フランス籍の女子コンチネンタルチームであるコフィディス・ウィメンが、水谷壮宏氏の監督就任を発表した。同氏はこれまでブリヂストンやNIPPO・ヴィーニファンティーニなどで監督を務め、2023年は愛三工業レーシングを率いていた。



コフィディス・ウィメンの監督就任が発表された水谷壮宏氏 photo:Makoto.AYANO

「アジアで経験を積み、再びヨーロッパで仕事をすることが僕自身にとって重要なことだった。昨年末に(監督である)ゴルカ・ゲリカゴイティアから誘いを受け、セドリック・ヴァスールGMと話し合いをする中で、このオファーを断る理由が見当たらなかった」と、コフィディス・ウィメンのスポーツディレクター(監督)に就任した水谷壮宏氏は語った。

水谷氏は2006年に現役を引退した50歳。新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)などを輩出した梅丹本舗・GDRで監督としてのキャリアを始め、2013年から5年間はブリヂストン・アンカー(現チームブリヂストンサイクリング)で監督を務めた。その後は中国ナショナルチームで女子選手の指導を経験し、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネとNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスを経て、2023年は愛三工業レーシングチームを率いた。

チームのマネージャー兼監督のメラニー・ブリオ氏は水谷氏について「彼はチームに経験と洞察力、ノウハウをもたらし、このチームを高いところまで成長させてくれるだろう。今年のレースカレンダーは過密で、特にワールドツアーで2人の監督を置くのが重要なことだった」と語っている。

フランス王者ヴィクトワール・ベルトーを擁するコフィディス・ウィメン photo:Cofidis

コフィディス・ウィメンは2022年に創設されたコンチネンタルチーム(ワールドチームに次ぐ2番目のカテゴリー)。昨年はヴィクトワール・ベルトーが22歳にしてフランス選手権女子エリートロードレースを制し、24歳のスプリンターであるヴァレンタイン・フォルタン(フランス)がシーズン4勝と若手の活躍が目立った。

そして今年は37歳のベテランで、元オーストラリア王者のサラ・ローイが移籍。また昨年はトレーニー(研修生)だった世界選手権女子ジュニア王者のジュリー・ベゴ(フランス)が正式加入するなど、ワールドチームに引けを取らない強力なメンバーが揃った。

なお、チームの初戦は2月4日開催のワンデーレース、ブエルタCVフェミナス(UCI1.1)を予定している。

text:Sotaro.Arakawa

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