ファンデルプール、ファンアールト、ピドコックが今季CX出場レースを発表

5度目の世界王者を目指すマチュー・ファンデルプール（オランダ、アルペシン・フェニックス）とそのライバル・ファンアールト、そして近年躍進を見せるピドコックがそれぞれシクロクロス2021-2022年シーズンの出場レースを発表した。

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昨季の世界選手権で4度目の世界王者に輝いたマチュー・ファンデルプール（オランダ） photo:CorVos
来年1月30日にアメリカ・ファイエットビルで行われる世界選手権で、4年連続5度目のアルカンシェルを目指すファンデルプール。東京五輪で背中の怪我を悪化させたものの、10月3日のパリ〜ルーベ以降は治療とリハビリに専念し、万全のコンディションで12月18日に母国オランダ・ルクフェンでシーズン初戦を迎える。

その後は世界選手権で1列目スタートの確保に繋がるポイントを加算すべく、ワールドカップを中心に参戦。14戦10勝（4度の2位）という圧倒的な勝率を残した昨年と同じように、5週間で12レースというスケジュールで世界選手権に標準を絞る。

一方、ワウト・ファンアールト（ベルギー、ユンボ・ヴィスマ）はワールドカップだけではなく、スーパープレスティージュやX20トロフェーなど満遍なく出場する。ボーム（ベルギー）で開幕を迎え、昨年奪還したベルギー国内選手権（1月9日）でシクロクロスシーズンを締めくくる予定で、ロードレースのクラシックが2月下旬から本格化するため、今季の世界選手権は不出場が濃厚と見られている。

昨年の世界選手権はパンクで2位に終わったワウト・ファンアールト（ベルギー） photo:Nobuhiko Tanabe
昨季ヨーロッパ屈指の難コースでシクロクロスメジャーレース初勝利トーマス・ピドコック（イギリス、トリニティレーシング） photo:CorVos
昨年ガーフェレ（ベルギー）でファンデルプールを抑えてエリート初勝利を挙げたトーマス・ピドコック（イギリス、イネオス・グレナディアーズ）は、ファンアールトと同じく初戦にボーム（ベルギー）を選んだ。コーチであるカート・ボガーツ氏は「我々の目標はワールドタイトルだ。（世界選手権の舞台である）ファイエットビルには経験を積みに行くのではなく、トムに勝つ可能性があると思っている。究極の目標である3種目（シクロクロス、MTB、ロードレース）すべてでの世界王者は変わらない」と意気込みを語っている。

注目されるシクロクロス界の”ビッグ・スリー”による直接対決は、12月26日にベルギー・デンデルモンデで行われるワールドカップ第13戦の予定だ。