厳しいステージとなったジロ第7ステージ。タイムを失ったもの、ジロを失ってしまった者...。雨のストラーデビアンケの未舗装路が有力選手立ちの明暗を大きく分けた。

力強いスプリントでゴールを制したカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)力強いスプリントでゴールを制したカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) (c)CorVosカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
僕に適したステージだったし、準備も万端だった。僕は7年もマウンテンバイクレースをやっていたんだ。その経験は大きな助けになった。バイクもホイールも特別なものを用意した。未舗装路区間にはサポート人員も用意していた。このステージに賭けてはいたけど、勝つとは思ってもみなかった。早めのスプリントだったけれど心配はしていなかった。今日の好調を勝利のために使いたかったから。

(ニバリの落車について)ジロらしいレースだったね。落車はコントロール出来ない。オランダでは僕がタイムを失ったけど、今日テーブルは僕に有利なようにひっくり返った。総合を上げることができて嬉しいね。


雨と泥が目に入ったアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)雨と泥が目に入ったアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ) (c)CorVosアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)
スタートから速くてとても難しいステージだった。ハードになるほど僕には好都合だった。結果的には明日の山岳ステージで想像していた難しさよりも難しいステージになっただろう。

数キロ走って雨が降り出してきた。パリルーベみたいにタフだった。ラスト20kmはよく前が見えなかったし、前輪が滑っっていた。痛くて苦しい、凄いショーだったね。ワンデーレースならいいだろう。でもステージレースでこんなコースを入れるのはどうかな。

クライマーたちにもっとタイム差をつけることができたら良かったんだけれど、明日からはこのジャージを一日一日守るよ。しかし僕の足の調子がいいなら何も心配することはないと思っている。今日はハードだった。しかしうまくいった。テルミニッロのような上りは好みだ。足さえあれば何も問題はないと思っている。


落車して遅れ、マリアローザを失ったヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・ドイモ)落車して遅れ、マリアローザを失ったヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・ドイモ) (c)CorVosヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・ドイモ)
スカルポーニが落車したのを避けることができなかった。そうなったとき誰も落車を避けられないよ。
しばらくの間脚が痛くてペダルをまともに漕げなかった。でも後になってバッソと僕で強く前を追ったよ。


イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・ドイモ)
真っ暗な日だった。ニーバリ、アニョーリ、僕の3人が転んでしまった。そしてダメージを最小限にするためだけに走った。今僕らはプランを変更せざるを得ない。ジロはまだオープンだ。




大きくタイムを失ったカルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)大きくタイムを失ったカルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム) (c)CorVosカルロス・サストレ(スペイン、サーヴェロ・テストチーム)
今日のステージは本当に難しかった。多少のことは覚悟していた。でも、落車は未舗装路に入る直前で起こってしまったんだ。痛みと、変速ができなくなったバイクを交換するために止まらなくてはいけなかった。ニーバリのグループには戻ることができたんだ。でもゴールが近くなって、残り8kmになったとき苦しくてへこたれてしまった。もしトンドがいなかったらもっとひどいことになったと思う。



ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitterなど。

text:Makoto.AYANO,Gregor.Brown
photo:Kei.TSUJI、CorVos