3Dプリントのパッドを採用したことで高い注目を浴びたフィジークの"ANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVE"。薄緑色のクッションが目を引いたハイエンドモデルに、黒色クッションのバージョンが登場した。



フィジーク ANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVE BLACKフィジーク ANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVE BLACK (c)カワシマサイクルサプライ
薄緑色の格子状パッドを備え、全世界のサイクリストから注目されたフィジークのANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVE。一般的なフォームでは厚みを変えることでクッション性をコントロールしていたところ、3Dプリントパッドで格子の大きさや密度の調節を行うことで快適性向上を狙っているサドルだ。

フィジークはモビスターやイネオス・グレナディアーズらトッププロからアマチュアまで幅広いサイクリストを対象に、座面への圧力のかかり方を調査。エアロポジションではノーズ部分、アップライトな場合はテール付近などポジションごとに圧力がかかる部分や荷重の大きさを研究した結果が、ADAPTIVEのパッドに反映されているという。

黒色の3Dプリントパッドを貫く中央のチャネルによっても快適性を向上させている黒色の3Dプリントパッドを貫く中央のチャネルによっても快適性を向上させている (c)カワシマサイクルサプライ
結果として従来のフォームよりも約60%もの圧力低減が、3Dプリントパッドによって成し遂げられたとフィジークは説明する。イネオス・グレナディアーズのメンバーがツール・ド・フランスにADAPTIVEを投入していたことからも、その性能の高さは窺えるだろう。

革新的な3Dプリントパッドを最初に与えられたのは、ANTARES VERSUS EVO 00というトップモデルだった。フルカーボンシェル、カーボン製のメビウスレールにより優れた軽量性とパワー伝達性を実現したベースには、薄緑色のパッドが組み合わせられており、その独特なカラーリングも相まって衝撃的なデビューを果たしていた。

フィジーク ANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVE BLACKフィジーク ANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVE BLACK (c)カワシマサイクルサプライ
格子の目の大きさなどによってクッション性能をコントロールしている格子の目の大きさなどによってクッション性能をコントロールしている (c)カワシマサイクルサプライ1本の輪となるメビウスレールが採用されたANTARES VERSUS EVO 001本の輪となるメビウスレールが採用されたANTARES VERSUS EVO 00 (c)カワシマサイクルサプライ


そんなANTARES VERSUS EVO 00のADAPTIVEモデルに黒色3Dパッドが採用されたモデルが登場する。最もカラーコーディネートしやすい黒色がラインアップに追加されたことで、ADAPTIVEが選びやすくなったはずだ。サイズはレギュラー(139mm幅)とラージ(146mm幅)の2種類。価格は48,000円(税抜)。



フィジーク ANTARES VERSUS EVO 00 ADAPTIVE BLACK
サドル長:274mm
幅:139mm(Regular)、146mm(Large)
重量:147g(Regular)、154g(Large)
75mm幅部分の高さ:54mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:151mm
レール:10×7mm メビウスカーボンレール
シェル:HMフルカーボンシェル
価格:48,000円(税抜)