2009年3月18日、第64回ノケレ・コールス(UCI1.1)が開催され、集団スプリントを制したグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)が大会初勝利を飾った。序盤からアタックする積極性を見せた土井雪広(スキル・シマノ)は119位でフィニッシュしている。

スプリントバトルを繰り広げるベン・スウィフト(イギリス、カチューシャ)とグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)スプリントバトルを繰り広げるベン・スウィフト(イギリス、カチューシャ)とグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク) photo:Cor Vos今年で開催64回目を迎えるノケレ・コールスは、フランドル地方ヘント近郊で行なわれる192kmのセミクラシックレース。レース後半は石畳坂ノケレベルグを含む15km周回コースを8周する。ゴール地点はノケレベルグの頂上だ。

レースには昨年の優勝者ワウテル・ウェイラント(ベルギー)擁するクイックステップや、サイレンス・ロット、カチューシャ、ラボバンク、フランセーズデジューのプロツアー5チームと、国内外のプロコンチネンタル/コンチネンタルチームが出場。スキル・シマノからは土井雪広が参戦した。

ガッツポーズでゴールするグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)ガッツポーズでゴールするグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク) photo:Cor Vosレースは序盤からアタックと吸収の繰り返し。断続的にアタックが仕掛けられたが、決定的な逃げは生まれず集団のスピードは落ちない。ダリオ・カタルド(イタリア、クイックステップ)を含む12名の逃げグループは最大1分のリードを得たが、ラボバンクとスキル・シマノの集団牽引によって封じ込められた。

その後もフランク・ファンデンブルック(ベルギー、チネリ・ダウンアンダー)らのカウンターアタックはすべて吸収され、クイックステップとフランセーズデジューがスピードを上げて最後のノケレベルグへ。

最終コーナーでの落車を免れた選手によるスプリントバトルが繰り広げられ、ブラウンがベン・スウィフト(イギリス、カチューシャ)やセバスティアン・シャヴァネル(フランス、フランセーズデジュー)を打破。両手を広げてゴールに飛び込んだ。

ブラウンはツアー・ダウンアンダーのステージ優勝ブエルタ・ア・ムルシアでのステージ2勝に続く今シーズン4勝目。オーストラリア人選手としては1998年のスコット・サンダーランド以来11年ぶりの勝利を飾った。

レース序盤からのアタックや集団ローテーションに加わった土井は、スプリントには絡まずに119位でゴール。スキル・シマノは22歳のバート・デバッカー(ベルギー)の30位が最高位だった。土井の次戦は3月28日に開幕するクリテリウム・アンテルナシオナル(UCI2.HC)の予定だ。

ノケレ・コールス2009結果
1位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)4h22'00"
2位 ベン・スウィフト(イギリス、カチューシャ)
3位 セバスティアン・シャヴァネル(フランス、フランセーズデジュー)
4位 ビョルン・コーマン(ベルギー、パルマンス・クラス)
5位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
6位 マキシム・ファントム(ベルギー、カチューシャ)
7位 デニス・ポール(ドイツ、チームクオータ・インデランド)
8位 ミカエル・レイス(デンマーク、デザイナ・コッケン)
9位 アレクセイ・マルコフ(ロシア、カチューシャ)
10位 ニコ・エークハウト(ベルギー、アンポスト・ショーンケリー)
119位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)+24"