ジロ最後の平坦ステージとなる第18ステージはスプリンターたちにとっても最後のステージ優勝のチャンス。前半の不調に泣いたアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が、ゴールスプリントでグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームスカイ)を下した。

両手を突き上げてゴールするアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)両手を突き上げてゴールするアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア) photo:Riccardo Scanferla

アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
この勝利をあげるのに本当に時間がかかった。ジロがスタートするとき、僕は病気だった。ずっとハードだったけど、僕は走り続けた。今日はすべての努力が報われた。チームは僕をずっと信頼してくれていた。今日の勝利はチーム全体のすごいパフォーマンスのおかげで、理想的なフィニッシュになった。
僕は彼らを誇りに思うよ。
ジロは僕が望んだとおりの終わりかただよ。

僕はマシンじゃない。人間だ。ジロの2日前に病気になって、今まで勝てなかったんだ。でも今までレースに残ってきた甲斐があった。長く待たなければならなかった。

今日は集団スプリントの最後のチャンスだった。チームはスカイと一緒に逃げを負う責任を果たした。そして最後には(マルセル・)シーベルグと(フランティセク・)ラボンが僕を前に引き上げてくれ、ベストポジションにいることができた。
今日は一日で晴れ、雨、風の違った天候だったけれど、道路幅が広くて危険なコーナーが無かったから本当に良かった。


終始メイン集団をコントロールしたチームスカイとチームHTC・コロンビア終始メイン集団をコントロールしたチームスカイとチームHTC・コロンビア photo:Riccardo Scanferlaステージ2位、スプリント賞総合9位につけるグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームスカイ)
チームスカイとHTCコロンビアは本当に素晴らしい働きをした。グライペルはただ一番速かったのさ。おめでとう! 僕は全力を尽くしたけど、グリンゴ(グライペルの愛称)は倒せなかったよ。
ジロのスプリント賞のトップ8人は山羊(ヒルクライマー)たちだってのは、変だね。その中でスプリント争いに絡んでいるのは僕だけじゃないか。


ダビ・アローヨ(スペイン、ケースデパーニュ)
すごく安静な一日だった。スタートして5kmの上り坂のあと状況は落ち着いてからは、まったく難なくコントロールすることができた。明日どうなるかは分からないけれど、ニーバリ、バッソ、エヴァンスを行かせはしないよ。僕らはマリアローザを守る。

マリアローザを守りきったダビ・アローヨ(スペイン、ケースデパーニュ)マリアローザを守りきったダビ・アローヨ(スペイン、ケースデパーニュ) (c)CorVos


トリスタン・ホフマン監督(チームHTCコロンビア)
我々は長いあいだこのステージをアンドレのためのステージとして待ってきた。それはアンドレにとってもチームにとってもプレッシャーだったことだろう。彼が勝てるようにこのステージのことをすべて調べつくしていた。
逃げがあったが、消して大きなタイム差がつかないようにした。そしてチームはグライペルを一日中守り、風からも守った。これは彼の勝利だが、チームはすべてを賭けて尽くした。

チームメイトと勝利を喜ぶアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)チームメイトと勝利を喜ぶアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア) photo:Kei Tsuji




ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitterなど。

text:Makoto.AYANO
photo:Kei.TSUJI、CorVos,Riccardo Scanferla

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