ジロ・デ・イタリア2010第1ステージを終えての記者会見およびチームウェブサイト発表などによる選手たちのコメント。

最速タイムで優勝したブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ) 頬にはキスマークがしっかり最速タイムで優勝したブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ) 頬にはキスマークがしっかり photo:Kei Tsujiブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)
正直言って素晴らしいフィーリングだったね。観客が大勢いて、美しいプロローグだった。あちこちで誰かのタバコとビールの匂いがして、ロンドンでのツール・ド・フランスのプロローグを思い起こさせたよ。歓声の人垣ができていた。

マリアローザとはすでに聞き慣れたものだけど、僕のようなサイクリングの歴史を知るファンにとっては、マリアローザを着るということは特別なものだ。僕はフォンドリエストやブーニョのビデオを観て育ったんだ。だから僕の肩に今あるものの重みを理解できる。すごいことだと思う。ジロはまぎれもなく世界で2番目に大きなグランツールだから。1日、あるいは2日、これを着て楽しむよ。

(ジロに勝てるか?と聞かれ)
プランは決してそうじゃない。一日一日を戦わなければならない。今3週間先のことを考えることはできないよ。これはハードなハードなレースなんだ。昨年のツール・ド・フランスでは、誰も僕にチャンスを許してくれず、4位になった。今僕らはジロに来ている。一日でも長くマリアローザを守るために走るよ。もしマリアローザを失っても、また取り返す。プランはこのジロでレースをすること。決して後ろでのんびりしたりイタリアの風景を楽しみに来ているわけじゃない。

ツール・ド・フランスに勝つなんて決して言わない。僕は今ジロに来ているんだ。ジロ・デ・イタリアに勝つと言うことも難しい。3週間のレースは今始まったばかり。リエージュ(~バストーニュ~リエージュ)には今日への脚の調子を確かめるためだけに出場した。今日のプロローグのために100%の準備をしてきた。プランはツール・ド・フランスでピークを持ってくることだ。


コーナーを攻めるカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)ステージ3位・2秒遅れコーナーを攻めるカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)ステージ3位・2秒遅れ photo:Kei Tsujiカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
コーナリングは極めて保守的に走って、攻めることをしなかった。なぜならステージ勝利を争っているとは思っても見なかったから。もしもう少しリスクを冒せば、半秒稼げるところはあちこちにあったね。それよりブレント(ブックウォルター)にハッピーだね。彼にとって申し分ないスタートだ。これからの彼の最初のグランツールにまたとない自己紹介だね。





ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシングチーム)
おそろしくテクニカルなコースだった。短くて瞬発力が必要とされる、僕にはぴったりなコースだと思った
少なくともアメリカのレースでは、5~15kmのタイムトライアルはすごく得意なんだ。
それほどばっちりとコースを下見できていたわけじゃないけれど、総合のために、そして良いタイムを出してカデル(エヴァンス)のためのタイムの指標になろうと、とてもモチベーションは高かった。本当に喜ぶべきサプライズだね。


text:Makoto.AYANO
photo:Kei.TSUJI、CorVos

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