隼(愛三工業レーシングチーム)と入部正太朗(シマノレーシング) photo:Satoru Kato

14周100.8kmのレースは、Jプロツアーとしては短距離のレースとあってリアルスタート直後からペースが上がる。5周目、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)と入部正太朗(シマノレーシング)の2名が先行すると、メイン集団との差は一気に30秒以上まで開く。その後も差は広がり、レース終盤に差し掛かる9周目には1分近くまでになった。

レース終盤 宇都宮ブリッツェンがメイン集団をコントロール photo:Satoru Kato

これに対し、地元チームの宇都宮ブリッツェンがメイン集団のコントロールを開始。11周目に40秒差まで縮め、12周目にはキナンレーシングチームも加担して一気に20秒未満の差まで縮める。

残り2周 後方から迫る集団を見る入部正太朗(シマノレーシング)と岡本隼(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato

最終周回 先頭集団の4名 後方の集団は脚が止まっている photo:Satoru Kato

残り2周となる13周目、メイン集団が岡本と入部が吸収。最終周回に入り、アタック合戦の中から4名が先行する。メンバーは、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、石原悠希(シマノレーシング)、渡邉和貴(アヴニールサイクリング山梨)。エヴァー・サウル(レバンテフジ静岡)。メイン集団は追走の脚が止まり、差は10秒前後に開いて残り2kmを通過する。

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が先行 photo:Satoru Kato

ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が優勝 photo:Satoru Kato

先行した4名はそのまま逃げ切り、最後のスプリント勝負へ。地元勝利を狙う石原を、「残り50mで前に出た」と言うトリビオがかわして先着。2022年10月のかすみがうらロードレース以来、約1年半ぶりのJプロツアー優勝を決めた。

フィニッシュ直後、ハンドルを叩いて悔しがった石原だったが、このレースの結果リーダージャージを獲得。寺田吉騎のU23リーダーとあわせ、シマノレーシングが2種のリーダージャージを独占する結果となった。
Jプロツアー2024 第3戦 真岡芳賀ロードレース 結果(100.8km)
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 2時間20分45秒
2位 石原悠希(シマノレーシング) +0秒
3位 渡邉和貴(アヴニールサイクリング山梨) +2秒
4位 エヴァー・サウル(レバンテフジ静岡) +3秒
5位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) +8秒
6位 織田 聖(マトリックスパワータグ) +8秒
表彰式 photo:Satoru Kato
リーダージャージ2種はシマノレーシングが独占 photo:Satoru Kato


Jプロツアーリーダー 石原悠希(シマノレーシング)
U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシング)

中間スプリント賞 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
敢闘賞 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
ベストアシストライダー 沢田時(宇都宮ブリッツェン)
ベストアグレッシブライダー 入部正太朗(シマノレーシング)
ベストホープフルライダー 渡邉和貴(アヴニールサイクリング山梨)
栃木県民賞 石原悠希(シマノレーシング)
ベストチーム賞 シマノレーシング



女子優勝 古谷桜子(湾岸サイクリング・ユナイテッド) photo:Satoru Kato
E1優勝 中川由人(SBC Vertex Racing Team) photo:Satoru Kato


Y1(ユース)優勝 関口煌大(COWGUMMA) photo:Satoru Kato
マスターズ優勝 松井大悟(イナーメ信濃山形-EFT) photo:Satoru Kato




text&photo:Satoru Kato

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