カレブ・ユアンでのスプリント勝利を狙ったロット・スーダルのバイクをピックアップ。ユアンが愛用するエアロロードのNOAH FASTや、軽量オールラウンドモデルのHELIUM SLX、TTバイクのDEAN FASTを紹介する。



ロット・スーダルのHELLIUM SLXロット・スーダルのHELLIUM SLX photo:Makoto.AYANO
ハンドル周りはデダで統一ハンドル周りはデダで統一 photo:Makoto.AYANOBORA ULTRA WTOにはチューブレスレディのCORSAがアセンブルされるBORA ULTRA WTOにはチューブレスレディのCORSAがアセンブルされる photo:Makoto.AYANO


カレブ・ユアン(オーストラリア)をエースに据え、ステージでの勝利を狙ってツールを戦ったロット・スーダル。残念ながら、第4ステージでユアンは落車に巻き込まれてしまい、リタイア。その後もリタイアが続き、パリにたどり着いたのは4名と、受難のツールとなった。

そんなロット・スーダルだが、チームが駆るのはリドレーの軽量オールラウンドモデル"HELIUM SLX"と、エアロロードの"NOAH FAST”だ。平坦ステージではNOAH FAST、山岳ステージではHELIUM SLXと、各選手が各ステージでバイクを乗り換えながら3週間を戦った。

カレブ・ユアンのNOAH FASTカレブ・ユアンのNOAH FAST photo:Makoto.AYANO
11速のスーパーレコードを使用するユアン11速のスーパーレコードを使用するユアン photo:Makoto.AYANOサドルはセッレイタリアを使用する。サドルはセッレイタリアを使用する。 photo:Makoto.AYANO


特別な長い仕様のシフトレバーを使用するカレブ・ユアン特別な長い仕様のシフトレバーを使用するカレブ・ユアン
コンポーネントはカンパニョーロのSUPER RECORD EPS。12速化して久しいコンポーネントであるが、ユアンは未だに11速コンポを愛用している。その理由は、スプリント時にもアクセスしやすい特別製の長いシフトレバーだと推測される。

チーム全員がディスクブレーキを使用しており、山岳ステージでもそれは変わらず。ホイールはカンパニョーロのBORA ONE50、およびBORA ULTRA WTOを使用。アップダウンの多いステージではチューブラー仕様でトータル重量に優れるBORA ONE50を、平坦ステージではBORA ULTRA WTOを選ぶ傾向が見られた。タイヤはヴィットリアのCORSAシリーズ。BORA ONEではチューブラー、BORA ULTRA WTOではチューブレスを使用している。

TTバイクのDEAN FASTTTバイクのDEAN FAST photo:Makoto.AYANO
DEANは専用コックピットを使用するDEANは専用コックピットを使用する photo:Makoto.AYANOTTバイクには専用モデルのWATTを使用する選手もTTバイクには専用モデルのWATTを使用する選手も photo:Makoto.AYANO


ハンドルなどのパーツ類は一貫してデダエレメンティを使用しており、NOAH FASTには専用コックピットが用意されているにもかかわらず、SUPER ZEROで統一されている。ただ、ユアンのNOAH FASTには純正のステム一体型ハンドルがアセンブルされていた。丸型シートポストを採用するHELLIUMにはカーボン製の軽量なSUPER LEGGERAが差し込まれていた。サドルはセッレイタリア、ボトルケージはタックス、バーテープはリザードスキンズだ。

TTバイクのDEAN FASTはリムブレーキ仕様。12速のTTモデルが無いため、こちらは全員が11スピードのスーパーレコードを使用する。ホイールは前輪がBORA WTO 77、リアがBORA ULTRA TTという組み合わせで、タイヤは転がりの軽いCORSA SPEEDをチョイスした。

text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto.AYANO

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